世界最大級の木造建築である東本願寺御影堂(ごえいどう)の建設がなったのは1896(明治28)年。
北陸の門徒が多大な寄進をしたことで知られる。白山ろくからは巨木が伐採され、富山県の女性らが長い髪を切って工事用の強力な毛綱(けずな)を編んだという。
泉鏡花の小説「怪語」にも、東本願寺の棟上げ式を見て帰る人々で加賀地方の宿がいっぱいになっている場面が描かれている。
北陸と「お東」をつなぐ話には事欠かないが、御堂再建は明治日本の一大イベントだったことが分る。
東西の本願寺と加越能の縁は宗教面だけにとどまらない。巨大建築から先人たちの息吹が聞えてくるようだ。
北陸の門徒が多大な寄進をしたことで知られる。白山ろくからは巨木が伐採され、富山県の女性らが長い髪を切って工事用の強力な毛綱(けずな)を編んだという。
泉鏡花の小説「怪語」にも、東本願寺の棟上げ式を見て帰る人々で加賀地方の宿がいっぱいになっている場面が描かれている。
北陸と「お東」をつなぐ話には事欠かないが、御堂再建は明治日本の一大イベントだったことが分る。
東西の本願寺と加越能の縁は宗教面だけにとどまらない。巨大建築から先人たちの息吹が聞えてくるようだ。