こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

2015年5月20日 水曜日 「初夏のサウンド・6」

2015-05-21 00:12:37 | 音楽帳

今夜は遅い帰路になった。頭が痛い。
帰路途中の公園でキジトラちゃんと会えた。でも、カリカリを忘れたことに気付き・再度もって来る元気は無く、上げる食べ物も無く、気まずいまま帰った。

ひさしぶりの仕事上行き詰まりピンチで、しばらくは夜遅くなりそうだ。
そんな残業を過ごしたら頭は痛いわ、しんどいわ。毎夜遅かった日は遠い過去なのである。

この数年で激しく環境と暮らし方が変わった。
頭痛の中、今一度俯瞰してみると、それなりに過去は仕事人間だったのである。

たまに、昔作った資料が紙の山から出てきて、しげしげ読んでしまうことがある。それをめくっているうちに、まるで他人の資料を見ている気になってくる。ああだのこうだのクダを巻き・やさぐれては他人に噛み付いたのも含めて、随分と闘い頑張っていた過去の抜け殻が資料から見えてくる。
それは、今居る自分と立ち位置は異なる。周囲の人が、未だ責任を背負い舞台から降りることも無く、仕事中心で走っている姿が見える。

『喰っていかなきゃいけないからさ』と言う人が居る。
ほんとなのか?と常々疑問に思う。
汲々とした若い時期はそうだろうが、もう数十年走った自分は今そうは思えない。
自分の心身への不安から、爪に火を灯すように耐えたおかげで、ある程度の備えはある。
極論・物々交換や廃棄される弁当食べたりしてでも生きて行く自信は多少なりともある。

『お前には養うべきカミサン・コドモが居ないからだ』と言う人は居たが、今その者は居ない。
こちらも、一緒に寝起きしメシを喰い、一緒に居ようとしたヒトとの暮らしは何度かあったが、舟に揺られてどんぶらこ・・・。何かを想定してココに舟が着いたわけでもない。
それでも今も、しょっちゅう恋に囚われ、時には好きなヒトと時間を過ごしたりもする。

よく思うのだが『お前には養うべきカミサン・コドモが居ないからだ』となぜ怒りながら言うのか?不思議でならない。自ら好き好んでそうなったのに。
仕事も似た面があり『会って街を歩こうよ』と言えば、「行きたいのは山々なんだが、あと数ヶ月は今仕掛っている仕事があって、それが一段落したら・・・」。彼はいつもそう言う。
不可避な状況は生きていく中であるものだから理解するのだが、それがずっと続く。これは随分と事情は異なるなあと思う。

この人は、まだ先が長いと思っているのだろうが、そんなモードはもう今の自分には無い。
そんなことを言っているうちに・・・だから、思ったら出来るだけその想いが消えぬうちに、要望に沿うようにしている。

なぜ産まれてきたか・・・なぜ生きるか・・・そんな壮大なテーマは今思ってない。
戦争や有事に追われる人々は、そうは言わないだろう。

ほんとは、現代呼ばれている「仕事」抜きで過ごせるならばそのほうがいい。
必要最低限のものさえあってお腹さえ満たせればそれで充分なはず。それでも「無事」が続くと、人は高望みしようとする。私もそうなるから同じである。

しかし、カネで精神は満たせない。
精神はカネがあろうが/なかろうが、満たされる保証はない。

先ほど挙げた友人のように、ひたすら仕事に追われる愚痴を訊くうちに、こちらもストレスがたまり、つい「何のために産まれ・何のために生きてるんだ」と言う。そこから口論になる。

何のため生きてるか?
を今・問われたら、美味しいお酒を飲んだり、すがすがしい街を歩き・美しいものを観たり、音楽を聴いたり。。。そんな喜びを味わうためだろう。

こんな偉そうなことを言いながら、それでも今からしばらくは忙しさに巻き込まれるだろう。
それでもお前はそう言えるか?
そう言える保証はない。
そんな欺瞞と自己矛盾を抱えながらも「まあ、ほどほどにしなさい」とある人に言われた言葉と安心感を呼ぶ言い方を想い出しては、自らを安心させようとする。

これで今夜を終わるには満足行かないので、1982年の音楽チャートでも記すべし。
◇ビルボード・トップ10 1982年5月22日◇
1・ポール・マッカートニー&スティーヴィー・ワンダー 「エボニー&アイボリー」
2・リック・スプリングフィールド 「ドンド・トーク・トゥ・ストレンジャー」
3・シャーリーン 「愛はかげろうのように」
4・トミー・ツートーン 「ジェニーズ・ナンバー」
5・レイ・パーカー・ジュニア 「ジ・アザー・ウーマン」
6・ポール・デイヴィス 「恋人たちのメモリー」
7・ヴァンゲリス 「チャリオッツ・オブ・ファイアー」
8・ヒューマンリーグ 「愛の残り火」
9・ホール&オーツ 「Did It In A Minute」
10・クール&ザ・ギャング 「Get Down On It」


高校に上がって知り合いになったセミくんと、この頃一緒に映画「炎のランナー」を観に行った。そんな彼とこの連休に会った。今度会ったらこの映画の話しをしようと思う。

映画「炎のランナー」のサウンドトラックは、ヴァンゲリスの名前を世に広めた仕事。
この初夏の今頃、渋谷陽一さんの「サウンドストリート」からエアチェックしたジョージ・クリントンやファンカデリック/パーラメント、オルタード・イメージ1stアルバムと共に、「クロスオーバーイレブン」からエアチェックした「エリックのテーマ」「アブラハムのテーマ」などを一緒にしたセレクションテープをよく聴いていた。

■Vangelis 「Chariots of Fire」1982■
コメント (2)
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