4月28日は、京都淀にある常念寺を訪ねました。
先日のNHKのニュースで「淀君ゆかりの秘仏(郡分十一面観音立像」の修復が終わり4月27日から30日まで特別公開が行われている事を知り訪問した次第です。
常念寺は京都市伏見区淀水垂町にある浄土宗の寺院で27日から初めて公開されているのは、郡分十一面観音菩薩立像(こおりわけじゅういちめんかんのんぼさつりゅうぞう)という仏像です。
高さがおよそ40センチで豊臣秀吉の側室、淀君が参拝したという言い伝えもあるこの仏像は、もともとは全体が泥絵の具で黒い色をしていました。
これは明治政府による神仏分離令を逃れるために全体が黒く泥絵の具で塗られたと考えられているそうです。
おととしから行った修復作業で、黒い塗料の下に金色の体のほか、鮮やかな彩色が施されていることなども分かったため、今回、当初の姿になるよう修復したとのことです。
もとは観音堂にお祀りされている秘仏ですが、一説には地元の古社である淀神社に安置されていたとも、また、秀吉公の側室・淀君の念持仏とも伝えられています。
浄土宗寺院なので、ご本尊さまは阿弥陀如来坐像、脇侍に観音・勢至菩薩がお祀りされています。
ご本尊さまの向かって右には多くの仏様がお祀りされています。
近くを流れる木津川の付け合え工事で移転や廃寺になったお寺からの客仏が並んでいます。
左手には法然上人像がお祀りされています。
こちらは近年に造立された像だそうです。
11時からご住職の解説がありました。
大学の教員をされていたようで、お寺の由緒や仏像の詳しい説明がありました。
11時まで時間があったので本堂奥にある書院でお抹茶を頂きました。
菓子の右側は蕎麦まんじゅうですが、左側は境内にある金柑の身を甘く煮たもので、ご住職の奥さまの自家製だそうです。
次に春季京都非公開文化財特別公開で公開されている紫式部ゆかりの廬山寺に向かいます。