出光興産は11日、全農(全国農業協同組合連合会)の子会社である全農グレインとSAF(持続可能な航空燃料)サプライチェーン構築の戦略的協力に関する覚書を締結したと発表した。この取り組みは、SAF製造技術のひとつであるHEFA(廃食油や植物油を使ってSAFを製造する技術)向けの多様な植物油原料確保を目的としており、今後、北米でのSAFビジネス展開を目指すとともに、国内への植物油原料供給も視野に検討する。
両社の具体的な協業範囲は、①米国および日本において、全農グレインが扱う大豆を搾油し、HEFA原料とするSAFビジネス機会の開発および当社のSAF製造への原料供給②北米での油糧種子原料(大豆の裏作としてカメリナ・カリナタ・冬作菜種を想定)の商業化に向けた検討、実証実験および開発③原料として利用するポンガミアの搾油残滓の日本国内での飼料としての利用研究など。
徳山事業所では25万klのSAF製造を予定。HEFAでSAFを製造するには水素も必要になるが、石化プラントの副生水素を活用し、製造過程で生産される副生ナフサ(バイオナフサ)の活用も検討。さらにバイオ軽油などへの活用も検討する。出光興産は、引き続きSAF製造技術の確立と原料の多様化を通じて国産SAFの社会実装を推進。長期的にはSAFビジネスのみならず、国内において使用済みプラスチックの回収などでも全農との協業に向けて検討を進める方針。
石油通信社
両社の具体的な協業範囲は、①米国および日本において、全農グレインが扱う大豆を搾油し、HEFA原料とするSAFビジネス機会の開発および当社のSAF製造への原料供給②北米での油糧種子原料(大豆の裏作としてカメリナ・カリナタ・冬作菜種を想定)の商業化に向けた検討、実証実験および開発③原料として利用するポンガミアの搾油残滓の日本国内での飼料としての利用研究など。
徳山事業所では25万klのSAF製造を予定。HEFAでSAFを製造するには水素も必要になるが、石化プラントの副生水素を活用し、製造過程で生産される副生ナフサ(バイオナフサ)の活用も検討。さらにバイオ軽油などへの活用も検討する。出光興産は、引き続きSAF製造技術の確立と原料の多様化を通じて国産SAFの社会実装を推進。長期的にはSAFビジネスのみならず、国内において使用済みプラスチックの回収などでも全農との協業に向けて検討を進める方針。
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