京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

桜鶴苑(七代目小川治兵衛の庭)

2023年06月23日 07時07分00秒 | 日記
 桜鶴苑は前日の記事「南禅寺八千代」の斜め向かいにあるブライダルを中心にした施設です。





オーナーはホテル雅叙園東京、ブライダル部門はワタベウェディング、京懐石は"はり清"さんがそれぞれ担当されています。

この様な施設での結婚式、披露宴、、、新郎新婦には無論ですが、招待されたお客様にも印象に残る事でしょう。







いわゆる"南禅寺別荘群"の一角を占め、この周辺の庭園のほとんどを手がけた七代目小川治兵衛による作庭です。









通常は関係者やブライダルに参加させる方以外は非公開ですが、こちらの料理長は五条通にある"はり清"から行かれている関係でブライダルの無い日はお声掛けをして許可が頂けたら庭園に入れて頂けます。








約1200坪の庭園には"植治"が確立した近代庭園が広がります。

琵琶湖疎水から防火目的に水を引き入れ、滝の石組や沢飛び石、伽藍石を用いるなど、明るく開放感溢れる"植治"ワールドが広がっています。







南禅寺界隈の"隠れた名庭"です。



南禅寺八千代 京湯葉しゃぶ御膳

2023年06月22日 07時32分00秒 | 日記
 南禅寺天授庵の素晴らしい庭園を見学した後、昼食に"南禅寺畔八千代"へと来ました。





こちらの"売り"は豆腐や湯葉をメインにした料理の美味しさと七代目小川治兵衛の庭園とが同時に楽しめる事に尽きます。









遠く東山を借景にした池泉山水式庭園は「青龍庭園」と名付けられ、円山公園や平安神宮神苑など京都の多くの庭園を手掛けた七代目小川治兵衛(植治)による作庭です。

こんな素晴らしいロケーションにあるのが"南禅寺八千代"です。



昼食には少し贅沢ですが「京湯葉しゃぶ御膳」を注文しました。











使われている豆腐や湯葉は自家製で毎朝、井戸から汲み上げた水を使い作られます。

湯葉と豆腐を豆乳ベースのつゆに入れると大豆の風味が存分に楽しめます。

ご飯は湯葉丼で、こちらは少し濃い目の出汁がかかり、非常に美味しいです。
単品でも是非にもメニューに載せて欲しい一品です。



旅館も営業されていて、上の写真は料理の入口です。



一度は泊まってみたい料理旅館です年。







斜め向かいには、湯豆腐の名店「順正」があり、「順正書院」の登録有形文化財の建物があり、また、庭園も素晴らしいです。

以前は「順正」に行っていましたが、最近はもっぱら「八千代」に通っています。

次に、向かい側にあり主にブライダルで使われている「桜鶴苑(おうかくえん)」に向かいます。












南禅寺 天授庵

2023年06月21日 06時46分00秒 | 日記
6月8日、びわこ疏水船で大津から蹴上まで乗船し、お気に入りのお寺南禅寺天授庵へと来ました。

天授庵は南禅寺開山の大明国師(無関普門)の開山塔で数ある塔頭寺院の中でも由緒ある寺院です。







こちらの魅力は何と言ってもお庭の素晴らしさにあります。





本堂の東側には南禅寺三門を借景にした枯山水庭園があります。
新緑が美しい庭園で、秋には錦秋の庭園になります。







また、南側には池泉回遊式庭園が広がり2ヶ所の趣きの異なる庭園を楽しむ後が出来ます。







池には睡蓮の花が咲き始めています。





西側の端にある収蔵庫前の手水鉢の上には、毎年モリアオガエルが産卵し、クリーム色の泡状の卵塊があります。
下には手水鉢があり、常に新鮮な水が流れている事をちゃんと知っているのですね。





南禅寺の勅使門です。

勅使が来られた際や新管長普山式の時にしか開かれない門です。



戦国大名・藤堂高虎寄進の三門(重文)です。
京都市内には数カ所の三門や山門がありますが、常時拝観出来るのはここ南禅寺三門だけです。




本堂(非公開)内には 長谷川等伯筆の襖絵32面(重文)が残されていますが残念ながら非公開で、現在は複製品が納められているそうです。

次に昼食に"南禅寺八千代"へと向かいます。












将軍塚青龍殿(青蓮院門跡飛地境内)

2023年06月20日 06時51分00秒 | 日記
 5月27日は、久しぶりに将軍塚青龍殿に来ました。







午前中に智積院でヨガ教室があり、車で来ていたので公共交通機関の無い将軍塚に来ました。







「青龍殿」は大正天皇即位を記念して、「大日本武徳会京都支部武徳殿」として北野天満宮前に建立された大型の木造建築物を平成26年(1914)に現在地に移築した建物です。

戦後、京都府に移管され「平安道場」として使われていましたが老朽化が進み解体の危機に瀕していたのを青蓮院門跡が譲り受け移築されたものです。





ご本尊は国宝「青不動明王ニ童子像」で平安時代中期の作とされ、仏教絵画の最高傑作のひとつとされています。

一千年もの間、平安時代の絵画が大切に守り伝えられてきた事に驚きを覚えます。

秘仏中の秘仏で、平成21年(2009)に初めて公開され、「青龍殿」が竣工した平成26年(2014)と公開と過去に2回しか公開された事はありません。





平安遷都の際、桓武天皇が築かせた由緒ある「将軍塚」が現存しています。









「青龍殿」移築と同時に「大舞台」も新設され、京都市内を一望する事が出来ます。




「青龍殿」北側の奥殿に国宝「青不動明王ニ童子像」が安置されています。
普段は精巧に模写された複製がお祀りされています。







「青龍殿」の竣工と同時に日本庭園が作庭され、10年以上経過し随分と落ち着いてきた印象です。



8月16日の五山の送り火には最初に点火される大文字以外の4カ所を観賞出来る絶好のロケーションでもあります。





珠ヨガ(石清水八幡宮)

2023年06月19日 07時49分00秒 | 日記
 6月17日は、最近"目覚めた?"ヨガに京都府八幡市に鎮座される石清水八幡宮へ。



9時に手水舎の前に集合の後、神職さまのご案内で境内を巡ります。



6月は一年の折り返しの月で、日本の神社では「茅の輪くぐり」が行われます。



日々の生活の中で枯れてきた気「けがれ」を元に戻し、知らぬ間に犯してしまった過ち「罪」を祓い清める神事です。
 
その際に人型の紙に「けがれ」を移し、「水無月の夏越の祓する人は 千歳の命 延ぶといふなり」の和歌を唱えながら"茅の輪"をくぐります。



次に本殿に"正式参拝"、、、心が引き締まります。
その後、神職さまのご案内で国宝の社殿を巡ります。







現在の社殿は徳川三代将軍家光公が寄進したもので、ご本殿を囲んでいる彫刻も左甚五郎作と伝わる見事なものです。



西側には「目抜きの猿」の彫刻があります。
余りの出来の良さに猿が夜な夜な抜け出し"悪さ"をする為、右目に釘が打たれたそうです。


織田信長寄進の"黄金の戸湯"です。

"尾張の大うつけ"と酷評された信長ですが、史実は"常識的な"戦国大名だったようです。

(社殿内は撮影禁止なので掲載の写真は石清水八幡宮HPからお借りしました。)





社務所横にある石庭です。
明治から昭和にかけて活躍された名作庭家の重森三玲の庭です。

境内には多くの石燈籠が奉納されていますが、こちらの石庭にある石燈籠は鎌倉時代のもので唯一、国の重要文化財に指定されています。











ご本殿の周りには多くの摂社・末社がお祀りされています。





北西方向は"鬼門"と呼ばれ邪気が入る方角とされています。
石清水八幡宮でも石垣の角を無くした"鬼門封じ"の仕掛けが施されています。



織田信長が築いた社殿を囲む土塀です。
瓦の層を何重にも施す事で強度を増しています。
現在の土塀も当時の土塀で400年以上、風雪に耐えています。





境内を一通り見学し、ヨガの会場の"清峯殿"へ。
研修室や宿泊施設のある立派な施設ですが、コロナの流行以来、宿泊施設としては使われていないそうです。

会場は畳敷きの部屋で窓からは眩いばかりの"新緑"が、、、こんないい環境の中でヨガが出来る幸福感を感じます。

マミさんの親切で分かりやすいご指導で僕の様な年齢でも何とかなっています。

「形は崩れていてもいいです!大切なのは集中する事です。」

この言葉に何度も勇気づけられます。
約1時間のヨガ、、、心地よい疲労感と満足感、、、、充実した時間を過ごす事が出来ました。











男山の北側には展望台があり、京都市内を南側から見渡す事が出来ます。

次は7月1日、宇治市にある萬福寺でのヨガです。
美味しい煎茶も楽しみです。