昭和シェル石油は9日、1月から日本航空(JAL)と全日本空輸(ANA)の運航便向けにバイオジェット燃料を供給すると発表した。米国のサンフランシスコ国際空港で供給を開始するもので、バイオジェット燃料の実用化をめぐっては、国内外で実証試験などが進められているが、商用の実機へのバイオジェット燃料供給は国内元売として初めてとなる。昭和シェルは2018年12月から石油元売会社として初めてバイオジェット燃料の国内供給体制構築に向けた検討を開始。今回はその一環として供給を実施する。供給するバイオジェット燃料は、米国のWorld Energy社が使用済食用油を原料に製造・精製したもので、従来のジェット燃料と同一規格の適合証明を取得。JALとANAが昭和シェルと購入契約を締結し供給する。全体の供給量は明らかになっていないが、ANAの購入量は265klとなっている。
石油通信社
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