正法寺の後、向かいにある大原野神社を訪ねました。
延暦3年(784)長岡京遷都の際、奈良・春日大社の神様を勧請しお祀りしたのが始まりです。
全国に数千あると言われる春日神社の中でも大原野神社が最初の分社です。
鯉沢池の周りの紅葉も見頃を迎えています。池の奥には若宮社が鎮座されています。
一重の枝垂れ桜で満開の期間が短く「幻の桜」と言われる千眼桜の横を通り三の鳥居を潜ります。
御本殿は春日造の檜皮葺の社殿が4棟並んでいるのは奈良の春日大社と同じです。
紫式部ゆかりの神社で夫の赴任先の越前国武生に赴いた際には都を懐かしみ大原野神社が鎮座される「小塩山」を歌に詠んでいます。
また、源氏物語二十九帖「行幸(みゆき)」の巻には、大原野神社へ向かう冷泉帝の華やかな行列の様子が描かれています。
鯉沢池の辺りに「春日乃茶屋」があり名物の草団子を頂き一服しますが、生憎お休みでした。
最後に御朱印を授与して頂き、次に花の寺こと勝持寺へと向かいます。