こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

写真日和 「円山町の闇」

2010-06-28 22:43:45 | 写真日和


昭和史・平成史を振り返る中で、ノンフィクション・ライター、佐野眞一さんの本「東電OL殺人事件」に2003年に出会い・熟読し・衝撃を受けた自分。

その深い深い闇に引かれていたが、渋谷に仕立てたスーツを取るに際して、室長と2人で、昭和史・平成史において重要な事件だった、この「東電OL殺人事件」があった空間・街を探索しようと円山町を歩いた。

「実」と「虚」が同居した東京の街の不思議さに、つくづくこの日もずんずん街を進み、キケンと裏腹な中、写真を撮った。

***

かつて、東急電鉄の創始者「五島慶太」も利用していた色街であったこの円山町は、今は有数のラヴ・ホテル街と化している。
渋谷の横丁を入っていくと迷路のようにホテルがひしめく街。

ここで、エリート東電OLは、夜には夜の顔に変わり、酔客や迷い込んだ男と売春を毎日(週7日)行っていた。

なぜ彼女は、そこまで執拗に最終電車まで働きまくったのか?
不思議なナゾを残しながら、彼女のナゾを解く事が出来ぬまま、殺され、犯人も断定出来ぬまま、今に至っている。
死人に口無し・・・・か。

***



昨日撮影したショットの1枚。
2010年の円山町では、ホテトル嬢とおぼしき女が、この迷路で携帯電話で連絡を撮りながら、「お仕事」をしていた。

街全体に漂う「性」ととなり合わせの「死」の匂いに、背中が寒くなった。
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