こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

10月29日 日曜日 冬へ ~「ThomasKoner/NUUK」~

2006-10-29 12:59:07 | 音楽帳
しばらく、死んだように沈黙していた。

独り暮らしに移行して、すっかり現実のほうがリアリティがあって、ネットの世界を離れていた。
こういうブログというものも「ねばならない」と思ったら終わりである。
何も仕事でやっているわけじゃないし、誰かに見てもらおうという野心があるわけじゃない。
これからは、無理せず、きままに更新していこう。
その蓄積が、何かになればいいのだから。

***

昨日、久々に御茶ノ水~神保町を時間かけてうろついた。
「神田古本まつり」だった。
意外に早い季節にやるなあと思った。
もっと寒い時期にやっていた気がするから。

「古本まつり」「酉の市」というと、師走が近づいて気がする。

まつりの日ということで、ジャニスも、割引セールだった。
ジャニスは最近レンタルしていない。
ジャニス3の焼けたビルはいつのまにか撤去されて、野ざらしの更地になっていた。
元々ジャニス3は、若造の店員で、パンクやしょーもない日本アーチストばかり趣味の悪い曲をかけたり、趣味の悪いCDを置いてあるので好きではない。

ということで、ジャニス2へ。

***

偶然発見したレンタルオチのCD。

ThomasKonerという人のNUUK(ヌーク)というCD。



ジャケットにそそられた。
見るからに冬の光景。
寒い音のアンビエントな感じがした。
早速、試聴すると、予想通りの音。

ブライアン・イーノの「オン・ランド」を想起させる。
あのレコードの数曲で吹いていた風の風景に近い。
しかし、イーノよりも、もっと穏やかで静かな世界だ。

ひたすら、冬の広大な、大地を吹きさらす風の音がする。
そこに、長い低いアンビエントな、メロディにもならない音が聞こえる。
それは、彼方の地の何かを伝えるように。

***

帰って、ネットで調べてみた。

【エレクトロニック・アートの祭典<Ars Electronica>で大賞を受賞したThomas Konerの<Mille Plateaux>からのおそらく3枚目。Chain Reaciton、Force Incで活躍した伝説的テクノ・ユニット、Porter Ricksのメンバーでソロとしても評価の高い彼であるが、今作では冷え切ったアンビエンスを鳴らしている。思わず吸い込まれてしまいそうな雪景色、そのなかでしんしんと鳴り響く音、それらを印象させる音。グリーンランドの風景を映し出した2つの映像が元というからあまりにも繊細。】

この寒さは、グリーンランドだったのだ。
このCDには、DVDがついている。そこにもそういった寒い映像が納められているようである。

***

今日は、晴れていて、まだ秋の日・・である。
しかし、この音の響くこの部屋だけがグリーンランドしている。
コメント (2)
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