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こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

2011年10月8日 土曜日 イエローマジックオーケストラ「ファイアーバード」(新曲)'11

2011-10-08 14:20:40 | 音楽帳
多分、このYOUTUBEも短期間で消えるであろう。
だから、消えないうちに。。。。。

YOUTUBEの音源は、今自分が持っている兄に録画してもらった9月13日WOWOW衛生放送のものと同じようである。


2011年8月7日「ワールド・ハピネス2011」の大トリのイエローマジックオーケストラ。
邪魔な発言をしていた周囲のノイズは置いておいて、イエローマジックオーケストラと同じ時空を共有化した自分の歴史的場面として、ここに記録として残したい。

【鋤田さんデザインの懐かしい写真のマイ<YMO>Tシャツ】

小雨降る中、イエローマジックオーケストラが登場して、かなりな一拍時間を暗闇で置いて、音が次第に始まった。
次第に揺れて形成していく音の中、ボクは、過去のあの曲のアレンジかな・・・と脳を働かせ、色んな曲が浮かんでは消えた。
なかなか答えが見つからなかった。
フジロックのネットでのうわさで「新曲をやるらしいよ」とは聞いていた。
途中から、これなんだなと気づいた。

「夏フェス=単なる夏祭り」に真っ向から関与せず、若年層中心のアウェイな空気・状況の中「おやじ」「老体」「ゆるい」と言われても、イエローマジックオーケストラはひたすら演奏に専念していた。

<YMO>を師として育った自分が、このようなアンビエントで荘厳な踊れない曲を、アウェイな状況下で2011年「あえてトップの曲として」演奏した事に感無量で佇んでいた。
誰が文句言おうが、否定しようが、これが2011年版イエローマジックオーケストラのあるがままの姿。



テキヤが祭りで、バイト感覚で片手間にお好み焼き焼いているのではない。
「ここに来られた方、楽しんで帰ってくださいねえ〜」と聴く者に腫れ物でも触るかの如く「おべっか」を使うMCに「オオオー」とかどよめくような・・・そんな程度の音楽の聴き方を数十年してきた訳ではない。

***

2011年版イエローマジックオーケストラの「ファイアーバード」は、見る人に媚を売るカケラも無い演奏だった。
分かってもらおうとも思っていない。
ライヴ全体ではお得意の「サーヴィス」精神は忘れず見せながらも、このトップの曲には、そういう姿はみじんも感じられない生真面目さだった。

それをサポートする小山田くんの絞り込んだギター、ラインを引く権藤さんのホーン。
そして、クリスチャン・フェネス。

2011年時点での彼ら3人にとっての<YMO>とは「もう捨てるべきものは何も無いんだ」という境地の<YMO>。
明日どうなるかなんか分からない中で、彼ら自身が自発的に結びついた<YMO>再結成。
ある意味、見ている人もどうでも良いところで音は鳴っている。

よくガイジン・ミュージシャンが、過去の遺産でメシを喰うために再結成し、ドル箱の日本公演を行うのとは大きな格差がある。
TOTOに代表されるように、彼らは東日本大震災&放射能があった途端に公演中止や延期をした。
それは「出稼ぎ」以外の何の意味もなさない証明。

3人とも別に金なんかどうでもいいところに、2011年版イエローマジックオーケストラは居る。
90年代の無理矢理「再生」とも違う。
あと何ヶ月この先・・・なんて予定も無い。
そういうと「老体で過去の曲を演奏して、過去に浸っている」という暴言も聞こえてくる。
そう捉える人は居ても良い。

しかし、ボク自身に響くチューンの音色(ねいろ)はそうでは無い。
彼らは彼ら自身のためにやっている。
あとなんか無いところで鳴っている、今まさに、のチューン。
そこには、過去あったしがらみも、斜めに構えたものも無い。

「そんな<YMO>なんか聴きたくない」そういう意見は分からなくも無い。
では、この演奏と銭ゲバの再結成ミュージシャンと並べてどうであろうか?。

これは、過去の音楽のなで返しでは無い。
結成33年目の2011年の<YMO>の姿。
曲目が同じでも、鳴っている時空も取り巻く環境も全く異なる。
それは同じ音楽では無いということを自分には意味している。

ボクの想いはどう言われても揺るがない。
明日なんか、この世には無い。
だから、猛暑をおしてこの野外ライヴを聴きにいった。
何が何でも、2011年彼らがあえて<YMO>をやる姿を目に焼き付けたかった。
正直、その他はどうでもよかった。

***

過去、一部で「テクノデリック」に未発表曲があるというデマが飛び「インモラル・プロフェット」という曲がネット上で流れていた。
自分は一聴して「ウソ」だと分かった。

が、しかし、なぜか?
何かそのときの感じに近いものを感じたのは不思議なループだった。

■YELLOW MAGIC ORCHESTRA 「FIRE BIRD」(2011年8月7日 夢の島公園陸上競技場)■


何も語らずにそれぞれの配置に付いた<YMO>3人と小山田くん・権藤さん・フェネス。
ビートニクスでは雄弁だった幸宏は一言も無駄口を言っていない。
なぜか?
それはビートニクスでは無く<YMO>だから。

客の反応にも関係なく、聴いている人に声を掛けるMCも無く、黙々と演奏した姿が<YMO>らしかった。
それまでの時間を消し去るような堂々とした演奏。

踊る人・「ノリの良い」曲にのみ反応する人も、無視して、演奏された曲「ファイアーバード」。

深い細やかな要素を含んだ微妙な表現には、2011年版イエローマジックオーケストラの「本気さ」とスピリッツを感じた。
神々しいこの曲を目の前で聴いたこの日を、自分は忘れない。

この感触が、明日無き世界の中での少ない生きる支えだから。


PS:「夏祭り」の場では無く、かつてヒューマン・オーディオ・スポンジとしてパシフィコ横浜で見たような、単独での国内ライヴが開かれることに期待する。

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