京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

萬福寺「黄檗売茶流 煎茶道x禅ヨガ」

2023年07月03日 07時04分00秒 | 日記
 7月1日はYOGAクリエイトジャパンの「黄檗売茶流 煎茶道x禅ヨガ」に参加させて頂きました。



会場は京都府宇治市にある黄檗宗大本山萬福寺です。

萬福寺は江戸時代初期の承応3年(1654)に中国福建省から招来された隠元禅師が開かれた禅宗寺院です。

隠元禅師はいんげん豆をはじめ西瓜、蓮根、茄子、竹の子など多くの食物やまた、四百字詰原稿用紙や今日、主に使われている"明朝体"の字体を日本に伝えられ、日本の文化に多大な影響を及ぼされた高僧です。











伽藍の配置や堂宇の建築物は全てが中国の明時代を模していて、あたかも昔の中国に居るかの様な感覚を覚えます。(行った事は無いですが、、、)
材木は当時の日本には無かったチーク材、欄干の意匠には「卍くずし」が採用されています。
また、お経も中国語で唱えられます。







お坊さまの案内で天王殿に参拝します。
中央には"都七福神"のおひとり布袋尊(中国では弥勒菩薩)が、裏堂には韋駄天さまがお祀りされています。










萬福寺の本堂にあたる大雄寶殿です。

ご本尊さまはお釈迦さまで両側には十六羅漢さまがお祀りされています。

下の写真は萬福寺で有名な羅漢さんのおひとり「羅睺羅(らごら)尊者」です。
お釈迦さまの実子と言われています。



ご本尊のお釈迦さまをはじめ羅漢さんも異国情緒たっぷりです。
と言うのも、隠元禅師が来日された際に仏師をはじめ建築家など多くの中国・明の職人を連れてこられた為です。









ヨガの会場は通常非公開で重要文化財の「西(さい)方丈」。
東(とう)方丈は過去に3度入った事はありますが、西方丈は初めてです。







ここでヨガが出来るって凄い事です、、、

3回目なので少しは慣れきた感はありますが、まだまだですね。

マミmami先生の「形やポーズはどうでもいいです。呼吸に集中して下さい、、、周りの人が上手とかは全く考えなくていいです。」
このお言葉に励まされ、支えて頂きながらの自己流ヨガ?です。

心地よいヨガの時間が終わりお茶の時間です。









お手前は黄檗売茶流煎茶道道の唐木岱仙先生です。

またまた、凄い先生のお手前が目の前で拝見出来るとは、、、贅沢な時間です。

お菓子は四条烏丸近くに店舗を構える老舗和菓子店「亀屋良長」を代表する銘菓「烏羽玉(うばたま)」です。
波照間島産の黒糖の甘さがなんとも言えない美味しさの秘密です。

この日の玉露の銘柄は「黄檗の露」。
玉露独特の旨味が口の中いっぱいにひろがります。
二煎目は渋み成分のタンニンが少し出るのか一煎茶目に比べて少し苦味を感じます。(十二分に美味しいですが、、、)
いいお茶ほど低温で入れられ、今回の玉露も約40°の温度で丁寧に抽出されています。

楽しく充実した時間はすぐに過ぎてしまうものですね!
3時間半が半分くらいに感じられました。











帰りに隠元禅師をお詣りする開山堂へ。

参道の両脇には鉢植えされた蓮が開花を始めていました。
"蓮"は、汚れた水でも清らかで美しい花を咲かせる事から仏教では大切にされている花です。



充実した萬福寺を後にし、宇治橋通り商店街にあるナポリピッツァの名店"Antica Pizzeria L’ASINELLO(アンティカ ピッツェリア アジネッロ)"へと向かいます。