京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

弘法大師生誕1250年 名水x名所探訪

2023年07月06日 07時37分00秒 | 日記
 新善光寺を拝観後、JR東海「そうだ 京都、行こう。」のイベントに参加させて頂きました。





最初の拝観は西国三十三所巡礼第十五番札所でもある"今熊野観音寺"です。





本堂で副住職さまからお寺の由緒や弘法大師についてのお話をお聴きしました。

その後、弘法大師をお祀りしている"大師堂"の中にも入堂させて頂き、ご本尊の弘法大師像にもお詣りしました。
何度も訪れているお寺ですが、入堂してのお詣りは初めての体験です。






弘法大師がこの地に観音寺を創始した際に錫杖で岩を叩くと水が湧き出したと伝えられています。(五智水)



写真の方は大学で"水"を研究されている京都産業大学教授の鈴木康久先生です。

弘法大師と"水"とは切っても切れない関係にあり、沖縄と北海道を除く全府県にまたがる1563ヶ所に「弘法水」の伝承地があるそうです。







次に訪れたのが泉涌寺の塔頭寺院のひとつ「来迎院」です。

こちらにも弘法大師が独鈷をもって掘ったと伝わる名水(独鈷水)が湧いています。







普段は鉄製の扉で閉じられています。
今回、ご住職さまが扉を開けて長い柄杓で汲んで頂き、その名水のおこぼれに預かりました。
冷たく、清らかで滑らかなお水でした。







忠臣蔵で有名な大石内蔵助にも縁が深く、この名水(独鈷水)を求めて境内に茶室含翠軒を建立しています。










また、本堂には大石内蔵助の念持仏"勝軍地蔵大菩薩"がお祀りされています。


最後に泉涌寺を訪ねます。









泉涌寺水屋形です。



"浴室"の並びにあり、いつも気になっていましたが、今回のイベントで公開して頂けました。

泉涌寺の名の由来ともなった清泉で、建物は江戸時代初期の寛文8年(1668)の再建です。

泉水は今もこんこんと湧き続けています。





内部天井には別所如閑筆の「雲龍図」が描かれていますが、剥落が激しく、ほとんど確認する事が出来ませんでした。



今年5月には上皇・上皇后さまが葵祭の路頭の儀を観覧後にここ泉涌寺に行幸されています。











境内の高台にある"荒神堂"です。
こちらにも初めて入堂させて頂きました。