BCLとベリカードの楽しみ

海外短波放送や国内放送を聴き、放送局からいただけるベリカードなどを紹介。近頃は、自分が楽しいと思える事柄も書いています。

プラハの風景写真 ネグレリ鉄道高架橋

2021-05-20 | エトセトラ
チェコ・プラハに住む友人から送られてきた「プラハの風景写真」です。

市内を走るチェコ鉄道の線路が高架になっていて、1850年に完成し開通した「ネグレリ鉄道高架橋」(Negrelliho viadukt) と言われている場所の、写真です。

高架橋の名前は、オーストリア帝国時代の土木・鉄道建設技師であったアロイス・ネグレリ(Alois Negrelli) が、ウィーンからプラハを経由してドイツ・ドレスデンまでの北部州鉄道路線を担当。1846~1849年にかけて、ヴルタヴァ川を渡る鉄道橋の建設を主導したことからです。

当時、プラハ州立駅(現在のマサリク駅)から北へ向かい、ヴルタヴァ川の中州・シュトヴァニツェ島 (Štvanice) を通り、プラハ・ホレショヴィツェ駅 (Holešovice) 方面へ延びる線路で、複線にされていて、橋の長さは1.1km。約8m 間隔で砂岩と花崗岩の87のアーチがあり、そのうち8つはヴルタヴァ川に直接立てられたそうで、1910年まではヨーロッパで最も長い橋でした。

橋が位置する地区名から、「カルリーン (Karlin) 高架橋」とも言われているようですが、長年にわたる (外観) 老朽化のために、2017~2020年にかけて改修工事がなされました。

まずは、19世紀の風景絵です。ヴルタヴァ川岸周辺は、谷のようになった地形だったようで、線路を高架にすることで傾斜を少なくして、汽車を無理なく安全に走らせるようにしたのでしょう。



当時の風景をイラスト化した、2021年3月24日発行の記念切手の図案です。「First Day Cover」は、ネグレリの肖像と彼のサインが使われた消印になっています。



シュトヴァニツェ島を通る高架橋 (左) と、カルリーン地区プルヴニーホ・プルク通り(Prvního pluku) とクシジコヴァ通り(Křižíkova) が交わる付近の高架橋の写真です。(これらはウェブからの写真です。改修前なのかも知れません)



2018年9月に友人が撮った、工事中の写真です。アーチ壁のレンガなどが張り替えられているようです。





改修工事後の、今年4月末に撮られた現在の姿です。黒い橋の下はプルヴニーホ・プルク通りのようです。右は、クシジコヴァ通りです。





左下の写真の手前は、クシジコヴァ通りで、一番上の右のウェブ写真と同じ所でしょう。鉄道の信号は、4灯式が使われています。



建物の3階から撮られたものです。東方向へ向かう支線は、単線です。遠くに見えているのは、「ジシコフ・テレビ塔」です。



上空から見た高架橋です。写真手前の、黄色のバスが止まっている場所は、フロレンク中央バス・ステーション (Praha-Florenc) になっています。



支線が分岐するところにある小屋は、昔の信号所 (転轍機と信号機を制御する連動装置室) のようで、新しく再建されています。(これらはウェブからの写真です)



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