京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

祇園祭 花傘巡行

2023年07月25日 08時47分00秒 | 日記
 7月24日の祇園祭後祭の山鉾巡行の前には「花傘巡行」が行われます。





昭和41年(1966)以前は、前祭と後祭にそれぞれ行われていた山鉾巡行が7月17日の一度に統一された時に、後祭巡行の代替行事として行われる様になった行事です。











子供神輿を先頭に、花傘を被った女性による神饌(しんせん)行列や祇園囃子、祇園太鼓、鷺踊などの大行列が巡行します。







豪華絢爛な後祭巡行もいいですが、この様な華やかな大行列も見応えたっぷりです。







花街の芸舞妓さんの行列が通ると一層華やかさが増します。















山鉾巡行が前祭と後祭とに分けられて祇園祭本来の姿に戻っても「花傘巡行」が継続して行われているのが"京都"ですね。

祇園祭は7月31日の八坂神社疫(えき)神社夏越祭(なごしさい)まで続きます。



祇園祭 後祭 山鉾巡行

2023年07月25日 07時25分00秒 | 日記
 7月24日は祇園祭後祭の山鉾巡行を見学しました。

先週の前祭巡行は予想最高気温が37°で断念し、KBS京都の中継で八木先生の解説を聞きながら楽しみました。

しかし、今日の最高気温も36°オーバーで先週と変わりなし、、、



今日の後祭巡行は絶対に見学する意気込みで京都に来ました。

後祭の山鉾の案内は2日間に渡ってブログに書いたので、今回は撮影した写真を中心に掲載します。

① 橋弁慶山





② 南観音山







③ 浄妙山





④ 八幡山







⑤ 鯉山







⑥ 北観音山







⑦ 黒主山







⑧ 役行者山





⑨ 鈴鹿山







⑩ 鷹山







⑪ 大船鉾







しんがりは"くじ取らず"の大船鉾です。
新町まで巡行して来た大船鉾は最後の"辻回し"に、、、会所はもうすぐです。









会所まで帰ってきた大船鉾の勇姿です。
関係者の皆さま、、、この猛暑の中、ホントにお疲れ様でした。

来年もまた、この素晴らしい山鉾巡行を見れる事を願いながら会所前を後にしました。












聖地 南山城(奈良国立博物館)

2023年07月24日 07時32分00秒 | 日記
 7月11日は奈良国立博物館へ。





7月8日から9月3日まで「浄瑠璃寺九体阿弥陀修理完成記念 特別展 聖地 南山城」展が開催されています。

平成26年(2014)京都国立博物館で「南山城の古寺巡礼」の特別展が開催されており、奈良博がどの様に違いを出すのかが楽しみでした。



現在の南山城地域は行政区分では京都府に属していますが、地理的には奈良に近く興福寺や東大寺の影響を色濃く受けて来た地域です。
"浄瑠璃寺九体阿弥陀修理記念"の冠は付いていますが、南山城の諸寺院から貴重な寺宝が展示されています。



木津川市にある浄瑠璃寺のかってはご本尊と考えられている薬師如来坐像(平安時代・重文・現在は三重塔のご本尊)と現在は東京・静嘉堂文庫美術館が所蔵している十二神将(亥神を除く十一体は鎌倉時代・重文)は前者の眷属で実に約140年ぶりの再会となります。




寿宝寺の十一面千手観音立像。
お寺で3度お詣りしましたが、こんなに至近距離で見たのは初めてです。

実際に千本の手があり、施主や仏師の執念を感じます。
また、昼間と夜間ではお顔の表情が異なって見えます。

京都や滋賀の十一面観音を巡礼された白洲正子さんは寿宝寺にて月明かりの中で、この観音さまを見られたそうです。



木津川市にある現光寺の十一面観音坐像(鎌倉時代・重文)

現光寺は無住のお寺で現在は海住山寺が管理されています。

毎年5月のゴールデンウィークと秋の木津川市特別拝観の時にだけ収蔵庫が開けられます。



浄瑠璃寺の九体阿弥陀坐像の内の1号と8号です。
平安時代の造立で国宝に指定されています。



宇治田原町にある禅定寺が所蔵されている十一面観音立像(平安時代・国宝)です。

漆箔の上に金泥が残り、造立当時の神々しさが想像出来ます。

白洲正子さんの「十一面観音巡礼」をなん度も読み返しているので、どうしても十一面観音さまに目が向いてしまいます。



木津川市にある神童寺が所蔵する愛染明王像(重文・平安時代)です。
真言密教の影響を色濃く受けた像です。



ひとつひとつ紹介したいのですが、きりがありません。
しかし、凄い寺宝をこれだけもよく集められたものです。
奈良博の学芸員さん、関係者の皆さまのご苦労を思います。

京博で行われた「南山城の古寺巡礼」展より身近に展示され、古代から近世の期間を7章に分けられた展示は非常に分かりやすかったです。

個人的な感想ですが、京博での展示より工夫が感じられて非常に有意義な内容でした。
(京博の平成知新館をフルに使っての展示は広すぎて正直、疲れます。)

学芸員さんや研究員さんの意気込みは感じますが、展示物の見せ方や展示スペースの事を再考してもらいたいです。
(あくまで、個人的な意見です。)



いつもは"図録"は購入しないのですが、今回の展示が非常に気に入り購入しました。

29日の"土曜講座"に当選したので、もう一度、観覧できるのが楽しみです。











祇園祭 後祭② 宵々々山散策

2023年07月23日 07時12分00秒 | 日記
 祇園祭の後祭の続編です。
今年は曜日周りがよく、前祭の土曜日と日曜日は大変な人出で身動きが取れない状況だったそうです。

と言う訳で金曜日が狙い目です。

① 黒主山









黒主が桜を見上げる場面を再現した山です。
会所で展示されている懸装品も素晴らしいです。

新町通にはミュージシャンで画家の木村英樹さん筆の大きな鯉のタペストリーが掲げられています。





② 役行者山

修験道の開祖・役行者(役小角)を主役としている山です。

毎年23日には聖護院門跡の山伏が路上設けられた護摩壇で期間中に奉納された護摩木を焚き上げ、祈願成就をねがったり、祇園祭山鉾巡礼(後祭)の安全を祈願します。







③ 鈴鹿山











瀬織津姫(せおりつひめ)神を御神体とする山です。
安産、盗難除け、雷除けに御利益があるそうです。

④  橋弁慶山











五条大橋で対面する弁慶と牛若丸を再現した山です。

会所の2階には、巡行に乗る弁慶と牛若丸が見えます。

⑥ 浄妙山










平成19年(2007)には智積院が所蔵する国宝・桜図(長谷川久蔵筆)をモチーフにした前懸が新調されています。



平家物語に登場する宇治川合戦の故事を再現している山です。

厄除け、勝ち運に御利益があるそうです。

これで後祭の11基の山鉾を巡りました。
後祭は唯一の鉾の"大船鉾"を除き、四条通の北側に集中しているので比較的短時間で巡る事が出来ます。

⑦ 御旅所
御旅所には八坂神社の三柱の神さまが三基の御神輿に乗られ鎮座されています。









17日の前祭の巡行見学は猛暑で断念しましたが、24日の後祭の巡行は是非にも見学したいと思っています。
















祇園祭 後祭① 宵々々山散策

2023年07月22日 08時33分00秒 | 日記
 7月21日はアスニー京都で「歎異抄」の講座を聴講し、その後、祇園祭後祭の山鉾町を散策しました。

① 八幡山

八幡宮を山に据えています。雌雄の鳩が夫婦和合を象徴しています。








② 北観音山

揚柳観音と韋駄天立像を祀る曳き山です。







③ 南観音山

宵山には「あばれ観音」が行われ、別名「下り観音山」と呼ばれています。






商家では「屏風祭」が行われ、その家の家宝が展示されています。






こちらでネコの"ミモロ"ちゃんに出会いました。
「ネコのミモロのJAPAN TRAVERL」のブログでお馴染みです。




④ 大船鉾









平成26年(2014)に140年ぶりに復興した鉾です。

前祭の船鉾が神功皇后の出陣を模した鉾に対して大船鉾は戦に勝利した凱旋の船を表しています。

"くじとらず"の鉾で後祭の"しんがり"で巡行します。

⑤ 鯉山







中国の故事「登龍門」に由来する山です。
"鯉は滝を登って龍となる"
立身出世の曳山です。







会所では見事な懸装品の数々がお披露目されています。

どの山や鉾も御神体や懸装品は巡行当時にお祀りされ、装飾が施されます。

長くなるので以降の山は続編で書くつもりです。