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タバコ

2008-07-14 06:15:17 | Weblog
人の心を、読むことは。考えてみれば、これほどの難題はない。何でも、その道のプロというものはいるが、その彼らをしてもやはり。たとえば、精神鑑定。

象徴的だったのは愛知県で起きた通り魔殺人事件の裁判だ。一人の被告の心をめぐり、検察側、弁護側、裁判所の鑑定が三者三様の読み方が示された。

今年の2月の判決は結局、裁判所の鑑定をとり「心神耗弱状態」と認定したが、さてこのごろ、大幅増税でたばこ代を1箱千円に値上げしてはどうか、という議論がある。

では実際そうなった時、税収はどうなるか。その道のプロによる3つの試算が報道されている。いわば、愛煙家の<心を読む>わけだが、やはりというべきだろう。

これがまた三者三様、日本学術会議は、禁煙するのは13%にすぎず4兆円の増収になるとし、厚労省補助事業研究の試算も最大5・9兆円の増収を見込む。

だが、京都大学大学院の依田高典教授の読みは正反対。最大で97%が禁煙し、最大1・9兆円の減収にもなり得る、と、国民の健康が第1、出血も覚悟で禁煙促進、というなら
いいが、消費税アップの代わりになどと夢見ているなら、相当なギャンブルだ、なにせ試算の幅、実に約8兆円である。

禁煙を進めつつも、あまり禁煙者を増やさない。値上げ決定後、政府は、そんなアクロバットを迫られるやもしれぬ。