5月26日、上賀茂御料理秋山さんで昼食を頂き、下鴨神社の南にある"旧三井家下鴨別邸"に来ました。
大正14年(1925)に完成した旧三井家下鴨別邸は豪商・三井家の旧別荘の主屋が鴨川下流の木屋町から現在地に移築された建物です。
後に玄関棟と茶室が増築され、大正期の屋敷構えが良好な状態で保存されている事から2011年6月に国の重要文化財に指定されています。
豪商の別邸の割には内部は質素な感じですが、床柱には東南アジア原産ヤシ科の常緑樹"檳榔樹(びろうじゅ)"が使われるなど建築材には凝った材が使われています。
昭和24年(1949)に国有化され、以後は京都家庭裁判所の所長宿舎として使われて来ました。
三階には望楼、東側には茶室があり年に数度公開されます。
主屋の南に広がる庭園は池を中央にした池泉回遊式庭園で、西側には紫陽花苑があります。
5月の末の訪問でしたが、早くも見頃の紫陽花の花が数輪咲いていました。
現在は京都市が所有していて、老舗和菓子店のお菓子を頂けたり、期間限定の予約制ですが、食事の提供、ヨガの開催などイベントにも積極的で好感が持てますね。