
季節を感ずるのは、経済のベルトコンベア系流れと無縁。
いくら、経済コンベア市場が飾り付けや商品に季節のあつらいをしようとも、消費世界では期待度低い民の自分には、プロモーションや在庫調整程度としか思えない。
ここ数日、自分の触覚がやっと秋を感じ始めた。
それは、自分が住む愛する島に見えた赤い葉っぱ隊だったり、朝日が染め成す風景の色合いと陰影だったり、空気のにおい、空の感じ。
朝の数十分、夜の間合い。そんな隙間時間にだけ現れるもの。
脳は、シナプスを伝って、映像や音を遠くから、自分に示唆を伝えてくる。
昨夜は、とあるCDから曲をmp3にして、島への往復時に聴くミニmp3録音機に入れた。
今日は、それを電車にゴトゴト揺られながら聴いていた。
「またかよ」と呆れられるのは別にかまわない。
自分が秋、と思ったら、やっぱりこのアルバムを聴かねばならないのである。
モンスーンの1983年秋のアルバム「サード・アイ」。

1982年にピーター・バラカンさんの「スタジオテクノポリス27」で録音して聴いた「エヴァー・ソー・ロンリー」、1983年秋になって国内発売された「サード・アイ」をミュージックマガジンで確認しつつ、クロスオーバーイレブンでエアチェックした、ビートルズのカバーである「トゥモロー・ネヴァー・ノウズ」との出会い。
その後のシーラ・チャンドラのソロも聴いたが、この「サード・アイ」を超えるものは見い出せない。
この「サード・アイ」を数十年聴きつつ、たくさんの柔和で優しい曲に温まり・酔うのだが、隠れて地味ではあるのに、とてもココロ惹かれるのが「And I You」。
「I And You」では無い曲名。そこに、深い距離感の意味合いと絶妙な間合いを感じる。
■Monsoon 「And I You」1983■


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