BCLとベリカードの楽しみ

海外短波放送や国内放送を聴き、放送局からいただけるベリカードなどを紹介。近頃は、自分が楽しいと思える事柄も書いています。

BBC放送 ベリカード  (2)

2016-12-08 | 海外局ベリカード
イギリス「BBC放送」のベリカード(その2) です。

(1974年)  テムズ川に架かる、「ロンドン・ブリッジ」を描いたスケッチのカードです。



青地と白地の2種類があります。画家で、美術評論家のアドリアン・ティントリーさんの作品です。

74年もう1枚は、「ウィンストン・チャーチル首相」が葉巻をくわえ、Vサインをしているところです。この年は、チャーチル生誕100周年にあたっていました。



イラスト化して背景が消されてしまってよくわかりませんが、このシーンは、集まった兵士たちに向かってVサインをしている写真が、元になっているのではないでしょうか。チャーチルは、第二次世界大戦での勝利への強い意欲を表現するために、あちこちでVサインをしていました。

余談ですが、Vサインにまつわる「都市伝説」として、チャーチルが原爆投下の報を聞いた際にVサインをしました。それを見た記者が「それは勝利を意味するヴィクトリーのVか」との質問に、「これは平和を表すピースのサインだ。この2本、広島と長崎に投下された2発の原爆によって世界の平和が完成された」と答えたという話です。それ以降、Vサインは、ピースサインとして良く使われています。

(1980年) 「エリザベス女王が馬に乗っている姿」のスケッチで、50歳代の頃のです。



エリザベス女王は、今年4月21日で90歳の誕生日を迎えられました。1952年に25歳で即位した女王は、64年を超える在位となり、年齢ともに歴代国王の最長記録を更新中です。

(1982年)  1932年12月19日から、国際放送を「開始して50年」にあたることから、発行された記念のベリカードです。



北極を中心にした「世界地図のデザイン」で、これは英国本国からの送信である18080kHzを聴いていただいたものです。

話が少しそれますが、スタジオのある放送局舎から国内送信所への通信に、あるいは、海外にある送信所(中継局) へは、通信衛星ではなく、短波を使っていた時期がありました。

そうした中継波として知られていたのが、放送波でもあった18080kHzです。放送バンド範囲外の周波数になっていて、ロンドンからシンガポール中継局への無線回線でもあり、この波の状態が悪くなると日本語放送が出なくなってしまう、と言われていました。

本当にそうなのか、また、いつ頃まで使われていたのか、よく知りませんが、1985年のカードには18.08(MHz) が記入されていますので、この頃までは使われていたようです。

(1983年) 「日本語放送開始40周年」を記念した、横長のカードです。中央に、BBCの紋章が描かれています。



1983年は、また、国連が定めた「世界コミュニケーション年」にあたっていました。



そんなことからなのか、高さ174mのポスト・オフィス (ブリティシュ・テレコム)・タワー、略して「BTタワー」の先端部分の写真です。1964年に完成した電話とテレビ中継塔です。

2枚目は、イギリス南西端のグーンヒリー・ダウンズ地上局の「衛星中継用パラボラアンテナ」の写真です。



大西洋上の通信衛星を使い、1962年にアメリカとのテレビ生中継に成功しました。

83年3枚目は、伝統行事の写真です。

テムズ川にいる白鳥の所有者を、くちばしにつけた傷で確認する15世紀からの行事「スワン・アッピング」です。
ワイン取引ギルドと繊維製造・染物ギルドから発展した2つの会社が区分けをし、目印がないのが王室所有となるそうです。



昔の王室では、白鳥料理は宴席の貴重な料理だったといいます。今は料理にされるのではなく、毎年7月に頭数調査を行なうのが目的になり、また、傷をつけるのではなく、リングをはめているそうです。


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