こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

2012年2月20日 憂鬱なる月曜日 - 細野晴臣 「ノルマンディア」'85 -

2012-02-20 22:02:36 | 坂本龍一のサウンドストリート

【2012年2月11日 小村井にて撮影】

メシを喰っていくためには、窓の無い部屋に閉じ込められて、仕事に拘束される時間が必要である。
拷問への我慢料としてメシ代は払われる。

やさぐれた気分にあって、ネットで見つけた「今日の天使」のコトバを繰り返して、ゆっくり読んでみる。。。。
自分がすがれる、数少ない言葉を。
ゆっくり、ゆっくりと。

『・・・何も考えずに、自然に、自分を一番大切に、あなたが、自分の心と体を、一番大切にすると良いです。
あなたがあなたのお気持ちを一番大事にするのが良いです。

なぜならば、人との付き合いは、まず自分と自分との付き合いからがスタートです。
自分を最優先してください。
全ての人とうまく付き合う必要はないですよ。
あなたが、あなたらしく、あなたがあなたを一番大事にする。
そして、人とうまく付き合うのではなく、あなたらしく付き合うことですよ。

大丈夫です。相手が不愉快かどうかは考えなくても良いです。
一番大事なのは、あなたが愉快か不愉快か、ということです。
あなたは、まずご自身のお気持ちを愉快にするようにしてください。
他人の愉快、不愉快ではなく、あなたの愉快を追及してください。
あなたには、あなたの道を生きることが許されています。』


80年代、YMO3人の中でも、教授と細野さんは特にコマーシャルへの出演と共に、そのバックに流れる音楽をたくさん創ってきた。
細野さんの場合は、それらを1985年に自身のレーベル「モナド」から「コインシデンタル・ミュージック」というアルバムの形で発表した。
これは、明らかにブライアン・イーノが発表した「ミュージック・フォー・フィルムス」の影響。

そこに収まっている「ノルマンディア」という曲。
当時、サウンドストリートでこの曲をかけた後に、教授は「細野さん、一体どうしちゃったんでしょうねえ・・・」と言った。
それは、この曲が余りに坂本龍一的だったことを意味していた。
当時まだ細野VS坂本の対立軸がある中での出来事だった。

1982年制作の映画「戦場のメリークリスマス」で映画音楽に目覚めた坂本龍一が創り出してしまった名曲「メリークリスマス・ミスター・ローレンス」。
その後の影響は大きく、土屋昌巳のその後のインストゥルメンタル、スティーヴ・ジャンスン&リチャード・バルビエリが創ったNASAのアポロ映像のサウンドトラックなど「モロ」な影響がそのまま投影されていた。
細野さんの「ノルマンディア」にも、確かに坂本龍一特有のオリエンタリズムの影は漂っている。

この後、この「ノルマンディア」は自分の意外な瞬間に再度立ち現れる。
1991年4月から住まうこととなった大阪で。
1994年の深夜に『文學ト云フ事』なる番組をやっていて、毎週録画しては見ていた。
NHK土曜ソリトンと並んで。
この番組は、毎週有名な日本文学作品を紹介、映像化し、最後のところで数十秒の広告CMにする、というものだった。その中で安部公房の名作「箱男」が紹介され、この小説に出てくる看護婦役を緒川たまきが演じていた。
確かその回だったと思うが、バックに流れたテーマ曲が細野さんの「ノルマンディア」だったような記憶。
あのVHSヴィデオはどこへ行ったのだろうか?

■細野晴臣 「ノルマンディア」■

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