認知症の早期診断 介護並びに回復と予防のシステム

アルツハイマー型認知症は、廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病なので、発病を予防でき、早期治療により治せるのです

アルツハイマー型認知症の予防と早期診断による回復(建白書その4:B-94

2017-11-15 | アルツハイマー型認知症の予防を国民的テー

&9「アルツハイマー型認知症」の早期診断による回復と発病の予防を目的とする住民参加型の「地域予防活動」を国民的な課題に

〇 将来の全国展開に先駆けて、実施に関わる様々な手法の改善パターン化を目的とした「Model事業PRJ」の実施を提案します

(1) 「第二の人生」を送っている60歳を超える年齢の高齢者である日本国民、日本中の全ての自治体及び我が日本国にとって、極めて重要で、且つ重大なテーマとなる『「二段階方式」の手技に基づいて実施される「アルツハイマー型認知症」の早期診断による回復及び発病の予防を明確な目的とした住民参加型の「地域予防活動」の展開』を日本中の全ての市町村の出来るだけ小さな地域の地区単位で、近い将来に急速に全国的に展開する為の効果的な手法、システム及び体制のパターン化を築く為の基盤となる「Model事業PRJ」の実施を、北陸、中部、近畿及び東海地方の特定の市町村(120の市町村)を対象として先駆的に実施してみせることが極めて重要となるのです。私たちが開発した「二段階方式」の手技及び主張内容の正しさと実効性と有効性と有益性とが上述した「検証PRJ」により実証されたやり方を基礎としつつも、或る一定の規模での「Model事業PRJ」の実施により、もっと効果的に実施する手法の工夫と改善及びそうした手法のパターン化/モデル化を徹底させることが、導入市町村が拡大していく上で起きてくる実施品質のバラつきを抑制し、且つ、成果のバラツキを抑制することにも繋がるからなのです。

(2)  そうしたパターン化を検討すべき項目としては、「前頭葉」の機能テスト及びMMSEテストの実施及び判定の手技のパターン化の更なる徹底、「三段階」に区分する症状を確認する手技の更なるパターン化、「下位項目の項目困難度」基準との照合のパターン化、三段階に区分された段階的症状のパターン化に連動した個別事例の判定のパターン化、廃用性の機能低下を持たらした「生活歴」の聴き取り方のパターン化を徹徹することにより、導入市町村の数が拡大していくにつれて不可避的に起きてくる「手技の実施者」の意欲及び能力の差異によるテストの実施、結果の評価について生じるバラつきを出来るだけ少なくすること並びに予防教室の運営方法の改善とパターン化(開催頻度、脳を活性化させる「テーマ」の工夫と種類の区分化、データ化、実施の仕方等の改善、ボランティアの育成と活用方法の改善)及び予防教室の運営及びテーマに関わる様々なやり方による実践の効果及び成果を出来るだけ具体的な形で検証できるように改善した上で、それを「パターン化及びモデル化」された「先駆的な成功モデル」として具体的で明確な成果を達成し、広報して、「地域予防活動」実践の予備軍となる他の市町村に対し及び住民に対し、更には、国民全体に対して、広報/宣伝し、必要性、有効性及び有益性を理解させる為の啓蒙対策が必要だと考えるのです。民間企業と異なり市町村の場合には、他に先駆けた革新的なテーマに挑戦する姿勢自体があまり期待できないので、まとまった特定の地域及び市町村を対象として、且つ、それなりの規模で、Model事業として先駆的に実践し、明確で大きな成果を挙げて見せること並びに特段の困難も問題点も存在しないことを(どちらかと言えば、「良いことづくめのPRJ」となる)実証して見せることが、その後の全国展開をスムーズにさせ、且つ、拡大のスピードを加速させることにもなるのです。私たちが市町村に対し、住民参加型の「地域予防活動」を推奨した初期の段階で、三重県美杉村或いは長野県下条村に始まった住民参加型の「地域予防活動」が、美杉村/下条村を渦の中心にしたドーナッツ現象のように急速に周りの市町村に広まっていった成功体験からの提案なのです。平成の大合併のその後の進捗内容を見ればよく理解できるように、成果が具体的に直ちに求められる民間企業とは異なり、市町村の場合には、『個人的なリスクをとってでも新しいことに対して意欲的に挑戦する』という価値観は存在していないのです。新しい事業展開は、民間とは異なった考え及びやり方で実施するしかないのです(リスクの最小化を先に達成)。

上から押し付けるのではなく、導入市町村の自発的な活動、住民自身及び担当する保健師さんがその実施を強く望むやり方が重要

(1)「アルツハイマー型認知症」の住民参加による「地域予防活動」は、出来るだけ多くの高齢者が、自ら望んで参加することが極めて重要なのです。「アルツハイマー型認知症」の発病の対象となるお年寄り、私たちが発病の「第一の要件」として定義する『第二の人生を送っている60歳を超える年齢の「高齢者」』が、積極的に時間を割いて、自ら望んで参加してくるような内容の「予防教室」の運営が重要となるのです。その意味で最も重要なことは一つだけ、それは、『「早期診断による回復」という実績を出来るだけ数多く示して見せること』に尽きるのです。その実績が住民サイドから『保健師さんは、神様です』という絶対的な信頼を獲得することになるのです。その実績が、「予防教室」へ自ら進んで参加したくさせる信頼の基礎を築くことに繋がるのです。

脳の専門家達からデュアルタスクやコグニサイズという考え方が最近提唱されてきてはいるのですが、肝心の「前頭葉」の機能、就中、「前頭葉」の三本柱の機能の内で最も高度な機能であり、DNAが99%も共通であるあのチンパンジーにさえも備わっていない脳機能、私達人間だけに特有な機能である、「注意の分配力」の機能の内容及びその活性化している状態に付いては、不十分で不確かな知識しか持ち合わせていないのです。例えば、車を運転中のこの機能の活動状態を考えてみていただきたいのです。私が大好きなマライアキャリーの歌をBGMに楽しみつつ、行き交う車の流れや道路の状況、更には、最高速度制限や一方通行規制などの道路標識や交通信号や交差点での人や自転車の通行等にも目を配り、気を配りながら、更には、周囲の景色にも注意を分配し、且つ、その変化を楽しみながら、同時に、助手席や後部座席に座って今日の行楽を楽しんでくれているお友達との切れ目のない会話や談笑も楽しんでいる状況、10以上の異なった様々な「テーマに」対し、私の「注意の分配力」の機能が同時に分配され、注がれ、且つ、統括されていて、車との接触とか、脱輪とかの事故、或いは、速度違反や信号無視とかの交通違反を起こすことが無い様、異なった10以上の様々なテーマが状況の変化に応じて同時に的確に処理され、見事にコントロールされているのです。私は、プロのドライバーでもない、70歳を超える年齢の「高齢者」の一人に過ぎないのです。この程度の運転をこなしているお年寄りは、何処にでも存在しているのです。

私たち人間だけに備わっている「注意の分配力」の機能の活性化こそが、『「前頭葉」を含む脳全体の機能が活性化する「生活習慣」の構築とその実践により、「アルツハイマー型認知症」の発病の「予防」を具体的な形で実証してみせること』のカギを握っているのです。このテーマの実証の成功は、もう一つの重要なテーマである、『早期診断による「回復」』というテーマを実証してみせる上で不可欠の手法である「脳のリハビリ」(脳の使い方としての「生活習慣」の改善とその実践)により、「アルツハイマー型認知症」の本当の意味での早期の段階(私たちの区分で言う「小ボケ」及び「中ボケ」の段階)からの「回復」を実証してみせるのにも不可欠のテーマなのです。この二つのテーマを120もの市町村で、パターン化されモデル化された「二段階方式」の手技の活用により、具体的な形と具体的な数値により実証してみせたいと望んでいるのです。そのことによって、世界中の認知症の専門家達から、『発病の原因が分からないし、症状を治すことも症状の進行を抑制/防止することもできないし、更には、発病自体を予防することもできないタイプの認知症である』として、放置されたままで居る(年間で15兆円ものコスト)「アルツハイマー型認知症」の本態が、廃用症候群に属する単なる「生活習慣病」であり、早期診断による回復も発病自体の予防も可能なものであることを、世界中に向けて発信したいと考えているのです。

アルツハイマー型認知症」の発病と診断する上で米国精神医学会の診断規定である「DSM-4」の規定が第二の要件で確認を要求している症状であり、末期の段階である「大ボケ」の段階の更に後半の段階、30点が満点であるMMSEの得点が一桁になって初めて発現が確認される失語や失認や失行の症状は、「DSM-4」の規定が第一の要件で確認を要求している「記憶の障害」に起因して発現してきているのではなくて、意識的な世界を構築し、統括し、支配し、コントロールする役割を担っている「前頭葉」の機能、就中、「前頭葉」の個別認知機能の発揮度を左右し/下支えしている「前頭葉」の三本柱の機能と私たちが名付けている意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能の内でも最も高度な機能である「注意の分配力」の機能が殆ど機能しえないまでに、「前頭葉」を含む脳全体の機能が廃用性の加速度的で異常な機能低下を進行させてきていることが、それらの症状が発現している直接の原因なのであり 、加えて、その張本人は、「アミロイドベータ」の蓄積(老人斑)やタウタンパクの蓄積(神経原繊維変化)に起因した神経細胞の大量の細胞死といった「器質的な病変」が原因ではなくて、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものもない単調な毎日、「キッカケ」を契機として開始され継続されてきたナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」(こに言う「生活習慣」とは、食生活ではなくて、脳の使い方としての「生活習慣」であることに注意する)が直接の原因であるということに早く気づいて欲しいのです。「前頭葉」という脳機能もなく、「注意の分配力」の機能も備わっていないマウス(アルツハイマーマウスを含む)が檻の中で餌を探し求めてうろつきまわる動きをどんなに深く研究したからと言って、どんなに優秀な若手の研究者を配置しようとも、何時まで経っても、「アルツハイマー型認知症」の発病のメカニズム及び症状が重症化するメカニズムを解明することは不可能なことなのです。矢を射かけるべき「的」が全くの的外れのものである上に、矢を射かけるという手段も全くの見当違い、大間違いをしているのですから(目覚めよ、さらば与えられん!!)。

デュアルタスクやコグニサイズという、今までには無かった新たな視点を提供している脳の機能の専門家とは言いながらも、「脳が活性化したか否か」をMMSEテストの得点の上昇度で判定したり、物忘れの症状の改善で判断したりしている有様なのです。『私たち人間だけに特有な世界である「意識的な世界」、左脳、右脳及び運動の脳という三頭立ての馬車の「御者」、脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉」という脳機能が構築し、統括し、支配し、コントロールしている「意識的な世界」に目が向かない限りは、「アルツハイマー型認知症」の早期診断による回復及び発病の予防という目的を達成する上で極めて重要で、且つ、極めて大きな効果をもたらすものであり、且つ、唯一無二の重要な方法である、『脳の使い方としての「生活習慣」の改善及び構築という視点に辿り着くことはない』出来ないのです。そもそもMMSEテストは、脳の後半領域(左脳及び右脳)の働き具合しか判定することが出来ないのです。肝心の「前頭葉」の機能レベル、就中、「前頭葉」の三本柱の機能である意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能の働き具合を極めて精緻に、且つ、極めて容易に判定することが出来る手技は、現状では、世界で唯一、副理事長と金子医師とが共同で開発した「かなひろいテスト」だけなのです。f-MRIやPETを用いようとも、不可能な事なのです。左脳、右脳及び運動の脳という三頭立ての馬車の御者、脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉」の働き具合、その機能レベルの変化とそれを惹き起こしている張本人、脳の使い方としての「生活習慣」を精緻に判定する手技を活用することが無くて(左脳と右脳の働き具合を判定する為の手技であるMMSEや長谷川式の実施でお茶を濁していて)、『単に歌って踊るだけの教室』では、そのうちしりすぼみになっていくだけでなくて、住民参加型の「地域予防活動」展開の本来の目的である『早期診断による回復及び発病の予防』には、何等つながらない、具体的で直接的な効果が期待できないからなのです。何が要となるのか。それは、言うまでもないことなのですが、『「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルがどのようなレベルに在るのかを教室の開始と終了時との期間中における「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルの変化(改善、維持、低下)並びに当該期間中における脳の使い方としての「生活習慣」の具体的な中身とその問題点を調べて(生活歴の聞き取り)判定し、必要な場合は、脳の使い方としての問題点の指摘と「生活習慣」の具体的な改善内容及び方法を指導すること』が、「二段階方式」の実施品質を維持し、発病の有無及び症状の区分の判定、早期の段階の症状(小ボケ及び中ボケ)からの改善/回復及び発病の予防という具体的な効果及び成果を挙げる上で必要不可欠の条件となるのです。MMSEの得点が2~3点上昇したことと「前頭葉」の機能、就中、「注意の分配力」の機能の潜在的な機能レベルが上昇したこととは、本来の意味が異なるのです脳の活性化とは、「前頭葉」の活性化のことであり、就中、「注意の分配力」の機能の活性化を意味するのだということに注意を向けて頂きたいのです。脳が活性化した状態は、私たちが意識的に何かのテーマを発想し、実行しようとする世界で起きてくることなのです。その世界を動かしている、三頭立ての馬車の動向を左右しているのは、馬ではなくて、御者なのです。「アルツハイマー型認知症」を発病した最初の段階、私たちの区分で言う「軽度認知症」(小ボケ)を脳の機能面から説明すると、左脳、右脳及び運動の脳という「三頭の馬」は未だ正常な機能レベルに在るのです。「御者」である「前頭葉」の機能だけが異常な機能レベルに在るのです。私たちが意識的に何かのテーマを発想し、実行する世界では、脳全体の司令塔の役割を担う「前頭葉」を介して全ての症状がアウトプットしてくる機能構造となっているが故に、 その結果として、そうした「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルの直接の反映として、&6で例示した、「小ボケ」の段階の症状が発現してきているのです。認知症の専門家と言いながら、その程度のことさえ未だ知らないでいる(気づかないでいる)のです。医療の現場では、MMSE(中には、長谷川式)を使用して脳の後半領域(左脳及び右脳)の働き具合だけを判定し、「御者」の脳の機能レベルには見向きもしないで居て、且つ、外観から観察しただけの「重い記憶障害の症状」らしきものに着目して、回復させることが困難な末期の段階である「大ボケ」の段階のいくつかの症状を確認するだけで、「アルツハイマー型認知症」の発病との診断を下しているのです。「廃用性の機能低下」という要の要素には、未だに気づいていないのです。

(2)「二段階方式」を導入して、住民参加型の「地域予防活動」を実施した市町村の数は累積数で452に上るのですが、実際には、「二段階方式」の実施品質程度には、相当大きなバラツキがあったのです。その主な原因は二つ、最も重要な点は、担当する保健師さんの意欲と能力と想いの差の問題であり、もう一つがエイジングライフ研究所の戦力の問題、私と副理事長の二人でしか活動していなかったことによる指導の量の不足という問題だったのです。その問題点の解決策として提示するのが、上述した社会的に選ばれた存在であり、高い意識と使命感と意欲と能力を持った女性の専門職集団」による密な内容での指導、「ピラミッド型の指導体制」の構築という「テーマ」なのです。導入市町村における保健師さんの配置人数の制約という問題もあったとは思うのですが、「二段階方式」の内容の理解不足や、「地域予防活動」に対する意欲、想い入れの差が存在したことが、「実施品質の格差」となって現れたと私たちは考えているのです。意欲と能力と想いとが有る保健師さんが一人でもいると、成果がはっきりと異なってくることを私たちは体験してきているからなのです。そうした意味での問題点の反省を込めて言うと、脳の機能レベルの判定と脳を活性化する生活習慣の改善の指導を担う役割が期待される「保健師さん」自ら望んで、且つ、意欲と使命感を持ちその職務に従事することが極めて重要だということなのです。1995年の活動の開始から僅か数年で、厚労省の目に留まり政府に呼ばれ、全国展開を要望されるまでになりました(尾嵜課長に呼ばれ、「二段階方式」の全国展開の要請を受けました)。その原動力の中心は、意欲と能力と想いがある保健師さん達の存在だったのです。極めて優秀で、予防活動の展開に対する情熱が極めて旺盛で、組織を動かす能力にも長けていて、人並み外れた行動力をも併せ持っている人達ばかりだったのです。その一方で、「二段階方式」による住民参加型の「地域予防活動」の導入先が急速に拡大していくにつれて、導入先の市町村の保健士さん達のレベル(導入に対する想いの強さと深さ、取り組みに対する想いの強さと深さ等)についてのバラツキが目立つようになっていき、実施の品質にもバラつきが目立つようになっていったのです。その問題点を認識していながらも、指導する人材を抱えて居なくて、『実務を指導する担当者は、副理事長一人しか居なかった』ことが大きな反省点なのです。「地域予防活動」を全国的な規模に拡大展開する次のステージでは、この点に対する視点を持っておくことが重要だと考えるのです。上述の、女性の「専門職集団」創設の要請が、問題解決の要となるのです。

(3) その役割の重要性を強く認識し、意欲と情熱と使命感とをもってその役割を担い、且つ活動を下支えしてくれる地域のボランティア組織を動かせる行動力も併せ持った人材を投入することが、活動を活発化させ、継続させる原動力を生み出し、延いては、「地域予防活動」の実践の成果を大きなものとさせてくれることに直結するからなのです。加えて、「予防教室」の運営面での中心的な役割を担う「地域のボランティア組織」が積極的に活動に参加し、下支えしてくれることも、活動の活発化と継続性にとっての極めて重要な条件となるのです。上から押しつけたのでは、活動の活発化も継続性も望めないことをこれまでの活動の歴史の中で、経験してきているのです(「二段階方式」の手技を縦横に使いこなし、自ら望んで活動の牽引者となる「保健師」さん達の存在が必要不可欠となるのです)。

(4)  そのことに加えて重要なもう一つのテーマ、それは、市町村にも、市町村(当該業務を担当する保健師さん達を含む)を指導する職責を担う「女性の専門職集団」にも、両者に共通の「目標」を設定し、その達成度を客観的な尺度により評価するシステムを導入することが不可欠と考えるのです。脳の機能データを管理するソフトである「エイジング」の評価項目に、従来から管理している「前頭葉」の機能レベルの変化(改善、維持、低下)とその推移に関わる「脳機能データ」に加えて、「予防教室」に参加している「お年寄り」について、教室参加の回数並びに介護保険の適用に関わるデータ(介護保険適用の有無及び介護保険の適用区分)を管理させるのです。そうすることによって、住民参加型の「地域予防活動」の具体的で客観的な成果を判定することが出来ることになるのです。「アルツハイマー型認知症」の発病者数(年齢別、男女別、教室が設営されている地域区分別、市町村単位別)、その内訳としての区分データとして「小ボケ」の人数(男女別、年齢別)、「中ボケ」の人数(男女別、年齢別)及び「大ボケ」の人数(男女別、年齢別)、更には、介護保険の適用の有無及び適用区分別のデータを管理するのです。

(5)  上述した政府が推薦する権威ある機関が参加する検証PRJ」による「検証」により、私たちの主張内容の正しさと「二段階方式」の手技に基づいた「アルツハイマー型認知症」の早期診断による回復及び発病の予防を明確な目的とする住民参加型の「地域予防活動」の有効性と有益性とが実証され、更には、此処に提案する「Model事業PRJ」の展開による成功事例が全国に広報されることにより、上述した住民参加型の「地域予防活動」の活発化と拡大展開と継続性のKeyとなる人達(専門職集団、保健師さん、地域のボランティア)が「地域予防活動」の実施と拡大とを強く望むようになる雰囲気が醸成されると同時に、その先頭に立つことに誇りをも持つようになる社会体制/情勢が生み出されてくることになると考えるのです。エイジングライフ研究所がこれまでに体験してきたことに鑑みて、その対象とする地域の広さ及び構成する市町村の数から、全国展開した場合に直面するはずの様々な問題点を吸い上げることが出来、成功モデルへの標準化、パターン化が達成できると考えるのです。以下に提案する「Model事業PRJ」の展開による広報が、最終的な目的となる全国の市町村の通津浦々にまでこの活動を拡大し、進行させていく上での起爆剤となる重要な役割を担うと考えるのです。

〇 私達が提案する「Model事業PRJ」実施の目的

二段階方式」を活用した「アルツハイマー型認知症」の早期診断による「回復」及び発病の「予防」を明確な目的とした住民参加型の「地域予防活動」の成功事例としての「モデル化」の達成を軸とする事業を実践して見せることに加えて、放置された山林と竹林の再生及び伐採間伐材と竹材の具体的で実現可能な有効活用対策としての事業モデルとしてModel事業PRJ」を展開することにより、『地方、地域、お年寄りの「活性化モデル」を確立する』(上述した二つの「テーマ」に加えて、地方の観光資源の再開発活用を目的とする「日本版 DMO」の推進というテーマも付加することにより、(地方、地域、「第二の人生」を送っているお年寄りの生き方の活性化を含む『地方の活性化』を実現する)ことにより、「一億総活躍社会」の実現に向けた具体的な「汎用型の成功モデル」を提示することが将来の他の市町村に於ける「二段階方式」を活用した「アルツハイマー型認知症」の早期診断による「回復」及び発病の「予防」を明確な目的とした住民参加型の「地域予防活動」の拡大展開のスピード化を促進する上で極めて重要な役割を果たすのです。

モデル事業PRJ」により成功モデルのパターン化を実現することにより、「アルツハイマー型認知症」の早期診断による回復と発病の予防を明確な目的とした住民参加型の「地域予防活動」を他の市町村に向けて広報し、加えて、出来るだけ近い将来における全国展開を急速に推進することを効果的なものとする為に、政府、エイジングライフ研究所及び「モデル事業PRJ」の参加市町村の代表者から構成される「アルツハイマー型認知症予防事業推進協議会」を設立し運営することを提案します。モデル事業のパターン化のテーマに含まれる、地方、地域、「第二の人生」を送っている「お年寄り」の活性化と言うテーマを併せて推進する上で有益だと考えるのです。

アルツハイマー型認知症」の本態廃用症候群に属する単なる「生活習慣病」であること(但し、食生活ではなくて、脳の使い方としての「生活習慣」に起因して発病し、症状の重症化が進行していくものであること)並びに「前頭葉」を含む脳全体が活性化する「生活習慣」の構築と実践及び「脳のリハビリ」の実践(「前頭葉」を含む脳全体が活性化する「生活習慣」の改善と実践)により、「アルツハイマー型認知症」の発病の予防並びに早期診断による回復が可能であることが「検証PRJ」により実証されることは、『医療現場で現状行われている「アルツハイマー型認知症」の診断及び投薬』について、「革命的な大変革」をもたらすことになるのです{その直接の帰結として、2015年度ベースで15兆円という天文学的な規模にまで膨れ上がっていて、この先さらに増加の一途を辿るものと予測されている「介護関連の総費用」(「アルツハイマー型認知症」の発病の有無の診断及び投薬並びに介護に関わる費用の総額)の規模を抑制するだけでなくて、劇的な規模とスピードとにより劇的に減少させることに直結する}。現在の医療現場では、「アルツハイマー型認知症」の発病の有無の診断に際しては、間接的な診断しか行われていないのです。『「アルツハイマー型認知症」の本態が何であるかが不明であり、発病及び症状が重症化するメカニズム自体が不明の物とされている』が為に、直接的な診断は行われていない(直接的に診断する方法を知らない)のです。「DSM-4」の第一の要件及び第二の要件の規定内容並びに「アルツハイマー型認知症」発病の前駆的な段階として捉える極めて杜撰な判定基準であるとしか言いようがないMCI(Mild Cognitive Impairment : 軽度認知障害)という基準だけが「アルツハイマー型認知症」の診断の根拠という状況なのです。

その結果、本態と症状とが明白である他の様々な種類の認知症を順次消去していき、最後に残ったものについて、言い換えると、『外観的に見た「重度の記憶障害」の症状らしきものが確認されるものについて、「アルツハイマー型認知症」であるとの診断を行っている』のです。その為に(ある意味では、それを奇禍として)、CTやMRIや、果てはPETまで持ち出して、『肝心の「前頭葉」の機能レベルについては、精緻な判定が出来ない事さえも知らないで』、(高額の診察料を稼ぐためのものでしかない)それらの機器を診断に使用しているのです。その結果として、「脳のリハビリ」による回復が可能である(「アルツハイマー型認知症」の症状を治すことが可能である)本当の意味での早期の段階、私たちの区分で言う「小ボケ」及び「中ボケ」の段階を見落としていて回復させることが最早困難となる末期の段階の「大ボケ」の段階で見つけて居るのが実情なのです。その上に、副作用ばかりで、治すことはおろか、症状の進行を遅らせる効能さえも有していない」(製薬会社の説明では、『治す効能は有していないが、ケースによっては、半年から1年程度、症状の進行を遅らせることが期待できる』とされている)を処方しているだけなのです。製薬会社自体が、脳の使い方としての「生活習慣」の変化とその内容の濃さが患者の脳の機能レベルの変化を惹き起こしていることを知らないで、杜撰な因果関係の評価をしているだけなのです(kinukototadaoと入力して、『症状の継続期間と脳の老化のスピード差』と題する脳機能データの評価結果である「A-34」を参照してみてください。症状を遅らせる効能があるとする因果関係の評価は、この重要な生活要因を見落とした評価に過ぎないのです。

私達が独自に開発し、実務に活用してきている「二段階方式」という「神経心理機能テスト」の活用では、「二段階方式」の手技を活用して、『「アルツハイマー型認知症」の発病の有無及び回復の可能性及びその程度という視点から「三段階」に区分される症状の段階の判定並びに脳の使い方としての「生活習慣」の問題点の把握に基づいた「脳のリハビリ」の実施方法を具体的に指導することになる訳なのですが、極めて精緻な発病の有無の診断及び症状の段階区分の判定並びに有効な発病の予防/症状の回復という結果をもたらすことが出来るこの「二段階方式」という神経心理機能テストの使用に対する「保険点数」は極めて低いのです(使用による売上高が極めて少ない)。「アルツハイマー型認知症」の診断についての使用には殆ど意味がないCTやMRIやPETの使用には、極めて高い保険点数が付く(極めて高額の売上高を稼ぎ出すことが出来る)のです。そうした事情が最も大きな原因となって(背景に在って)、『医療機関が(医師が)、「二段階方式」の活用を前提とした、「アルツハイマー型認知症」の早期診断による回復及び発病の予防を明確な目的とした住民参加型の「地域予防活動」に関心を示したり、或いは、その主役の座に就くということは全くのこと期待できないことなのです』ということの理解(認識)が、極めて重要なことなのです。医療機関(医師)の出番は無いことを社会的に確認すべきなのです。

『様々な種類が数有る認知症の内の90%以上の割合を占めている「アルツハイマー型認知症」の早期診断による回復及び発病の予防』というテーマについて、「二段階方式」の手技がどれだけ有効で有益な手技であろうとも、必要な売り上げを稼ぎ出すことが出来ない手技である限り、医療機関(医師)が主役となることは出来ない相談なのです。導入市町村の「保健士」さんが主役となり、当該地域の「ボランティア」と共同して展開する「アルツハイマー型認知症」の早期診断による回復及び発病の予防を明確な目的とする住民参加型の「地域予防活動」の牽引者として、「第二の人生」を送っているお年寄りの日々の生活の活性化と地方の活性化とに貢献する時代が到来することになるのです。この活動が日本全国の市町村の小さな地区単位の地域にまで深く浸透し、期待された具体的な成果を大きな数値で達成するとき、「女性が活躍する社会」、「第二の人生を送っているお年寄りが活発に消費行動を支える社会」、「一億総活躍社会」が、名実ともに実現された社会が到来することになるのです。

「Model事業PRJ」の実施地域の選択と活動の「映像化

(1) 近い将来に全国的に展開し、急速な拡大展開を可能とするための効果的なシステム及び体制を築く上で基礎となる「Model事業PRJ」の実施を、北陸、中部、近畿及び東海地方の特定の市町村(120の市町村)を対象として先駆的に実施すること並びにその立ち上げから早期診断による回復及び発病自体の予防についての具体的に確認可能な形での成功を収めるに至るまでの過程を出来るだけ映像化し、全ての市町村及び国民全体に対する広報に活用するものとします。講演会の実施やパンクレット(小冊子、万年カレンダー、脳イキイキ手帖)の配布自体もそれなりに有効ではあるものの、映像化という手段により、実施の過程自体も含めて、映像により示すことが、極めて大きな説得力を持つと考えるのです。何処の市町村でも「二段階方式」の考え方及びその手技に基づいた住民参加型の「地域予防活動」の有効な実施が可能であることを映像により示すのです。

(2)『私たちは、こうして町興しを実現した』(ドキュメンタリー映像

ⅰ)「Model事業PRJ」の映像化

現在我が国に起きてきている二つの重大な社会問題に光を当てるだけでなく、市町村と地域住民の協働という形で、且つ、全国展開が可能な方法と内容とにより、その具体的な解決策としての「活動の最適モデル」を実現し、実践してみせ、それを映像化と言う手段により国民全体に問題提起し、将来的には、「地域予防活動」が国策として制度化されることを目的とする「広報」を展開することが重要だと考えるのです。

ⅱ)対象となる「社会問題」に対する具体的な方法を伴う問題提起

 身体の健康の維持と言う政策の成功により世界的にも稀なスピードと規模とで超高齢化社会が実現された一方で、「アルツハイマー型認知症」の発病者数が激増してきていて、「介護関連総費用」の額が単年度で15兆円を超える天文学的な規模に達している上に、増加のスピードはとどまることを知らない現状に在ります。脳の健康の維持と言う視点から、「アルツハイマー型認知症」の早期診断と回復及び発病の予防を明確な目的とした住民参加型の「地域予防活動」のモデル事業を立ち上げ、「第二の人生」を送っている「お年寄り」が、「前頭葉」を含む脳全体の機能が活性化するような具体的な目的を追及する「生活習慣」の構築と実践に励み、「お年寄り」だけでなく、「地域住民」全体、更には「地域」全体が活性化する、体験型の「脳イキイキ教室」の運営並びに老若男女が何時でも交流し、交遊し、交歓することができる場所となる「交流の駅舎」(駅舎名は地域住民を対象に公募する)を建設し、当該地域のボランティア組織が運営の主体となって活動するモデルを立ち上げ、実践の過程及び成果並びに『「第二の人生」での生き方』を映像化し広報することにより、地方都市の再生を図る重要な方策として、且つ、実現可能な『成功モデル』を示しつつ、問題提起することを付随的な目的とします。

ⅲ)『ボケは、防げる 治せる』

-「前頭葉」を含む脳全体が活性化する脳の使い方としての「生活習慣」の工夫と確立/改善を基礎とした「アルツハイマー型認知症」の早期診断による回復と発病の予防を明確な目的とした住民参加型の「地域予防活動」の実践展開を核心的な活動としつつ、「前頭葉」を含む脳全体が活性化する脳の使い方としての「生活習慣」の実践を体験することが出来る体験型/滞在型の町づくりの「モデル事業化」(都市と地方との交流の機会の活発化により、双方の「お年寄り」達の脳の使い方としての「生活習慣」が活性化する体験ができ、且つ、その体験をもととして、日々の脳の使い方としての「生活習慣」の工夫と改善を体験した個人が日々の生活に取り込むことになる)。

(3)具体的なモデル活動としてのテーマ

〇 脳が活性化する「生活習慣」の構築による「脳の健康」の維持

-お年寄りが歩いて往来できる範囲の小さな地域単位での「予防教室」を常設し、保健師さんが「二段階方式」に基づいた「脳のイキイキ度」テストの実施と脳の使い方としての「生活習慣」の改善の為の指導を行う(10日に半日開催)こと並びに「前頭葉」を含む脳全体を活性化させる為の実践体験が出来る「脳イキイキ教室」の運営を当該地域の「ボランティア組織」及びボランティアが担うこと

-小地域単位での「交流の駅舎」(間伐材及び竹材により建築した館)の建設と常設館としての日々の運営

言葉、計算、論理、場合分けと言ったデジタルな情報の処理を担当する脳機能である「左脳」が主役となる「仕事」とは無縁の「第二の人生」を送っている「お年寄り」が、家に籠りきりの生活を継続することは、「」にとって極めて危険なことなのです。廃用症候群に属する「生活習慣病」が本態である「アルツハイマー型認知症」の発病の原因となる廃用性の機能低下を避けることを目的として、徒歩圏内に「交流の駅舎」を建てて、「第二の人生」を送っている「お年寄り」家の外に出ていく生活を常態化させるのです。

&10 二段階方式の活用と「アルツハイマー型認知症」の早期診断による回復及び発病の予防を目的とした「地域予防活動」の展開方法

〇「前提」となる条件

(1)認知症全体の90%以上を占める「アルツハイマー型認知症」(狭義のアルツハイマー病とは、発病のメカニズムも発病後の進行過程も予防及び治療の可能性も全く異なるもの)について、「二段階方式」の手技を活用することにより、回復させることが可能な本当の意味での早期の段階(「小ボケ」と「中ボケ」の段階)の判定、「脳のリハビリ」(脳の使い方としての「生活習慣」)の改善指導による回復及び発病の予防の為の「地域予防活動」の展開を事業目的とします。

(2)「モデル事業PRJ」による活動展開の対象に選定され、「アルツハイマー型認知症」の早期診断による回復及び発病の予防を明確な目的とした「地域予防活動」を展開する市町村は、エイジングライフ研究所と導入契約(「二段階方式」の手技の「使用許諾契約」)を締結して、エイジングライフ研究所が開発した「二段階方式」の手技に基づいた上記①の事業目的の活動の実践を行うものとします。

(3)「二段階方式」の手技を実践する保健師さんは、エイジングライフ研究所が開催する「実務研修会」を事前に受講し、「マニュアル」に基づく「二段階方式」の手技の実務研修を受けることとします。

(4)導入市町村は、個別事例について、実務研修会を受講した保健師さんによる「二段階方式」の手技に基づき、「アルツハイマー型認知症」の有無の判定及び三段階に区分される症状の内の早期の段階(「小ボケ」及び「中ボケ」の段階)の判定とその段階の症状から回復する為の「生活習慣」の改善の指導業務を行い、小地域単位での、住民の自主参加による「地域予防活動」主導するものとします。

〇「二段階方式」による「アルツハイマー型認知症」判定の概要

(1)神経心理機能テスト(前頭葉の機能レベルを「かなひろいテスト」で、左脳と右脳の機能レベルを「MMSE」で判定する)により、「前頭葉」を含む脳全体の機能レベル(A)を判定し、脳全体の機能レベルの反映として現れる症状(B)を「30項目問診票」により確認し、「前頭葉」を含む脳全体の機能の低下を加速させた脳の使い方としての「生活習慣」という視点からの判定の対象となる期間中の具体的な「生活習慣」としての生活歴(C)を聞き取りで確認します。

(2)廃用症候群に属する生活習慣病が本態である「アルツハイマー型認知症」である場合には/その場合に限り、必ず、(ABCが成立する)のです(14689例に上る「解析結果」が基礎データとして存在します)。

ⅰ)「二段階方式」の手技により「アルツハイマー型認知症」について、認知症のレベル(症状の程度)も判定することができるのです:

「小ボケ」-脳の使い方としての「生活習慣」の改善を目的とした「脳のリハビリ」の実施による「前頭葉」を含む脳全体の活性化により、「前頭葉」の正常な機能レベルへの回復が容易(「アルツハイマー型認知症」の症状を治すことが容易)

「中ボケ」-脳の使い方としての「生活習慣」の改善を目的とした「脳のリハビリ」の実施による「前頭葉」を含む脳全体の活性化により、「前頭葉」を含む脳全体の正常な機能レベルへの回復が未だ可能(「小ボケ」への回復を経由して正常な機能レベルに回復させる)

「大ボケ」-回復させることは最早困難(「中ボケ」への回復も困難となり、大河の川幅のように幅が広い「大ボケ」の段階の症状という枠の中で、身体が持つ限り、症状がさらに進んで行くだけとなり、日常の生活面における「介護」が不可欠のものとなる。

「アルツハイマー型認知症」の発病及び症状が重症化していくメカニズム(機序)に鑑みて言うと、世界中の様々な製薬会社や研究機関が現在もなお追及している発病を予防したり、症状の進行を抑制したり、症状を治す効能を有する「」が開発されることは、未来永劫期待できない〈有り得ない〉ことなのです。学者は、様々な「仮説」の類を並べ立てては、「薬」の開発が可能であるかのような「幻想」を社会に撒き散らすべきではないのです。「社会的責任」を自覚すべきなのです。私たちが問題提起する『諸学説の重大な誤り及び問題点』の指摘について、kinukototadao と入力して検索し、GooブログのB-88及びB-89の詳細な解説を読んでみてください)。

ⅱ)また、「二段階方式」の手技により、「アルツハイマー型認知症」以外の種類の認知症との鑑別並びに認知症と紛らわしい病気との鑑別も精緻に可能なので、どの病院に送るかを適切に判断できます(アルツハイマー病、アルツハイマー病亜型感性残存型、脳血管性認知症、側頭葉性健忘症、老年期うつ病、失語症、神経症などとの鑑別を精緻に、且つ、容易に行うことが出来るのです)。

〇 「アルツハイマー型認知症」の「地域予防活動」を展開する活動の目的とその要となる保健師さんとボランティア組織の役割

(1)「二段階方式」の手技は、神経心理機能テストによる「前頭葉」を含む脳全体の働き具合を判定する機能テストの実施とテスト結果の判定(「アルツハイマー型認知症」の発病の有無の判定、症状の段階区分の判定、「キッカケ」を契機として開始され継続されてきた、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」に直接起因したものとしての「廃用性の機能低下」を進行させてきた基礎である脳の使い方としての「生活歴」の具体的な聞き取り)に基づいて、「アルツハイマー型認知症」の回復可能な早期の段階(小ボケ及び中ボケの段階)を判定(鑑別)し、脳の活性化を目的とする「生活習慣」の改善指導(「脳のリハビリ」の指導)を行うことで、「前頭葉」を含む脳全体の機能を正常なレベルに回復(症状を治す)させるシステムであり並びに脳の活性化を目的とする「生活習慣」の改善を体験させることを目的とした小地域単位での「予防教室」の開催により、参加者の日常生活に「脳の活性化」というテーマを持ち込ませ実践させることにより、「アルツハイマー型認知症」の発病の予防を図る(「前頭葉の機能レベルが正常な人を、正常なレベルのままに維持させる=発病自体を予防出来る」)極めて有効で、有益なシステムなのです。その活動を担う牽引者は、医師ではなくて、保健師さんなのです。

(2) 活動は、個別事例の判定及び生活改善指導並びに住民参加による小地域単位での「予防教室」の運営の二面性を持つ活動となります。

個別事例の改善指導というテーマについては、個人と密接な継続的関係の維持が不可欠である為、導入市町村の保健師さん(女性)の役割がきわめて重要なのです。更には、個別事例の的確な判定により、回復させることが可能な本当の意味での早期の段階(「小ボケ」及び「中ボケ」の段階)にあるお年寄りを見つけて、且つ、「脳のリハビリ」の適切な指導により(脳の使い方としての「生活習慣」の改善の指導)実際に治して見せる(「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルを正常なレベルに改善させてみせる)ことが、「地域予防活動」の活発化に大きく寄与することを忘れてはならないのです。

認知症の専門家達から『原因不明で、治らないもの』とされている「アルツハイマー型認知症」について/且つ、「アルツハイマー型認知症」だけに特化して、発病の有無とその程度の判定、脳の使い方としての過去数年間の具体的な「生活習慣」についての聞き取り(「生活歴」の聞き取り)並びに「脳のリハビリ」についての具体的な改善内容の指導等を行うに際しての「脳の機能テスト」の実施(脳の機能レベルを「二段階方式」のテストで調べてもらうこと)に対する「お年寄り」側(本人及び家族)の抵抗感を払拭させることに、大きく寄与するだけでなく、積極的に「脳の機能テスト」を受ける雰囲気が住民の間に醸成されてくることにも繋がるのです(『保健師さんは、神様です』というお年寄りの声を聴くことにもなるのです)。

(2)  地域住民の自主的な参加による小地域単位での「予防教室」の設営(「お年寄り」が家に籠る生活から離れて、家の外に出ていき、積極的に交遊を図れる場所として私たちが設営を提案している「交流の駅舎」と同様に、「お年寄り」が歩いて行き来できる範囲内に設営されることが理想なのですが)という「テーマ」については、「脳の機能テスト」を実施する保健師さんの役割並びに脳を活性化するテーマの実施に関わる「予防教室」の自主的活動と運営(脳の活性化に資するテーマの選択、実施企画、実技指導及び組織化と運営)を担当する当該地域の各種ボランティア(組織)の積極的な参画とその役割分担が極めて重要なものとなるのです。

(3) なお、「二段階方式」の手技の実施については、その実施(二段階に区分して/総合的な判定が行われる「脳の機能テスト」の実施、「アルツハイマー型認知症」としての症状の確認、「キッカケ」を契機として開始され継続されてきたナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」の確認並びに脳の使い方としての「生活習慣」の改善に繋がる「脳のリハビリ」の指導等の業務)が、医師法で禁じられている「医行為」を何等含まない為に、保健師さんが全ての面について実施でき活動を広範囲に展開できることが大きなメリットとなります(1995年の活動開始から今日にいたるまで、累計総数で452を数える市町村での「二段階方式」の手技の活用(早期診断による回復の為の発病の有無及びその程度の判定業務等)について、医師や医師会からのクレームは皆無であることを念のため付記しておきます(実際には、協働分担して実施している市町さえあります。「二段階方式」で「大ボケ」の段階であると判定された被験者を病院に回すこと。「予防教室」の設営が「収益」を挙げることが出来ないので医院や病院の経営者の関心が湧かないのは当然のことなのですが、「二段階方式」の手技の活用による「アルツハイマー型認知症」の本当の意味での早期の段階の判定(「小ボケ」及び「中ボケ」の段階の判定)並びにその判定に基づいた「脳リハビリ」の指導業務は、実施業務に対する保険点数が極めて低いので、必要な収益を挙げられないことから、「二段階方式」実施の対象となる業務については関心がないのです(「二段階方式」を立ち上げた初期の段階で、50を超える大規模の病院と有償の導入契約を締結したのですが、それだけの理由で、それら全ての病院が早々と導入を中止していったのです)。

〇 地域予防活動を展開するに先立って実施する啓蒙の為の講演会

(1)「二段階方式」の手技を活用した「アルツハイマー型認知症」の早期診断による回復及び発病の予防を目的とした住民参加型の「地域予防活動」の実施に際しては、最果ての地にある小さな島々を含む我が国の全土の隅々にまで、住民全体に、『発病を予防することは出来ないし、原因不明で治らないもの』との誤った考えが浸透しているので、啓蒙の為の「講演会」(演題「ボケは防げる治せる」)の実施が、「地域予防活動」の展開に先立つ必要不可欠のものとして、極めて重要な「テーマ」となるのです(そうした誤った情報による誤解を取り除き、「アルツハイマー型認知症」こそが、治せるし、予防できる性質のものであることを、分かり易く説明する必要性)。

アルツハイマー型認知症」の症状については、住民側にそれなりの知識があるのが普通です。但し、末期の段階である「大ボケ」の段階の症状については、それなりに実態を目にした経験等もあり詳しいのですが、回復可能な本当の意味での早期の段階である「小ボケ」(本人の行動が、どこか変と感じている)及び「中ボケ」(本人の行動や言動について、何かが変とは感じて、不安を抱いている)の段階の症状については、それが、「アルツハイマー型認知症」の症状であるとは考えてもいないのが通常なのです。

(2)従って、「大ボケ」の段階の症状は末期の段階の症状であり、最早治すことが出来ない段階としての症状であること並びに医療の現場では見過ごされてきている初期段階の症状としての「小ボケ」及び「中ボケ」の症状があること、加えて、「小ボケ」及び「中ボケ」の症状が発現してきている段階で見つければ、脳の使い方としての「生活習慣」の改善を目的とした「脳のリハビリ」を実践させることにより治せることを説明し、啓蒙することが重要であり必要なのです。

権威ある書物や報道機関からの情報に基づいただけの、それまでの知識として誰もが身に着けていた『アルツハイマー型認知症は、治すことも、予防することも出来ないタイプの認知症である』とする専門家達の主張が根本的に誤ったものであることを分かり易く説明するのです。その上で、「アルツハイマー型認知症」の発病のメカニズムの概要を分かり易く説明し、且つ、「前頭葉」が活性化する「生活習慣」の構築と実践により発病自体を予防できることを説明するのです(&7の内容)。その後で、住民が参加する「地域予防活動」展開の重要性及び必要性についての説明をすることになるのです。

注)本著作物「Bー94」に記載され表現された内容に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所に帰属しています。

 エイジングライフ研究所のHP左の部分をクリックしてください)

 脳機能から見た認知症(具体例をベースとしたもう一つのブログです)

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