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最後の講義

2008-07-28 08:14:13 | Weblog
講堂を埋め尽くした約400人の聴衆が見守る中、講義を終えた夫に抱きついた妻は、「お願い、死なないで」こうささやいたという。

あれから10カ月になる。願いは叶わず、夫は25日、47歳で人生の幕を閉じた。米国のカーネギーメロン大学のランディ・パウシュ教授。

コンピューター科学者として世界的な権威があるというが、一般には「最後の講義」によって知られることになった人である。

末期がんで、余命半年足らずと宣告されてから1カ月後の講義だった。「最後の授業」の題名でインターネット上に動画配信されると感動を呼んだ。

米記者の聞き書きによる同題の著書は、日本語を含めて30カ国語に翻訳されている。妻は当初、講義にはんたいした。

体調面などを気遣ったためだが、教授は3人の幼い子どもたちのためにも、人生で学んだことを自分の流儀で伝えたかった。

テーマは「子どものころからの夢を本当に実現するために」とした。誰もが夢を追うが、実現できるとは限らない。

だから聴いてみたいテーマだともいえる。「壁」にぶつかった時の心得を説いている。夢を阻まれているのでなく<壁の向こうにある「何か」を自分がどれほど真剣に望んでいるか、照明するチャンス>を与えられているのだと思う必要がある。