京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

真如堂(真正極楽寺)特別拝観

2020年12月28日 06時22分00秒 | 日記
 12月6日はJR東海「そうだ 京都、行こう。」のオリジナルイベント"角大師とご縁を結ぶ真如堂まいり」に参加しました。









12月に入ってもまだ、紅葉が残っています。

まずは真如堂会館で貫主・奥村慶淳さまからお話を頂きました。



コロナ禍の中、「角大師」と呼ばれた元三大師良源のお話な中心でした。



二本の角を生やした裸形で胡座する異様なお姿の護符です。
謂れは、疫病神が元三大師を襲おうとした時、大師が試みに小指の先に疫病神を宿してみたところ、激痛が走り高熱を発したといいます。そこで大師は疫病神除去のため、自ら降魔の姿になって、それを写し取らせたのがこの護符と言われています。

元三大師良源は比叡山延暦寺の天台座主にまでなられた方で正月三日に亡くなられたことから「元三大師」の名で親しまれています。
また、「おみくじ」の発案者としても知られています。


元三大師堂の前にある石灯籠は地元の方々が琵琶湖疏水の完成に感謝し、寄贈したものだそうです。



次に元三大師堂へ移動し、堂内で参加の皆さまと般若心経を読経し、コロナの早い終息を願いました。

大師堂は元禄9年(1696)の建立で、ご本尊は元三大師良源の画像で脇侍には不動明王像と地蔵菩薩がお祀りされています。

次に本堂にお祀りします。
本堂前には沙羅双樹(夏椿)と菩提樹の樹が植えられています。





ご本尊さまは慈覚大師円仁作と伝わり、一木造りで九品来迎印を結ばれた阿弥陀如来立像としては最古の阿弥陀さまです。



毎年11月15日のみお厨子の扉が開かれます。
毎年、行きたいと願っていますが未だにお姿を拝した事がありません。



裏堂には阿弥陀三尊が描かれています。

回廊を渡り書院へと移動します。




1988年に曽根三郎氏により作庭された「涅槃の庭」です。涅槃図の世界を景石で表現した庭で北を頭に入寂されるお釈迦さまの回りを弟子たちが囲み嘆き悲しんでいる様子が表現されています。
借景となっているのは如意ヶ岳大文字山です。



もうひとつの庭は2010年に重森三玲のお孫さんにあたる重森千青(ちさを)さん作庭による「随縁の庭」です。
三井家は真如堂の檀家で仏堂には歴代の御位牌がお祀りされています。
その仏堂の蟇股にある三井家の家紋・四つ目に因んでデザインされた庭園です。
「随縁」とは、事象が縁に因って様々な現れ方をすることを言います。
お祖父様譲りのモダンな庭園ですね。











いつ訪れても素晴らしい仏さまや景観と出会える僕の最もお気に入りのお寺です。
今回のイベントで管主さまよりご案内頂きより一層好きなお寺になりました。

なお、お堂は撮影禁止なので仏さまの写真は真如堂HPから転載させて頂きました。