こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

2011年5月14日 土曜日 午後 ZELDA特集1「うめたて」

2011-05-14 16:27:12 | 詩、セリフ・・・そして、コトバ


これまた1枚、私が墓場にまで持っていく愛するゼルダのメジャー2枚目アルバム「カルナヴァル」。
そこにある「うめたて」という思い入れ深い曲。



東京人の生まれ育ちの80年代に熱い想いを持つ者にしか、本当のこの曲の偉大さは分からないと思うが。
イナカの人・80年代のリアルタイム状況を知らない人には関係ないし、無視してもらった方がありがたい。
分かる人にだけ向ける。


【小嶋さちほ】


【佐代子ちゃん】

「うめたて」

作詞:高橋佐代子
作曲:高橋佐代子・小嶋さちほ
編曲:ゼルダ・白井良明(ムーンライダーズ)

まいにち まいにち うめたて地に行くの
まいにち うめたて地に行く

わたしのめまいは空気と同化
灰色の空に舞い上がる
港が見える無人の夢

遠い島に住む赤いキリンの群れ(・・・これは東京湾から見える工場のエントツのことだと思っている)
窓の外は巨大な静けさ
空はただ続くばかり

飯場(はんば)・団地・工場
飯場(はんば)・団地・工場
飯場(はんば)・団地・工場
飯場(はんば)・団地・工場
飯場(はんば)・団地・工場
飯場(はんば)・団地・工場
飯場(はんば)・団地・工場
飯場(はんば)・団地・工場



真夜中に出かけよう
誰も居ない「東京原野」
真夜中に出かけよう
誰も居ない「東京原野」
真夜中に出かけよう
誰も居ない「東京原野」
真夜中に出かけよう
誰も居ない「東京原野」

飯場(はんば)・団地・工場
飯場(はんば)・団地・工場
飯場(はんば)・団地・工場
飯場(はんば)・団地・工場
飯場(はんば)・団地・工場
飯場(はんば)・団地・工場
飯場(はんば)・団地・工場
飯場(はんば)・団地・工場



まいにち まいにち うめたて地に行くの
まいにち うめたて地に行く

わたしの足元溶けて深く
海の底を歩きまわる

橋の向こうは誰も居ない遊園地
まばたきする間に駆けめぐる
まぼろしの中にかすむ
廃墟のカーニバル


ああ バスに乗って
ああ 川を越えて
ああ 橋を渡り

今日もうめたて地に行く
透明な境界線を見つけに
ララララー うめたて・・・・



****

サヨコ : ヴォーカル・クラリネット
さちほ : ベース・キーボード・パーカッション
フキエ : ギター・パーカッション
アコ  : ドラム・パーカッッション・シンセサイザー・キーボード

「うめたて」ゼルダ


この曲の系譜に、戸川純の叫び、東京のきちがい的状況・ビートニクス「出口主義」がある。



【戸川純+ヤプーズ 「ヤプーズ計画】



【ザ・ビートニクス(=高橋幸宏+鈴木慶一) 「出口主義」】

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4 コメント

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きりんさん (tqngm)
2012-06-07 02:44:08
一族郎党代々東京、で'65年産ですので…
おそらく「わかるひと」に属すると思いマシテ。

「きりんのむれ」とゆーのは煙突ではないと思います。

もう長いこと訪れていないので現在同じようなものが見られるかどうかわかりませんが
晴海と豊洲の中間あたりに石川島播磨の(だったと思うのですが)
工場とゆーかコンビナートとゆーかそんなものがたくさん建っている一帯がありまして。
そこには巨大なクレーンが林立しておりました。
造船所…だったんですかねぇ? 細かいことまではわかりません。

逸れますが。
確かセメント会社なんかも近くにあったように思います。
別の歌のなかに「♪コンビナートの砂山を~」ってのがありますが
円錐状の砂利山みたいなのが散見できたのはセメント会社の敷地かも?

で、きりんさん。
僕は夜景として眺めるほうが好きだったのですが、
確か昼間見れば赤色…とゆーか錆止めのペンキで塗っただけ、みたいな
朱色をしていたように記憶しています。
返信する
情報有難うございます (かたちんば→tqngmさんへ)
2012-06-07 22:01:09
そうだったんですね。
東京駅からビッグサイトへ向かってバスに乗ると、途中で石川島の橋を渡る際、造船の片鱗が、窓から見えます。

ウォーターフロント開発前、サヨコちゃんは、この道を自転車で走ったのでしょうか。。。

自分は、このへんは、ついバス風景でしか見ていませんが、今度ちゃんと歩かねばなりませんね。

貴重な情報有難うございました。
返信する
ちょっと舌足らずだったかも (tqngm)
2012-06-08 03:40:45
昨日書かせていただいた「石川島播磨」ってのは会社の名前…石川島播磨重工(の工場?)のことで、その創業地たる石川島(今の佃あたり?)のことではないです。
まーでも(本題からすれば)「造船所っぽく巨大なクレーンが林立」している景色であればどこでもいい、ですね。
高い鉄柱のような櫓のような…そんなものの天辺に巨大なアームが架かっているさまはキリンそのものでした。

ってだけではツマラナイので。

この歌は「うめたて」と題されていますが…僕よりひとつ上の高橋さんは、おそらく小学生の時に社会科で「私たちの東京都」なる副読本とともに東京の地理歴史を教わったと思うのですが…担任の趣味次第では23区(名)を暗記させられたり山手線を…って脱線。
当時の僕にとってもっとも印象的だったのは東京湾が縮んでいく歴史地図のようなものでした。
「うめたて」の歴史。

xxxx年頃の~といった感じで色分け(モノクロだったかなぁ…ならばスクリーントーン分け?)された地図を見ては「えー!○○あたりって昔は海だったの?!」みたいな。
○億年前に大陸がどうしたとゆーよーな自然のダイナミズムなんかではなくて、ヒトノチカラ如きで、僅か百年二百年で、こんなにまで地形が変わっていくなんて…とまぁ感嘆したような記憶がうっすらとあります。

そんな「うめたて」られたところを大地として歩く(まぁ自転車でもいいのですが)事に感じ入った何かを歌ったのかなぁ…なんて当時は思ってました。


閑話休題。
こんな希有なブログもそうそうないので…少し調子に乗ってしまいます。スミマセン。

戸川さんで印象深いのは(僕としては)ヤプーズよりもゲルニカです。
ただまぁ「ゲルニカの戸川純」は純然たるイコンだったのだと思うので…本人本来の音楽性(?)が発揮されたのはヤプーズ以降、なのかもしれませんが。
そのひとつである蛹化の女(むしろ裏玉のパンク版?)にはちょっとショックを受けました。

コード進行であれ、和声の使い方なんかであれ…それこそ主題まで含めて、西洋のトラディショナルな音楽から「借り物」をすることは、ポップスの世界では枚挙に暇がないですが…
「まんまだろ!」でありながら「ロック」っぽいもの、に仕上げた(しかもコミックソング的に、ではなく!)ところに感動。

ライヴ盤(盤とゆってもカセットのみの発売だったかも…?)のほうでは、坂本龍一さんがわざとらしく名前を出させていた「比賀江のギター」がカッコヨク。
#イマドキっぽく「fun two最高!」みたいな事とはちょっと違う意味で。


「言葉が足りなかったかな」と書き始めたコメントが今度は冗長…「ほどよく」とゆーのは斯くも難しく。
失礼いたしました。
返信する
いろいろ勉強になります (かたちんば→tqngmさんへ)
2012-06-08 23:32:11
1年先輩のtqngmさんの詳しいお話はありがたいです。

自分が、逆にバスの車窓から見ていたのは、春海橋を渡った「IHI前」。
東京と一言で言っても、自分が知っている範疇というのも、かなり想像が入ったものだと反省。
国策としての石川島は知ってはいたものの。

***

「私たちの東京都」は知りませんでした。
今の教科書がどうなっているのかは知らないのですが、自分の記憶では社会の授業で「東京ゼロメートル地帯」「天井川」という部分が太字になっていた記憶があります。

近時、周囲はマンション賃貸料とアクセス優先で、東西線・船橋方面に住む人が多いのですが、地方から出てきた人がたくさん。
「そこは埋立地だよ」とは心中では思いながらも、「あの駅前の○○という店の○○はおいしいよね」などという会話を聞きながら、ただ黙って素通りしています。

ただし、自分が知る範囲では、東京は土地が柔らかすぎて、住むには適さない場所で、雨が降れば即影響が・・・
ということで、東京にこんなにも人が住むようになったのは、極めて浅い歴史だという話。

「東京ゼロメートル地帯」も禁止用語じゃありませんが、たぶん多くの本から削除されているのかもしれませんね。

***

6つ上の兄から言われたのですが。
兄は、東京と灰色の空(多分、公害を含んでいるのでしょう)を幼い頃、自分に語っていましたが、最近話した中で「そう自分に言い聞かせているんだ」と思ったのが「この東京はずーっと塗り替えられてきた歴史であって、別に今だけが奇異な現象ではないんだよ・・・」という発言。
かなり、自分の中に響いた会話ではありましたが、それでも、自分は自分の中にあるイメージかもしれない・幻想に過ぎない「自分の中の東京」を捨てられずにいます。

***

戸川純さんの話。
今思えば、実に奇妙ですが、ゲルニカのナマのライブを、夕方の中高生向け番組で見た記憶。
とても緊張した戸川さんの声が震えていたのを覚えています。

「お尻だって洗って欲しい」のTOTOのCMもありますが、フールズメイトも含めて、童顔の彼女を「かわいい」という信者が多く居ましたね。
ボンデージ姿で、顔は童顔、というアンマッチに自分もそそられた1人ではあります。
故・景山民夫さんがファンクラブのカシラを取ったのも、あの人のことなので、半分本気・半分は・・・というところだったように思っています。

「となりのインド人」をつい歌いたくなります(笑)。

「裏玉姫」は、確かに当時はやったカセットブックでしたが、自分はリアルタイムでは聞けていません。
改めて確認作業が必要だと思いました。

本当は「生理」みたいなタイトルが「玉姫様」に挿げ替えられて、レコード会社からNGが出て、そこで「裏」に至ったのでしょうが。

***

tqngmさんと会話していて、自分の歯抜け状態の部分が見えたしだいです。
また、色んな話を教えてください。
よろしくお願いします。
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