京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

上賀茂御料理秋山

2023年06月08日 06時59分00秒 | 日記
 5月26日は、上賀茂にある「上賀茂御料理秋山」さんへ。





ご主人の秋山さんはHANA吉兆の料理長を辞められ、ここ上賀茂の地で独立されて早くも18年になります。

僕は朝日カルチャーの講座を通じてこの店を知り、それ以来10年来、年に3回から4回ほど通っている和食店です。

料理の美味しさは無論ですが、ご主人のトーク?とカウンター越しのライブ感が魅力です。

毎月の1日に翌月分の予約を受付ておられますが、なかなか繋がらず予約が困難なお店の中のひとつです。
(カウンターのみの11席だけです。)





12時前になると門が開けられ、囲炉裏のある土間に通されます。



毎回、違ったお茶が出されこの日は香煎茶でした。
(昆布茶をベースに緑茶・赤紫蘇・梅肉の風味が楽しめるお茶です。)



厨房の準備が整うと名前が呼ばれ席へと案内されます。




① 明石産たことスナップえんどうをメインにした豆乳仕立ての冷製スープです。

日中は汗ばむ日もあり、口当たりがよく、食材にもまだまだ"春"を感じる冷製スープは今の季節にピッタリです。



② 椀物

明石産のたこの入った真薯、鳴門産のわかめが入った椀物です。

磯の香りが口の中に広がります。

③ お刺身









明石産の真鯛、すずき、こうイカ、炙った鰆。

どの魚も明石の契約漁師さんが直送された魚ばかりです。

どの魚も新鮮で美味しいです。
醤油で頂くのが普通ですが、白身の魚には"藻塩"が合います。



5月5日の"子供の日"は終わったとはいえ、5月は花菖蒲の季節です。
旧家の町家や俵屋旅館、柊屋旅館、炭屋旅館などの歴史ある建物の軒先に飾られます。





④ 鯨のほほ肉

鯨のほほ肉のお刺身です。
赤身に比べてやや硬さはありますが、味は濃く感じます。

添えられた辛子とバジルとの相性も良く、美味しく頂きました。





⑤ 鍋物

豚肉に玉ねぎ、麩、赤こんにゃく、芹の入った鍋です。

こちらでは食材に玉ねぎをよく使われます。
大阪泉州産の玉ねぎで、関西では淡路島産の玉ねぎと同様に高品質の食材として知られます。

玉ねぎは丸みのある物がいいそうです。
そんな豆知識をさりげなく教えてくれるのも"秋山"のいいところです。

肝心の鍋ですが、味はやや濃い目ですが、色々な食材が楽しめます。

生玉子が添えられ、半分程頂いた後に玉子とじをして"味変"が出来ます。

やった事はないですが、丼にしても美味しいでしょうね。









⑥ ご飯

"おくどさん"で炊かれた岐阜県産のご飯です。

塩で頂くと炊き立てのご飯の旨みや甘さがより一層に感じられます。

いつも、自家製の味噌をお願いします。
大概は2種類あって、この日は"ふきのとう"の味噌を頼みました。

ほろ苦く、しかし、甘みもあるのでご飯に良く合います。

最初は白ご飯ですが、お代わりの時にリクエストすれば"おこげ"も入れてくれます。





⑦ 水物

五月にちなんで"かしわ持ち"です。

こちらも"若手男性"による自家製です。
甘さも丁度よく、美味しかったです。

満足の2時間でした。
(秋山さん曰く、"僕のトーク"が無ければ、後20分は短縮出来るんですが、、、)

しかし、そのトークもコースの内だと、常連さんの間では、定着しています。

お腹も心も満たされて、次に招待券を頂いている"旧三井家下鴨別邸"へと向かいます。