まだ57歳、元プロ野球投手の小林繁さんの死が惜しまれる。球場外の騒ぎでも名を残した人である。
巨人軍が江川卓投手をごり押しで入団させ、非難を浴びた。結局、身代わりとして球団を出たのが小林さんで、理不尽な決定に潔く従い、男を上げた。
当時の監督の長嶋茂雄さん、悲報に接して「悪いことをした」という談話が紙面に載った。30年以上も前の騒ぎだが、江川さんは「申し訳ないという気持ちは一生持ち続ける」と語った。
ルールがあれば、そのスキを突くたくらみが起きる。球界に限った話ではない。清濁併せのむ。それが世間なのであろう。
濁りには、すぐに癒える小さなウソも、いつまでも心を責める背信もある。濁ったカネという疑惑が、政権を直撃している。飲んだのは清いカネ、と本人や周囲は主張する。
真相はまだ分らないが、濁りが発するような不快なにおいが強く漂う。もし濁ったカネをのんだのなら、当事者の悔いは大きかろう。
話はそれでは済まない。彼らを選ぶ結果に至った私たちも、苦い思いを味わうことになる。
巨人軍が江川卓投手をごり押しで入団させ、非難を浴びた。結局、身代わりとして球団を出たのが小林さんで、理不尽な決定に潔く従い、男を上げた。
当時の監督の長嶋茂雄さん、悲報に接して「悪いことをした」という談話が紙面に載った。30年以上も前の騒ぎだが、江川さんは「申し訳ないという気持ちは一生持ち続ける」と語った。
ルールがあれば、そのスキを突くたくらみが起きる。球界に限った話ではない。清濁併せのむ。それが世間なのであろう。
濁りには、すぐに癒える小さなウソも、いつまでも心を責める背信もある。濁ったカネという疑惑が、政権を直撃している。飲んだのは清いカネ、と本人や周囲は主張する。
真相はまだ分らないが、濁りが発するような不快なにおいが強く漂う。もし濁ったカネをのんだのなら、当事者の悔いは大きかろう。
話はそれでは済まない。彼らを選ぶ結果に至った私たちも、苦い思いを味わうことになる。