こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

坂本龍一のサウンドストリート 1981年12月1日 YMO「テクノデリック」大特集!!!!

2005-12-10 18:11:39 | 坂本龍一のサウンドストリート
坂本龍一のサウンドストリート '81年12月1日 
「今日は、あの感動の名作、YMO「テクノデリック」を抜粋して紹介したいと思います」と始まる。

イントロ~1・ジョン・ハッセル 「マラヤの夢語り」
「いつまでやってもキリが無い訳ですが・・・。」(エンドレスループ的)
ブライアン・イーノがジョン・ハッセルと作ったレコード。

2・Japan 「Visions Of China」
「出たばっかりのレコードをかけましょう。」
「送ってきたThe Art Of Partiesに続くシングル。もうアルバムはイギリスでは発売されたのかな・・・。
初登場59位ということで、(チャートとしては)まずまずじゃないですか。
最近のDavidは東洋とかアフリカとか入れ込んでいますね。

B面は、不肖わたくしめのTaking Islands In Africaです。
ミックス、トラックダウンをスティーヴ・ナイがやり直してますね。」


10月・11月と放送が少なかったので、と、いくつかハガキを紹介。
ここで、来年2月にレコーディングの矢野顕子では、DevoかJapanを使うことを教授は発言している。

【テクノデリック特集】
YMO3人の録音テープを流す。YMO’81ウィンターライブの合間で録音したもののようだ。

坂本「あの~  発売されましたですね。」
幸宏・細野さん「何が?」
坂本「イモ(YMOのこと)の新作ですね。」
幸宏「あっ!イモ欽トリオ!」
坂本「イモ欽トリオってそこから来てるんですか?」
幸宏「そうなんじゃないですか。」
細野さん「I・M・O ?」
幸宏「今日は、名古屋の公演を終えて・・」
坂本「あ~大変だった。」
幸宏「汗びっしょりですね。坂本さん。」
坂本「いやいや」
細野さん「拭いた?」
坂本「拭いた拭いた」
坂本「着替えた?」
幸宏「着替えました」
幸宏「今日は何の話で?」
坂本「今日はだから・・イモの新作の話をね。」
幸宏「それ、もしかしてテクノデリックのことでしょう?」
坂本「あたり~、お上手~」
幸宏「ヤラセ~(笑)」
坂本「感想など1つ・・・みゃあみゃあみゃあみゃあみゃあ」
幸宏「僕はですね。テクノデリックというアルバムについては、非常に詳しく説明出来るんですね。」
坂本「そのココロは?」
細野さん「まるで自分で作ったみたいに。」
幸宏「そうなんです。いいですか?」
「じゃあ、ひとこと言って・・。」
「まず、あのアルバムはですね。
ボカア(僕は)好きです・・・・。」
細野さん「すごい・・」
幸宏「(大きな声になって)ボカア(僕は)好きだなあ!アレ!僕なんか大好き。」
坂本「みゃあみゃあ」
坂本「テクノデリックを中心としましたコンサートもやっておりますけれども('81ウィンターライブ)
前の放送でも、ちゃんと、僕は宣伝しといたんだから・・」

コンサートの予定・日程連絡

坂本「何?夜のヒットスタジオ出るの?」
「12月14日夜のヒットスタジオ出ます。」

坂本「だから(テクノデリック)どういう風にイイんです?」
スタッフのヒト「値段の割には、お買い得です。」
坂本・幸宏「おおおおお~。お・み・ご・と~」

3・YMO 「ピュア・ジャム」(A面1曲目)
私は、この放送の時点で、11月21日発売の「テクノデリック」をまだ入手出来ていなかったが、とにかく、この「ピュア・ジャム」を聴いてぶったまげた記憶がある。
そして「やった!ついに、やった!やったんだ!!!」と興奮した。
「BGM」の毒には、いまいち鈍い反応だった15歳の少年も、このアルバムの明快な毒には、反応は早かった。
私にとって、この日の放送は、自分の人生で記念的・歴史的な放送だった。

この曲は、アヴァンギャルドでありながらPOP、ビートルズの匂いがする。
それもそう、幸宏の作詩・作曲。
この録音の際、そのスタジオの近くの喫茶店で食べたジャム・パンが余りに不味いので、そのジャム・パンについて語ったものだが、まるでそんな事実とは別で、隠喩的な詩である。

「たっぷり聴かせたいのですが、一杯かけたいので・・」と途中でFadeOut。

4・YMO 「京城音楽 ソウル・ミュージック」(A面4曲目)
この年、教授が韓国はソウルに行った際の、旅の描写の断片が詩になっている。
ガムラン、ケチャを大胆にテクノに導入した曲。

教授が基本的にはつくり、歌の部分を幸宏と作ったという。

5・YMO 「手がかり キー」(B面3曲目)
「YMO版ハイスクールララバイ」と教授が言う細野さんの曲。
「BGM」の「CUE」の続編。

心理学のセラピストと被験者の対話を詩に導入。

「何が見えます?」 「木が見えます」
「どんな木ですか?」・・・
という具合に。

6・YMO 「体操」
「テクノデリック」の極めつけ!と教授が語る曲。

7~エンディング・YMO 「後奏 エピローグ」(B面5曲目)

★連絡事項

12月1日 「みんなのうた」で「コンピューターおばあちゃん」放送開始。
(このシングルB面は、このサウンドストリート テーマ曲「フォトムジーク」を収録)
12月3日 上野で東京混声合唱団と矢野顕子のジョイントライヴ。
12月5日 ビートニクス「出口主義」発売。
12月15日 「サウンドストリート」リクエストに基づく1981年の年間ベストテン放送予定。
12月26日 法政大学で坂本バンド(=B-2Units)ライブ
12月27日 ツバキハウスでYMOライブ
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2005年冬への旅-①:12月10日土曜日 PS、元気ではありません、かたちんば。

2005-12-10 13:29:09 | 音楽帳
12月10日 土曜日
季節は、今週、冬に代わった。凛とした空気と、直立した美しき黄金色のイチョウ。
しかし血反吐を吐くような忙しい日々で、かたびっこ引きづり・目をうつろにしながら、毎晩0時以後の帰りで、何とか、小休止できる土曜日に至った。
話したいことは山ほどあるのに、毎日、それを話す間も無く、時は無残にも、年末に向かって走っていく。
昨夜は、0時に帰ると気持ち悪くて、夕食も喰わず、酒も飲まずで睡眠薬2錠飲んで、死んだように寝た。

さっきヒトからの電話で12:00に起きた。外は美しき冬の青空。

寝起きは、久々にレコードで音楽が聴きたくなり、がさがさと1枚選ぶ。

★ Durutti Column の12インチ 「Deux Triangles」(ドゥ・トライアングル) '82(ファクトリー・ベネルクスより発売)

1・フェイバリット・ペインティング
2・Zinni


1・Piece For Out Of Tune Grande Piano


かたちんばは、本来、このレコードは、乾いたピアノの音が良いので、夏、クーラーを聞かせた部屋で聴く事が多いが、今日は、静かな陽光の差す冬の部屋でだ。

元々は、この裏ジャケットを中古レコード屋さんのエサ箱で見てから、ず~っと気になっていた一品だった。子供と公園のベンチでたたずむヴィニ・ライリー。
写真を加工して水彩画のようなタッチに仕上げているが、このヴィニの亡霊のような細さと笑っているとも何とも言えない表情に、ひどく惹かれた。

A-1を初めて聴いたのは、坂本さんが、ミカドとDurutti Columnが来日した際に、サウンドストリートに来たのがきっかけであった。
一発聴いて好きになった。そしてそれがこの不気味なジャケットのレコードであった。

B面を通しての長い曲は、ピアノを練習しているのがそのまま収まったような曲。
陽光のたっぷり差す部屋で聴いて欲しい。

子供がそのピアノの近くで飛び跳ねている。
猫はひなたでまどろんでいる。
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