京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

北野天満宮 神職さんと天神さんめぐり

2023年03月29日 08時33分00秒 | 日記
 3月26日はJR東海「そうだ 京都、行こう。」の会員イベントで北野天満宮へ。




ご案内して頂くのは北野天満宮禰宜の東川さんです。
前回、「そう京」でご案内して頂いた時には権禰宜だったので昇格されたようですね。

①  影向松(ようごうかのまつ)





北野天満宮の神紋と言えば「梅」がイメージされますが「松・梅」が正式な神紋で「松」が上位だそうです。

「影向松」は北野天満宮創建からこの地にあると伝わる御神木です。

立冬から立春前日までに初雪が降ると天神さまが降臨され、雪見を愛でながら詩を詠まれるとの伝説があります。

② 松向軒(茶室)





一の鳥居を入って左手には豊臣秀吉が催した"北野大茶の湯"の際、細川三斎公が設けたと言われる「松向軒」の故地に建つ茶室です。

この日は「在釜」の日でしたが、時間の都合で断念しました。

③  楼門





楼門2階には「文道大祖 風月本主」の扁額が掲げられています。

通常は、楼門の先にご本殿がありますが、北野天満宮の場合「筋違いの本殿」と呼ばれ、楼門の先には「地主神社」がご鎮座されています。

ご鎮座年代も「地主神社」の方が11年古い事から地主神社の正面を避けて建てられと言われています。

④  三光門






掲げられている扁額「天満宮」は後西天皇の宸筆です。
内部には「日」と「月」を見る事はできますが「星」が無い為に「星欠けの三光門」と言われています。

一説には、遷都当初の平安京朝堂院は今の千本丸太町にあり、帝が北野天満宮に向かい祈りをされる際、三光門の真上に北極星が輝いていた為とも言われています。

⑤ 東門



現在では一の鳥居の北側にある楼門が正門になっていますが、北野天満宮の成り立ちや歴史を詳細に調査された学者からは「東門」こそが当初の正門だった可能性が大きいそうです。

⑥ 擬宝珠









ご本殿の南東端にある擬宝珠には豊臣秀頼がご本殿や拝殿を造営した証が擬宝珠に記されています。
普請奉行を務めたのが片桐且元です。 

⑦ 裏の社「御后三柱(ごこうのみはしら)」




 
神社は本来、正面から拝むように造られていますが、北野天満宮ではご本殿背面にも「御神座」があります。

お祀りされているのは、道真公のご先祖さま天穂日命、お祖父さまの菅原清公卿、お父さまの菅原是善卿の三柱です。

北野天満宮ではこちらの「御后三柱」も含めて礼拝するのが常とされています。

⑧ 大黒天の燈籠





三光門と東門との間にある石燈籠で、台座に大黒天が彫られた珍しい燈籠です。

大黒天さまの口に小石を乗せて落ちなければ、その小石を財布に入れてお祈りすると生涯お金に困らないと言われています。

⑨ 絵馬堂











長い歴史を持つ北野天満宮です。
多くの絵馬が奉納されています。
西側の側面には「誠」の絵馬?もあります。

絵馬堂はもとはご本殿の南西の位置に向きも今とは違い南北に長い形で建っていたそうです。

今回、北野天満宮の七不思議をはじめ、知らなかった事をたくさん神職さんの東川さんに教えて致き有意義なツアーでした。