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京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

天龍寺 庭園拝観

2023年03月10日 07時44分00秒 | 日記
 翠嵐ラグジュアリーコレクションホテル京都を楽しみ、その後久しぶりに天龍寺を拝観しました。





天龍寺は暦応2年(1339)に奈良吉野で崩御された後醍醐天皇の菩提を弔うために夢窓疎石を開山に迎え足利尊氏が創建した禅寺です。

かっては今の約10倍もの広大な境内地を有してしましたが、明治政府の上知(地)令により現在の約1/10に縮小されてしまいました。

① 勅使門



天皇の勅使や高貴な方が通られる特別な門で通常は閉まっています。

② 庫裡



お寺の台所にあたる建物で屋根に煙を逃す"煙出し"屋根が付いているのが特徴です。

天龍寺は創建以来、8度の火災に見舞われていて、現在の堂宇のほとんどは明治以降の建物です。

③ 曹源池庭園(史跡・名勝庭園)











開山・夢窓疎石作庭の曹源池庭園です。
国の史跡・特別名勝庭園(庭園の国宝)の第1号に指定された名庭園です。

背後の嵐山や小倉山を借景に三尊石や龍門瀑の石組や鯉魚石(りぎょせき)が見事です。

"鯉は滝を登り龍となる"中国の故事に由来する豪快な石組が見所です。

天龍寺が世界文化遺産に登録されたのもこの"曹源池庭園"の存在があったからこそと言っても過言ではない名庭園です。

④ 後醍醐天皇聖廟多宝殿





建物は南朝時代の紫宸殿を模して建てられています。

外からはよく見えませんが、中央には後醍醐天皇の尊像がお祀りされています。









建物の前には紅梅・白梅の枝垂れ梅が花を咲かせていて、後醍醐天皇の霊を慰めているかのようです。

⑤ 庭園







大方丈の北側には回遊式庭園が広がり、四季折々の花や木が植えられ、その品種の多さから植物園にいるかのようです。

⑥ 天皇陵







庫裡の手前の右手には亀山天皇と後嵯峨天皇の御陵があります。
昔は中まで入れましたが、今は結界がされていて御陵の近くまで行く事が出来なくなっています。

⑦ 塔頭寺院











慈済院の弁財天堂







弘源寺

天龍寺境内の塔頭寺院はほとんどが通常非公開ですが弘源寺と宝厳院とは春と秋に特別公開が行われます。

長らく本山の宗務総長を務められた田原さんがご住職を務められています。
(弘源寺と宝厳院のご住職を兼務されています。)







毘沙門堂







書院には長州藩士がつけた刀傷が残ります。

天龍寺は幕末の動乱期に長州藩の駐留地になっていました。

(内部の写真はネットからお借りしました。)





また、名物の湯豆腐を振る舞い「西山艸堂」もあります。