大雪の空

46歳から始めて嵌ってしまった山歩きの記録と野球などの雑記帳。時々帰郷中の島暮らしの日常。

野宿で三の沢岳 2007年8月

2010年05月18日 | 八ヶ岳・中央アルプス他
縦走とは違ったミニ山行だったが、これで中央アルプス最後の記録なので一応書いておく。
縦走路から三の沢岳を見て、登りたいと思わない山屋がいたらそいつはモグリだろう。
それほど魅力のある立派な立ち姿の山だ。
分岐からわずかに降ったコルで野宿してピストンした。

2007年8月12日-13日(1泊2日、野宿)(単独)

メチャ混みのロープウェイだったが午後だったので何とか1時間程度の待ちですんだ。
旧盆前日なんだから当然だったが、午前中なら2-3時間待ちもザラというんだから恐ろしい。
旧盆と紅葉の時が地獄らしいのでご注意を。
4時頃から歩き出して5時半頃に丁度よい岩陰の平地の道があったのでグランドシートを広げた。
風も吹き抜けないので格好の野営地だ。
ロープウェイ駅で用は足してきたのでご心配なく。いくらなんでもこんな所で大キジは撃てない。

朝5時に歩き出して7時に山頂に着くスローペース。1時間ノンビリと食事して引き返した。
結構登る人がいて、数えてみたら17人もいたのにビックリ。
まあしかし稜線上の人の群れから見ればまだまだ静かな山だ。
花の山とかいわれているが殆ど目立つものが無いじゃないか。
道を付け替えたのじゃなかろうか。
道が稜線上にあるのだから花のある環境じゃないんだよなあ。
道は小さなアップダウンが多くて案外と時間がかかる。
しかし本当に姿のいい山だった。

あと一回歩くとすれば7月中旬から下旬にロープウェイから空木、池山尾根を駒ヶ根に下山。
稜線のコマウスユキソウ、チョウノスケソウと対面してみたい。

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千畳敷から空木岳、南駒ケ岳、越百山縦走 2007年10月

2010年05月17日 | 八ヶ岳・中央アルプス他
秋山にロープウェイを使って避難小屋2泊で千畳敷から空木岳、南駒ケ岳、越百山まで縦走した。
空木岳から木曽駒ケ岳まで縦走した時に絶対やろうと誓った南駒ケ岳をやっとやった。
紅葉はちょっと遅かったが天気が良くて気持ちよく歩けた。

2007年10月12日-14日(2泊3日、避難小屋)(単独)

1.初日
千畳敷から檜尾避難小屋
12:20-13:05極楽平13:15-17:00

2.二日目
檜尾避難小屋から空木岳を踏んで摺鉢窪避難小屋
5:50-8:00熊沢岳-10:10木曽殿越11:15-13:20空木岳-15:50

3.三日目
摺鉢窪避難小屋から南駒ケ岳、越百山
5:30-6:05分岐-6:55南駒ケ岳-食事-10:45越百山-11:15小屋-15:00

初日の千畳敷からの登りで苦労する体たらくで先が思いやられた。
紅葉はちょっと遅かったみたいで色がくすんでいる。
こればっかりはどうにもならない。

天気と休みのタイミングがぴったりでないとジャストの紅葉見物はできぬ。
稜線に出たら大した登りは無いと思っていたら、濁沢大峰と檜尾岳の登りが手強かった。
といっても普通なら大したことはなかろう。
当方の体調がイマイチだっただけ。
さてこの途中で蹴つまづき大怪我するとこだった。危ない危ない!
あやうく顔面真っ赤になるところだった。

小屋に着いたら結構な数の先客がいた。
一番奥にマットを4-5枚も敷いている変なオヤジがいた。
翌朝の動きから考えると協力金泥棒だったと思う。
空木に行くと言っていたのに一人残ったし、双眼鏡で見てもそれらしき人物が歩いてこない。
多分連泊して皆が出払った後でゆっくり金を盗んでいたに違いない。
頭のいい奴がいたもんだ。自治体もよく考えないとダメだ。

2日目は恐怖の空木の登りが手ぐすね引いて待っている。
ウンザリだがこれをやらないと南駒へ行けない。
東川岳まではノンビリとした稜線漫歩なんだがそれでも木曽殿越まで4時間はかかり過ぎ。

昼食に1時間使ったがもうちょっと休んだ方が良かったろう。いつもの失敗。
先行したグループが面白かった。
神戸からの中年と30前後の男2人と大阪の20代半ばの女性2人の混成。

昨夜からの流れだと女組の一人が昨日バテてしまい、
回復しないもんだから若い男がザックを背負ってやってるらしい。
うーん素晴らしい婚活ではないか!
上手く行っていたら今頃山好きなジュニアができてるかも。

こんな風に自然体での婚活ならいいよなあ。
独身の山男や山女の皆さん頑張ってね。
それにしても2人分のザックは重かったろうに、おまけに空木の登りだぜ!

当方もへとへと、よれよれで頂上にたどり着き、大展望を楽しむ余裕も無い。
あとは大したアップダウンも無いのに2時間半もかかってやっと摺鉢窪避難小屋。
先客は4パーティーのみと静かな夜だ。
お隣は南駒から空木の縦走だった。あとは越百から南駒の周遊みたい。

南駒への登りは予想通りに足が上がらず超スロー。
登りついて見た越百山のノッペリしているのにガックリ。
手前の仙涯嶺が険しく登山道がどこにあるのかわからない。

頂上には10分もいないで先を急いだ。
他の山からじゃないと南駒が見られない。

一旦コルに降りて登り返して岩の仙涯嶺。
越百からここまで来て引き返す人が案外いた。
南駒の岩だらけの稜線が素晴らしい。
空木よりもいいんでないかと本気で思った。

それにしても越百は何の魅力も無い山だなあ。
さっさと降りよう。

この下山途中で一緒に歩いた人に最寄の駅まで送ってもらったが2時間近くも待った。
JRのローカル切捨てもすごいもんだ。
何とか念願の山をやって満足だったが体力の低下にはガックリだった。









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中央アルプス縦走 1998年9月

2010年05月16日 | 八ヶ岳・中央アルプス他
千畳敷のロープウェイが工事で運休というので空木から木曽駒へ縦走することにした。
丁度T氏が駒ヶ根に車で行くとのことで便乗する事にしたのだ。
予想通り客が少なくて静かな営業小屋だった。
しかし歩く途中で水切れとなりとんでもないことになった。

1998年9月12日-14日(山中3泊4日、避難小屋と営業小屋泊)(単独)

1.初日
登山口から池山小屋まで
11:50-14:40

2.二日目
池山小屋から木曽殿山荘
5:10-6:30マセナギ-10:00分岐-10:40空木避難小屋11:40-
13:40空木岳-16:00

3.3日目
木曽殿山荘から木曽駒ケ岳-七合目避難小屋
6:00-10:20檜尾岳-16:00中岳-16:40駒ケ岳-18:10八合目-18:50

4.4日目
七合目避難小屋から駒の湯へ
6:10-10:20

バス停で待っていると登山者が一人いて?
どこに行くのかと聞いたらロープウェイというので今年は運休というと絶句。
折角なので空木から登ったらと言ったらそうするというので一緒に歩いた。
池山小屋は倒壊寸前の物凄い小屋だったが我慢して寝た。寝袋などは避難小屋2泊なので
用意していたが、これほどの荒れようは予想していなかった。
夜は星が趣味だという東京から来たK氏に星を教えてもらった。
アンドロメダ大星雲の見つけ方やらオリオンの大星雲、夏の大三角などを教えてもらった。
花に続いて楽しみがまた増えた。食事は予備があったので分けてやった。

翌日は我慢の登りだった。K氏が先行してほぼ単独状態で歩いたが、その方が気楽でいい。
コースは難所といわれている所もどうと言うことも無く、避難小屋に着いて昼食。
それからの登りは全く足が上がらずに2時間もかかってしまった。
食事した後は1時間程度ノンビリしたほうがいいのだがどうしても歩き出してしまうのだ。
登りついたら超展望が待っていた。
北アルプス、南アルプス、木曽の御嶽などと直前に堂々とした南駒ケ岳、これから向かう
宝剣、木曽駒の稜線と三の沢岳など豪華そのもの。
しばらく楽しんでから下山に入ったが、南駒はキリリとして格好がよく、絶対に登ろうと決めた。
木曽殿越へは巨岩の間を降りたが結構花が健気に咲いていて感心した。
山荘で先行していたK氏と再会したが、明日からは別行動だ。
水は0.5リッターが300円!と言うので当然汲みに出た。5分も歩けば着く近場なのに
なんで300円なんだ。
それでも買う奴がいるんだから驚くよなあ。
さすがにあの悪夢の涸沢小屋とは違ってフトンは一人一枚でホットする。

いよいよ核心部の縦走でワクワクするが、何だか荷が重く水を1.5リッターと抑えたのが
大失敗。あとでひどい目に会うことになろうとは。
稜線にはコマウスユキソウが残っていてくれた。小振りでポッチャリした可愛い花だ。
チョウノスケソウの大群落があったが、残念ながらとっくに終わっていた。途中でラーメンを
食ったのが間違いだった。500CC以上を使ってしまい、島田娘までで300CCくらいに
なってしまいチビリチビリとなめた。
宝剣の手前で末期の水よろしく一気飲みした。
宝剣自体はホールドがしっかりしており、問題なく通過。宝剣山荘で水を購入して思う存分
飲んだが後の祭り。干からびた身体にはすぐには水は浸み込まない。
木曽駒への登りは10歩歩いたら休むという体たらく。
8合目あたりは巨岩の道で楽しかったがペースは全然上がらず、七合目の小屋にやっとこさ
たどり着いた。後は下山だけとなり一安心したが最悪の水切れだった。
小屋は新築で薪とストーブがあり、なかなかいいではないか。
ところが数年後に火事で焼けてしまいまた再建したらしい。
同宿の名古屋の人に「島田娘」が雪形からとった山名だと教わった。

最終日は下山途中で物凄い雷雨となったが樹林帯のおかげで何とも無かった。
ウンザリさせられてばかりの樹林帯もすこしはいい目をみせてくれるらしい。
びしょぬれで着いた「駒ノ湯」の従業員が古新聞をくれたり、とても親切でただ感謝!
木曽福島で蕎麦を食べてから電車に乗った。

次はロ-プウエイを使い、避難小屋に2泊した越百山までの縦走の記録。




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思いでの山 大峯奥駈道 (洞川から前鬼)

2010年04月12日 | 八ヶ岳・中央アルプス他

2006年のゴールデンW.にどこか静かでいい山にと考えた挙句にえらんだ。
とんでもなく人が多く(縦走路は静かだったが)雰囲気も丹沢の規模を大きくした山塊といった
感じで満足にはほど遠かったのだが、途中で野宿を初めて経験してみてその快適さにぞっこんとなった。
味をしめて8月には北アの合戦尾根途中の富士見ベンチで寝て、北燕岳から中房へ周遊した。
小屋の間が離れすぎていてどうにも歩きづらいコースがあるが、そんな時にこの方法をとれば楽に歩けるのだ。
夏なら這い松の下で寝ればいいし、樹林帯でも寝られる。
京都まで夜行バスで往復して、近鉄とバスを乗り継いだ。下山して吉野の寺のユースに泊り、翌日高野山に行ってみた。何とも俗っぽくてつまらなかった。

2006年5月3日-6日(山中3泊4日)(単独)

1.初日
清浄大橋から山上ケ岳の先の小笹ノ宿まで

いかにも「女は入ってはいかんぞ」と言わんばかりの名前の橋から登りだした。
途中ですれ違う時に、「こんにちは」でない独特の挨拶をするのだが、忘れてしまった。
宗教がらみの言葉だが今更調べるのもめんどくさい。
女人禁制と言ってもさすがに女性は逞しくて堂々と入山し、おまけにキジ射ちまでやってるのもいる始末なんだから、時代錯誤の風習など止めたらと思うが。
宗教がらみなので仕様が無いか。勝手にやってちょうだい。
まあ静かな山どころか人、人、人だ!
覗きで命綱で支えられて下を覗かされ、「かあちやん大事にしまーす」などと叫ばされている。
物好きだよなー。金まで出して。よくわからん。
そんな人だらけの山上ケ岳を過ぎたとたんに人がいなくなった。万歳!
今夜の宿の小笹の宿まで頑張る。
着いた小屋にはオヤジ4人組が陣取り、「もう満杯」とぬかす。
こっちも売られた喧嘩はしっかり買うたちなので、「何言ってんだよ。詰めれば充分
寝れるだろうが!避難小屋だぞ」
きゃつらはシブシブ空間を空け、充分にシラケさせてしまったが仕様が無かろう。
幕営組が4組ほどと修験者が一名。彼は油紙一枚で寝ていた。さすがです。
水場は流水で涸れることもなかろう。

11:50-15:30山頂-16:20

2.二日目
小笹の宿から八経ケ岳先まで

5:20出発してあんまり楽しみの無い道を淡々と歩いて、大普賢岳と名前だけはすごいのを越えて行者還ノ宿に着いた。ログハウスですこぶる綺麗だ。
ここに上がってくる道があってやたらと人が増えた。聖宝の宿からの登りは丹沢の馬鹿尾根よりは歩きやすい。ところどころ昨日もあったが雪が残っている。
登りついた弥山山頂は人だらけで小屋は超満員。テント場も満杯らしい。
水を1L100円で買ってから面倒くさいのでもうちょっと歩いてから野宿する事にした。
最初から状況によってはそうするつもりだったので、フライとグランドシート、寝袋を持参している。
八経ケ岳を過ぎてちょっとの所にいい場所があった。
雨の心配も無く野宿にはもってこいだ。
晩飯を食ってノンビリとするが、うるさい幕営場とは雲泥の差だ。
こんなに快適なのに今まで何でやらなかったんだろうか。
星も寝たままで見られて最高だ!

5:20-7:30大普賢岳-11:30行者還ノ宿12:00-16:10弥山
-17:00八経ケ岳-17:20ビバーグ地

3.3日目
ビバーグ地から釈迦ケ岳を越えて深仙ノ宿まで

うーん、一人の朝は最高だ!
誰も来ないうちにやることはやってしまおう。無事朝飯とその他の決め事を片付けるとボツボツと南へ向けて歩く人がやってくる。
6:20に出発して時間があるので、途中の舟のタワで1時間昼寝。

45分で着いた揚子小屋で昼飯。水場はチョロチョロ。1時間30分ものんびりしてしまった。
孔雀岳の水場はしっかり出ていた。
全コースを通じて普通に歩けるが、釈迦ケ岳直前の短い直登はヤバかった。
土がツルツルになっており、滑ったら空中に飛び出してしまう。
1週間後に滑落死亡事故が発生したが、多分ここだったんでないか。
どうでもいい所に鎖を渡したりしてるのに、なんでこんな所に垂らさないのか疑問。
辿り着いた頂上にはガイド通りに立派な釈迦像があった。
深仙ノ宿には先客の4人組のオヤジグループ。
南の奥駈道を歩くらしいが、案外とやるパーティーが多い。
黒戸尾根が静かなブームなのと同じなんだろうか。それとも世界遺産を歩きたいだけ?
避難小屋は早く来たもの勝ちなどと言っているがシカトする。
大人は状況に合わせるもんです(日和見なだけ!)。
ここの水場は完璧に干上がっている。
夜はネズミまで出てきたが食料は大丈夫だった。

6:00-10:40揚子小屋12:10-16:30釈迦ケ岳-17:20

4.4日目
前鬼へ下山して前鬼口までの車道歩き

4:00に出て太古の辻からひたすら下りる。途中に大岩や、ツツジなどが出てくる
雰囲気の良い下りだが、最初は木道がやたら多かったような記憶がある。
この日のハイライトは前鬼からの車道歩きだった。なにせ2時間45分も歩かされたのだ。
途中で落差のあるどでかい滝を望める所があるのが救いだったけど。
覚悟はしていたがやっぱり長かったなあ。

4:00-4:30太古の辻-6:45前鬼7:00-9:45バス停

何だか山のことが殆ど無い記録になってしまったが、花も余り無いし、眺めも普通ときたら書くことも特別無い。
丹沢を大きくしたコースというのが正直な感想。
お暇だったらやってください。
バスの外人客が弥山への沢のルートが今までで一番のルートだと言っていた。

次回は花に目覚めた南会津の名峰浅草岳。こんないい山を深田が選ばなかったのに感謝!










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