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二刀流

2009-09-02 06:16:21 | Weblog
剣豪・宮本武蔵が二刀流を生み出したのは、祭りの夜だった。映画か小説で、その記憶がある。

2本のばちで太鼓を打つのを見て、ひらめいた。1本のばちの音は力強いが、2本ばちさばきの方が自在な響きが生まれる。

政治家の宣伝文句も、いまは「短い一言」がはやりだが、以前は「二刀流」が多かった。「寛容と忍耐」や「信頼と合意」など。

「決断と実行」を掲げた列島改造内閣は、時に強引なやり方が目立ち、「独断と暴走」と、からかわれもした。

二刀流の武蔵が、巌流島の決闘では船のかい一本だけを手にして勝った。もっとも、わざと遅刻をして佐々木小次郎をいらつかせたそうだから、もう一本は心理戦という二刀流ともいえる。

「責任力」「政権交代」などと声高に呼ばれる選挙であった。責任力で何をし、政権交代で何が生まれるのか。はっきりしないようでもある。政権公約には、勇ましい刀が並ぶが、なまくら刀があるかもしれない。

切れ味までは分らない。「責任力と不満」「政権交代と不安」。そんな二刀流も、いまの政治の世界にはあるのだろうか。