京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

妙心寺塔頭 退蔵院の紅葉

2020年12月23日 08時04分00秒 | 日記
 12月11日、法金剛院から妙心寺へと移動、訪れたのが退蔵院です。





退蔵院は応永11年(1404)創建で妙心寺に46ヶ寺ある塔頭の中でも屈指の古刹です。

方丈西側には枯山水庭園「元信の庭」があります。


方丈は1597年の再建で江戸時代には剣豪・宮本武蔵が修行に励んだと伝わります。
また、国宝の如 筆の「瓢鮎図」が展示されています。(レプリカですが、、、)





室町時代に狩野元信が作庭した庭園で植栽は常緑樹が主で一年中変わらない"不変の美"を求めた庭園と言われています。

退蔵院のもうひとつの庭園・余香苑へ。









門を潜ると正面には見事な枝ぶりの紅しだれ桜があります。



2013年のJR東海「そうだ 京都、行こう。」のポスターになった桜です。
左手には"陽の庭"、右手には陰の庭"が広がります。
余香苑は昭和40年に名造園家・中根金作氏により作庭された"昭和の名園です。

"瓢鮎図"に因んだひょうたん池には奥にある滝から流れてくる水が注がれています。苑内には"東屋"や"つくばいと水琴窟"、"藤棚"、"まちあい"が配されていて、実際の面積より奥行きを感じます。
秋花秋冬いろんな花が咲き、いつ訪れても違った表情を見せる素晴らしい庭園です。

以前に中根金作先生とのご縁を松山大耕副住職にお聞きしました。
先代のご住職の頃、中根金作先生は妙心寺北門近くにお住まいで、毎日お孫さんの幼稚園の送り迎えに退蔵院の前を通られていたそうです。
それがご縁となり作庭を依頼されたそうです。
人とのご縁や出会いの大切さを感じた逸話ですね。









表門の向こうに見えるのは妙心寺三門です。モノクロの境内で朱色の三門は存在感たっぷりです。
そう言えば最近、公開がないですね。





総門横の掲示板には仏教を分かりやすく"心に染みる"言葉が、、、いつも戒めとしています。
まさに禅宗で言う「空」の境地ですね。