5月19日は、ここ最近お世話になっている「春の上京茶会」に寺町通にある浄土宗大本山のひとつ清浄華院に来ました。
清浄華院の歴史は古く、その創始は平安時代までさかのぼることができます。
貞観2年(860)、時の天皇である清和天皇の勅願により、天台宗の慈覚大師円仁が宮中に禁裏内道場として建立したのが始まりです。
当時は円(円教、天台のこと)・密(密教)・戒(円頓戒)・浄(浄土教)の四つの学問を学ぶ四宗兼学の道場であり、かつまた国家泰平と天皇陛下のご健康を祈る鎮護国家の道場でもありました。
天皇の居ます宮中にあったため、死の汚れを避け、葬式を行わない寺院であった事から「清らかな蓮の花の如く清浄な修行道場」といった意味を込め、清浄華院と名付けられたと伝わっています。
令和3年に藤原道長が建立した法成寺跡の一部が発掘調査され、大きな伽藍石が発掘されています。
その一部がここ清浄華院の境内に置かれています。
12時の茶席を予約してしていて、受付後に通されたのが大殿(御影堂)です。
やがて時間になると"本席"になっている大方丈の一室に通されます。
大方丈への廊下には主催者のおひとり冷泉貴美子さまが挨拶されていました。
ここから写真はNGでした。
約30名程の大寄せの茶会なので気分的にも"楽"です。
今回の懸釜は表千家不審庵の方々が担当されています。
いい香りのするお抹茶と主菓子は"とらや"のもの、、、
美味しかったです。
次に副席へと移動します。
先程、待合にもなっていた大殿が会場です。
副席は表千家の青年部の方々がご奉仕されています。
椅子席なので皆さんホットした感じでした。
副席では全て点出ですが、お菓子は"阿闍梨餅"でした。
京都土産でも人気の和菓子で、モチモチの生地と丹波大納言小豆の程よい甘さが何とも言えず美味しいです。
2種類の御朱印を授与して頂きました。
お寺も商魂たくましいですね。
「藤原道長の御朱印」も特別頒布されていました。
相変わらず「限定」に弱いですね。
京都仲間のKさんと一緒だったので、寺町今出川上ルにある蕎麦屋さんに昼食に向かいました。