京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

栗原邸(旧鶴巻邸) 一般公開(京都市山科)

2023年06月10日 07時39分00秒 | 日記
 5月27日の午後は京都市山科区にある「栗原邸」に見学に伺いました。

5月27日、28日、6月3日、4日の4日間公開されましたが1670名もの方が来場されたそうです。

昨年11月に開催された「京都モダン建築祭」を契機に"近代建築"が見直されています。



以前にも「まいまい京都」のツアーで見学していますが、京都に残る近代建築として見応えのある建物です。









この建物は、京都高等工芸学校(現:京都工芸繊維大学)の校長を務めた染色家・鶴巻鶴一が施主として昭和4年(1929)に建設された建物です。







設計は同じ学校の教授をされていた本野精吾です。









「中村式鉄筋コンクリート建築」と言う当時の最先端のコンクリートブロック「通称"鎮(ちん)ブロック」を使った合理性を追求した建物で2014年には国の登録有形文化財に指定されています。









建物は老朽化が進みかなり傷んだ状態でしたが、京都工芸繊維大学の笠原一人先生が中心となり、大学の教育プログラムの一環として修復作業が行われています。







現在、この建物は売りに出されていますが、"2億円"の売却価格がネックになっているのでしょうか?長らく売却先が見つかっていません。



京都には歴史ある"近代建築"が多く残っています。

今年も「京都モダン建築祭」が昨年よりもグレードアップされて開催される予定で秋の楽しみが増えました。