京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

廬山寺 春季京都非公開文化財特別公開①

2024年05月04日 15時15分00秒 | 日記
 4月28日は、古文化保存協会が毎年の春と秋に行っている京都非公開文化財特別公開で廬山寺に来ました。





表門にある様にこちらは源氏物語の著者・紫式部の邸宅址になります。







考古学者で古代学協会を設立された角田文衛博士によって昭和40年(1965)に考証され、境内には新村出博士によって顕彰碑に「紫式部邸宅址」と揮毫された石碑があります。





今回のメインは「元三大師堂」の公開です。
写真は元三大師坐像とお前立ち鬼大師坐像です。





明智光秀公の念持仏です。
お地蔵さまは取り外せるようになっていて、戦の際には持ち出し側に置き、勝利を祈ったのでしょうか?

元三大師こと良源は、織田信長による比叡山焼き討ちから天台宗復興に尽力され"比叡山中興の祖"として有名な方です。

その功績が認められ、死後に朝廷から「慈恵大師」の諡号が贈られています。



ご本尊さまは阿弥陀如来坐像です。







庭園「源氏庭」は紫式部の邸宅跡にちなみ、昭和40年に作庭された新しい庭園です。
夏は桔梗の花が咲き、白川砂の"海"に紫色の花が長く楽しめます。







境内の東側には廬山寺の墓地があり、更に東側には豊臣秀吉が築いた"御土居"の一部が残っています。

ここまで来られる方はほとんど居ません。
すぐ横には鴨川が流れていて、御土居の目的のひとつが鴨川の氾濫対策であった事は明白に感じる位置関係です。

次に地下鉄東西線蹴上駅横にある蹴上浄水場の"つづじ"を観賞に行きます。