認知症の早期診断 介護並びに回復と予防のシステム

アルツハイマー型認知症は、廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病なので、発病を予防でき、早期治療により治せるのです

アルツハイマー型認知症の予防と早期診断による回復(建白書その3:B-93)

2017-11-01 | アルツハイマー型認知症の予防を国民的テー

&6  「アルツハイマー型認知症」は、早期の段階で見つければ治せる

ボケの治療は「脳のリハビリ」(「小ボケ」の場合の留意点)

(1)「アルツハイマー型認知症」も早期発見、早期治療がとても大切なのです。早く見つける程、回復する可能性が高いからなのです。

小ボケ」で見つければ、簡単に治せます回復させることが容易)。

中ボケ」で見つければ、手間はかかり大変だけど、家族の協力があれば何とか治せます回復させることが未だ可能)。

大ボケで見つけたのでは、見つけても手遅れ、治せないのです(回復させることはもはや困難)。

認知症の専門家達の間で、「アルツハイマー型認知症」の本当の意味での早期の段階(私たちの区分で言う「小ボケ」及び「中ボケ」の段階)が存在していることが気付かれていないので(見落とされている)、医療の現場では、「アルツハイマー型認知症」の末期の段階の「大ボケ」の段階で発現してくる「重度の症状」を物指しとして見つけようとしているが為に、せっかく見つけても治せないのです。

(2)「アルツハイマー型認知症」を治す(「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルを正常なレベルに引き戻す)には、脳の使い方としての日々の「生活習慣」を「前頭葉」の出番が多い生活に変えて、「前頭葉」の働きを出来るだけ活発にしてやることが必要不可欠となるのです。左脳、右脳及び運動の脳という三頭建ての馬車の「御者」であり、脳全体の「司令塔」の役割を担っている「前頭葉」が居眠りしかけている状態(小ボケ)/居眠り状態(中ボケ)から目覚めさせてやる必要があるのです。

脳を使うというと、簡単な足し算や引き算の計算に励むとか、平仮名で書かれたおとぎ話を音読するとか、左脳に注目するのが世間のやり方なのですが、脳の機能構造という視点から言うと『脳の働きを活性化させる、その潜在的な機能レベルを引き上げるということは、即ち、「前頭葉」の潜在的な機能レベルを上昇させること』だということに専門家と言われる人達が未だに気づいていないのです。加えて専門家の注意喚起を含めて指摘しておくと、言葉や計算や論理や場合分け等デジタルな情報を処理する左脳が主担当する「仕事」とは無縁の「第二の人生」を送っているお年寄りの前頭葉」の働きを活発にするのに最も効果的な方法は、「右脳」をしっかり使う生活、言い換えると、趣味や遊びや人づきあいをしっかり「楽しむ生活」、或いは、地域興し等に参加して自分なりの目標達成感とを持てる、更には、喜び生き甲斐が得られる脳の使い方としての「生活習慣」を構築し、日々実践することなのです。「前頭葉」の三本柱の機能が活性化するような「生活習慣」の確立と実践、「意欲」が湧いてきて、「注意の集中力」が高まってきて、「注意の分配力」が頻繁に、且つ、活発に作動するような「テーマ」の実践を日々心がける「生き方」が求められるのです。「アルツハイマー型認知症」を発病することになるかならないか、それは、「第二の人生」での「生き方」(脳の使い方としての「生活習慣」の中身)が問われることになるのです。趣味や遊びや人づきあいといった右脳中心の生活が、「前頭葉」の出番を増やし、その働きを活性化させ、或いは、「前頭葉」の元気を取り戻させるのです。そのもととなるのが運動、一日一時間の速足の散歩であり、脳の「意欲」を引き出すことにつながるのです。やるのが楽しくて、時間があっという間に経って、またやりたくなるような趣味や遊びや人づきあいを、自分なりに「楽しむ生活」とその仕方を工夫し、生活習慣化することが大切なのです。

(3)後で類型としての典型的な8つの症状を例示する「小ボケ」の段階の症状が出てきているということは、「脳の機能と言う視点」から言うと、脳全体の司令塔の役割を担う「前頭葉」の働き具合が、既に正常なレベルにはなくて、異常域に入ってきているということなのです。生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものも無い単調な生活の日々、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」の継続に直接起因して、自分が置かれている状況の理解と判断、為すべきテーマの発想、言動や行動の企画や計画、実施結果についての洞察や推理、実行の決断と脳の各部に対する実行の指令等「意識的」に何かを実行する上で不可欠の機能である「前頭葉」の個別認知機能の働き具合を支配し/左右している「前頭葉」の三本柱の機能(意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能のことを言います)が、異常なレベルに衰えてきているので、自分で「テーマ」を見つけることが出来ないし、せっかく見つけてくれた「テーマ」も集中して実行することが出来ないし、あれこれ自分なりの工夫をすることが出来ないのです。同居している家族や周りが助けて、「前頭葉」の働きを活性化させる生活、本人なりに毎日を楽しめる「生活習慣」を組み立てる手助けをしてあげることが必要となるのです。趣味も遊びも人づきあいも苦手と言う人には、「運動の脳」からの刺激が意外と効果的なのです。この場合、一日一時間の「速足での散歩」が目標となります(5000歩が目安となります)。「速足での散歩」が、全ての行為、行動の源となる「意欲」を引き出させるのに極めて効果的なのです。

〇「小ボケ」からの回復の為の「脳のリハビリ」と家族の注意事項

☆「小ボケ」は、余程注意してみないと普通に話せるので、普通に見えます(重要な問題が起きてきているようには見えないのです)。家族によっては、普通に見ようとする心理が働くことさえあります(家柄等への配慮から、外聞を重んじる家庭の場合に、よく見受けられます)。

☆一旦家庭の外に出ると、その場の状況についていけないことを忘れないこと。プライドは保っているので、その面での配慮も大切なのです。

☆「小ボケ」は、「前頭葉」がきちんと働いていません。分かっていても行動につながりにくい状態(「前頭葉」の機能レベルが原因)にあります。家族や周りの人達が、やさしく言葉かけをして、本人を後押ししてあげることが必要です。『自分の意識の中で何かが変』との自覚が本人にもあるので、「やさしい脅し」は有効です。

〇 居眠りをさせないこと(「意欲」の低下を補う)

(1) 声掛けをしてくれる人を探す(テーマを自発的には、みつけられないのです)。

① 家族(離れていれば電話、手紙なども次善の策として考えてください。「曜日」を決めて電話するのは、「時の見当識」に良い刺激を与えます)。

② 近所の人に頼む(ボランティアをさがす)。

③ 出来るだけ集いに参加させる。趣味の会などでは目配り気配りをしてくれるところ。本人の脳の機能レベルと比較して、集いに集まる人達のレベルが余りにも低いところは、逆効果になります(プライドに配慮する)。

(2) 家族や周りが、一日や一週間の「実行の日程」を組んであげる。曜日(時間)によって決まったことをしてもらう。散歩などの運動、家事などの役割分担。

 〇 一行日記をつける(「時の見当識」に対する刺激)

 (1) 時の見当識が、揺らぎ始めようとしている小ボケにとって、「今がいつか」という日付の確認は、脳の使い方としての生活習慣を安定させる上で、最も重要な要因なのです。

(2)一日一ページを目標にして;最初は、「日付のほかなんでもいいから一行だけ」を継続させてください(書きやすいものとしては、万歩計の歩数・天気・食事の内容・今日の出来事・散歩した場所・散歩の相手等。残りの紙面は、空白のままにすること)。「もったいないから」とか言い出したら、絵でも、折り紙でも、記事のスクラップでも貼り付けるようにする。

 (3)  次の段階の目標は、状況に対する感想や感情が書けるようになること。

注)以下に、「脳のリハビリ」により回復させることが可能な本当の意味での「早期の段階」である「小ボケ」及び「中ボケ」の段階の典型的な症状を8例ずつ例示しておきます。これらの症状は、私たちの「意識的な世界」を構築し、統括し、支配し、コントロールしている「前頭葉」という脳機能の働き具合(機能ベル)を核心として、その「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルの直接のアウトプットとしての症状(機能レベルの直接の反映としての症状)に焦点を当て、私たちが独自に開発した精緻な神経心理機能テストである「二段階方式」の手技を活用して集積された14689例にも及ぶ「アルツハイマー型認知症」の様々な症状について、「前頭葉」を含む脳全体の働きを活性化させる手法である「脳のリハビリ」という手法により、「前頭葉」を含む脳全体の機能を正常な機能レベルに回復させること(症状を改善させ、更には治すこと)の可能性の有無及びその程度に基づいて、三段階に区分した症状(小ボケ、中ボケ及び大ボケ)の各段階に特有な症状であり、且つ、典型的な類型としての症状ばかりなのです。認知症の専門家と言いながら、彼等は、「アルツハイマー型認知症」の症状が三段階に区分されることも知らないで、回復させることが最早困難である末期の段階の症状、「大ボケ」の症状にしか注目出来ていないのです。

すなわち、世界中の認知症の専門家とされる人達は、私たちが「諸悪の根源」であるとして問題提起しているあの「DSM-4」の規定を闇雲に信望していて、基本的には、その規定の要件に依拠して「アルツハイマー型認知症」の発病の有無を判定(診断)している状況にあるので、「DSM-4」の規定が第二の要件で確認を要求している失語や失認や失行の症状といった極めて重度の症状が発現してこないと「アルツハイマー型認知症」の発病であるとは考えてもみないのです。もう少し軽いところに目が行っている人達でさえも、『私たちの区分で言う「大ボケ」の段階の症状だけが、「アルツハイマー型認知症」の症状だ』と勘違いしているのですその結果、私たちが問題提起している「小ボケ」及び「中ボケ」の段階の症状を見落としているのです。そうした本当の意味での早期の段階である「小ボケ」の段階の症状については、「不活発病」であるとかの名称を冠しただけの誤解と誤診をしていて、「中ボケ」の段階の症状については、「老化現象」と勘違いしているのです。

「DSM-4」の規定に挑戦するだけの気概と知識は有しないまでも、臨床経験に照らしてのことだと思うのですが、もう少し軽い段階の存在に関心を持つ人達が、MCI(Mild Cognitive Impairment:軽度認知障害)とか言う概念というか判定基準を持ち出したりしているのですが、相変わらず『記憶障害に起因して発病してくるという』「DSM-4」の規定の「第一要件」に呪縛されたままで居て、杜撰で粗雑な要件ばかりを羅列している有様なのです。この先、何時の日になったら、「DSM-4」の規定の呪縛から解放されて、更には、「アルツハイマー型認知症」の発病及び症状の重症化の真の原因、或いは、機序とは無関係のものである「器質的な病変」とか「記憶障害に起因したもの」という要素を捨て去る日がやってくるというのでしょうか。豆粒のような組織に過ぎないこのエイジングライフ研究所(理事長である私と副理事長の二人だけの研究所なのです)が今から20年も前に、既に解明しているというのに。加えて、北海道から九州に至る広域の450を超える市町村で、早期診断による「回復」及び発病自体の「予防」を明確な目的とした住民参加型の「地域予防活動」として、主張の内容が正しいことを個別にも/疫学的にも実証してきているというのに。

 主張の内容と「アルツハイマー型認知症」の発病との間の因果関係を立証できないままで居て、相も変わらず様々な「仮説」の類ばかりをお経のように唱え続けている認知症の専門家と自称している人達、権威ばかりで、内容がないのはどうしたことなのですか。私たちは、何時でも、どんな組織の誰とでも、「公開討論」に応じる用意があることを、ここで宣言しておきたいと思います。私たちが世界で初めてその真の正体(本態)を解明した「アルツハイマー型認知症」と言うタイプの認知症は、廃用症候群に属する単なる「生活習慣病」に過ぎないのです。そのことを強く示唆するのが、左脳及び右脳の働き具合を判定する際に活用しているMMSEの下位項目についての14689例にも及ぶ「二段階方式」の手技を活用して私たちが集積した精緻な「脳機能データ」の解析結果なのです。二段階方式の手技で「MMSE下位項目の項目困難度」と題していて、「アルツハイマー型認知症」の症状であるか否かを判定する「判定の場面で引用するデータ」のことなのです。

廃用症候群に属する「生活習慣病」(但し、世に言われている「食生活」ではなく、脳の使い方としての「生活習慣」であることに留意する)が本態である「アルツハイマー型認知症」の場合は、機能が衰えていく明確な順番があるということなのです。その厳格な順番とは、『想起、注意と計算、三段階口頭命令、時の見当識、所の見当識、図形の模写、文を書く、記銘、書字命令、復唱、命名と言う項目の順番に極めて厳格に衰えて行くのです(出来なくなっていくのです)。その下位項目の一つである「時の見当識」について示すと、日、年、月、季節、昼夜の順番に、厳格にこの順番に出来なくなっていく(機能が衰えて行く)のです。認知症の専門家とされる人達が唱えているアセチルコリン説であれ、アミロイドベータ説であれ、タウ蛋白説であれ、或いは、脳の萎縮説であれ、どの仮説も、衰えて行く順番の機序を説明することは出来ないのです。私たちの主張は、科学的であり、論理的であり、更には、実証的でもあるのです。上述の「仮説」の類は全てが、憶測に基づいた「単なる推測」の域を出てはいないのです。「アルツハイマー型認知症」は、私たち人間だけに特有な意識的な世界を構築し、統括し、支配し、コントロールしている「前頭葉」と言う脳機能に生じてくる『廃用性の機能低下という要件が、真犯人を解く鍵となる』のです。

)「前頭葉」の機能レベルの精緻な判定及び脳の使い方としての「生活習慣」(生活歴)の確認なしに行うのは極めて大雑把なやり方と言うしかないのですが、介護する側の家族にとっての「大まかな目安」をここで提供しておきましょう。病院では「前頭葉」の機能テストの手技を持たないので、MMSEだけを実施しているのが通常です。そのMMSEの得点(長谷川式は大雑把過ぎて使えません)が、「小ボケ」の段階での「時の見当識」の得点は5点となるのです。「中ボケ」の段階になると、4点から2点までの範囲に分布し、末期の段階である「大ボケ」の段階になると1点から0点となるのです。

「軽度認知症」(小ボケ)に特有で、代表的な症状の8項目

□ 発想が乏しくなり、画一的な行動が目立つようになる

□ 何事にも億劫で面倒がり、やろうとする意欲が見られない

□ 一日や一週間の計画が立てられず、なにも思いつかない様子

□ 問いかけに対する反応が遅く、生き生きした笑顔が見られない

□ 根気が続かず中途半端なことを繰り返し、やりかけが目立つ

□ 目の光がどんよりとしていて、普段の顔つきが無表情となる

□ 歩くとき前屈みの姿勢で、小股でトボトボと歩く

□ 自分に自信がなくなり、何かにつけて人を頼ろうとする

「中等度認知症」(中ボケ)に特有で、代表的な症状の8項目

□ 簡単な計算さえもしなくなり、お札ばかりで買い物をするので、やたらと小銭がたまる

□ 家庭内の簡単な用事程度のこともきちんとできない(部屋や洗濯物の整理、食後の片付け、簡単な庭仕事さえもきちんとできない)

□ 自分が飲む2~3種類の服薬管理ができない

□ 服の着方に無頓着で、重ね着が目立つ(セーターの上からシャツを着る。裏表や前後ろに着る)。

□ 入浴時の温度管理が出来ず、体を洗わないとか石鹸がついたまま

□ 料理の味付けが変になる(塩加減が極端に変になる。塩辛すぎて、周りが食べられないようなものを作り、本人だけが平気で食べる)

□ 行き慣れている所に行くのに、スムーズに行けない(行き先の違う乗り物に乗ったり、行き道を間違えたりする)

□ 季節が分からなくなる(夏にセーターなど、季節違いの服を平気で着る)

中ボケ」の「脳のリハビリ」を支え主導する「家族」の留意点

(1)「中ボケ」は、「小ボケ」の段階では未だ正常な機能レベルにあった左脳と右脳までもが異常なレベルに衰えてきています。「前頭葉」の機能も、「小ボケ」の時より更に異常なレベルに衰えてきているのです。「小ボケ」の段階で考えるものよりも達成目標自体を下げて、「小ボケ」に対するよりも一層の手間と暇をかけることが必要です。「中ボケ」のレベルになると「時間」や「場所」がわからなくなります(「時の見当識」及び「所の見当識」についての機能レベルの、廃用性の加速度的で異常なレベルへの機能低下)。その上、「自分の脳の働き具合が、どこかおかしいという自覚がない」のが普通です。自分の脳の働き具合がどこかおかしいという自覚がもてるのは、「小ボケ」のレベルまでとなります。テーマは「小ボケ」と同じでも、目標を実行する程度とやり方を変えることが必要です。

家族がいくら説明して、おかしな言動があるといっても、「わたしは、ボケてはいないよ、何ともないよ」と言い張り、一向に家族の話を聞こうとしはなくなります。「中ボケ」の段階としての様々な症状が出てきていて、「家庭生活面に支障」が起きてきていても、自分自身の問題として理解することができないのです。そこまで、「前頭葉」を含む脳全体の機能低下、就中、「注意の分配力」の機能の廃用性の加速度的で異常な機能低下が進んできているということなのです。

(2)「中ボケ」の段階になると、努力の必要性を理解することも出来ません。それでいて、理解力や判断力が衰えてきている割には口が立つので、いろいろと理由を並べ立てるのです(ヘリクツの類)。脳が活性化するような「生活習慣」の改善(脳のリハビリ)に真剣に取り組もうとしなくなるので家族の支えが不可欠となるのです。

周りの人(できれば同居の家族)が、本人の過去の趣味や遊びや人づきあいの仕方の程度とか生活環境などを考えて計画してあげることが不可欠になるのです(右脳や運動の脳の活用を主体とした、脳の使い方としての「生活習慣」の改善と活性化の為の工夫が必要)。具体的な「生活習慣」の改善を計画し、加えて、家族全員で本人を支えることにより、「脳のリハビリ」の実行に一緒に取り組んであげることが、改善への道につながる必要不可欠の条件となるのです。

(3)口先だけが達者な「中ボケ」の段階にある「お年寄り」に対する、「脳のリハビリ」の実行の仕方のコツは、本人の発言に惑わされずに、行動をよく観察することから始まります。着衣・食作法・トイレや入浴・家事(炊事・洗濯・片付け・掃除・庭や畑仕事)などが、観察の対象となります。身についた行動なのでたまにはスムーズにできることもありますが、判断が必要な状況になると、とたんにトラブルが発生してきます。その状態を、「こどもの行動レベル」と比較してみると、よく理解できるはずです。4~6歳児のレベル、大体幼稚園の年少・年中・年長に相当するレベルと考えると、納得がいくはずです。「脳のリハビリ」の項目は小ボケと同じでも、噛み砕いて簡単にすること。幼稚園児に対する指導と同じに考えることが不可欠であり、実行「テーマ」の目標レベルが高すぎないことが肝心です。周りが注意すべきは、行動は幼稚園レベルに低下していても、何十年もの人生をそれなりに生きてきた体験そのものは消えるわけではないので、言葉遣いにはそれなりの注意が必要となるのです。

&7「アルツハイマー型認知症」の発病を予防する「生活習慣」

○ 発病を予防する為の「五箇条

一、熱中し、夢中になれる趣味や遊びを出来るだけたくさん持つ

二、気心が知れた仲間達と密に交わる機会を出来るだけ多く持つ

三、自分なりの生き甲斐や喜び、目標となるものを見つける

四、精神的な張りと適度に緊張感のある毎日を過ごす

五、散歩程度でも良いから、運動する機会を出来るだけ多く持つ

)日々の生活習慣の有り方の危険度をチェックできる簡便な指標、それは、『笑顔と笑い声が有る「生活習慣」が青信号』であり、『笑顔と笑い声が消える「生活習慣」が赤信号』となるのです。

〇「アルツハイマー型認知症」の発病とは無縁で、自分らしくイキイキと生きる為に不可欠な「生活習慣」を打ち立てる為の「指針

左脳」中心、「仕事偏重」だった第一の人生とは生き方を変えて、第二の人生では、「右脳」重視の生き方への転換を図り、周囲の目を気にせず、自分らしさが前面に出るような生き方をし、自分がイキイキしていると感じられる脳の使い方(「生活習慣」)を毎日の生活の中に組み込み実践することが、「必要不可欠の条件」となるのです。「左脳」を中心に据えて、周りの人達に負けまいと頑張って生きてきた「第一の人生」での「生き方」に大きく舵を切って、「右脳」を中心に据えて、「他人は他人として気にせず、自分なりの生活の楽しみ方、生き方を追求する」こと、「自分の置かれた状況を肯定し、自分なりに人生を楽しむ生き方」が、「アルツハイマー型認知症」の発病とは無縁で、「第二の人生」を完走する為に不可欠となるのです。

「こうした生き方」こそが、「アルツハイマー型認知症」を予防する唯一無二の、「特効薬」となるのです(「薬」は、有り得ないのです)。小さな目標で良いから、何か、自分なりの達成目標をもって生きるのです。その目標を達成する生活を積み重ねていくことにより、自分なりの喜びや生き甲斐が得られることとなり、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」に陥る危険を回避する為の防波堤となる「意欲」自体が出てくることになるからなのです。「キッカケ」となりそうな状況が起きたときに、特にこの考え方、生き方が、立ち上がる「意欲」を保持し、喪失させない為にも、必要不可欠の物となるのです。

「意欲」が自然と湧いて来るような自分なりのテーマ、「注意を集中」したり「注意を分配」(複数の異なったテーマを同時並行して実行する「前頭葉」の機能 )したりすることが出来るだけ多い「テーマ」に取り組む中で、自分らしい「生き方」、自分らしい「生活の楽しみ方」を追及し、そうした暮らし方(「生活の仕方」)が「生活習慣化」するよう心掛け、努力する姿勢が必要不可欠となるのです。

〇 超高齢化社会の政策目標は、身体だけでなく、脳も持たせること

「アルツハイマー型認知症」は、脳全体の司令塔の役割をしている「前頭葉」が廃用性の機能低下により異常なレベルに衰えてくることが発病の最初の段階(「小ボケ」)なのです。逆に言えば、「前頭葉」が正常に働いている(正常な機能レベルにある)限り、「アルツハイマー型認知症」を発病することにはならないのです(14689例の脳機能データがそのことを示している)。その「前頭葉」が生き生きと働いている状態を保つには、人生を自分なりに楽しむ「生活習慣」(食生活ではなくて、脳の使い方としての生活習慣)を組み立てて、「前頭葉」の出番が出来るだけ多くなるような生活習慣を心がけ、工夫することが不可欠となるのです。

「左脳」の働きが核心を占める「仕事」とは無縁の「第二の人生」では、第一の人生とは生き方を根本的に変えることが求められるのです。趣味や遊びや人づきあいといった「右脳」重視の生活が、「前頭葉」の働きを活性化させ、「前頭葉」の元気を取り戻させるのに最も効果的ということなのです。「第二の人生」で極めて重要な存在となる「右脳」や「運動の脳」の活用を何処かに置き忘れていて、本を読む、計算を日課とする、勉強をする等の「左脳」が主体となるだけの「生活習慣」中心では、『自分ではそれなりに頑張っているつもり』でも、肝心の「前頭葉」の機能が活性化してくれないのです。

&8 提言する基本構想のアウトライン(国が選定する組織との共同展開による、「二段階方式」の実証研究PRJ(「検証PRJ」)の実施

大ボケの段階のお年寄りの「家族介護」は制度化すべきではない

(1) 「脳のリハビリ」の実践による正常な機能レベルへの回復(認知症の症状を改善し、或いは治せる)が可能な小ボケ及び中ボケまでの段階での父母の介護は、本人を支え/後押しして介護する家族の側にも目標を達成することによる達成感があり、喜びや感動を得られることにもなるので、とても意味があることと考えるのですが、「大ボケ」の段階にまで脳の機能が衰えた父母の家族による介護は、介護する側である家族の社会生活自体を奪い去ってしまうことになるのです。時の見当識も、所の見当識も、果ては、人の見当識さえも殆ど働かないレベルにまで「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルが低下してきているお年寄りを、介護し日々見守るだけという実際の生活を想像してみて欲しいのです。介護を期待されている未だ若い家族の人生にとって、自らの社会生活、人生を捨てて(介護離職)までして、父母の介護という負担を要求すべきものなのでしょうか。「家族介護」の制度化は、我が国が取るべき政策ではないのです。回復が困難な大ボケは、症状の更なる進行を止められないのです。

認知症の大多数、90%以上の割合を占める「アルツハイマー型認知症」というタイプの認知症は、そのこと自体が重大な誤りでありながら、世界中の専門家達から、「発病を予防することができないし、治すこともできないタイプの認知症」と言う誤った情報が発信され続けてきているのです。ところが、主張内容が誤ってはいるものの、権威が有り発信力が有るが為に世の中に広く、深く浸透していて、60歳を超える年齢の「高齢者」という発病の対象年齢に在るお年寄りにとっては、極めて深刻で重大な関心事となっているのです。

私たちのかねてからの主張である、『アルツハイマー型認知症は、廃用症候群に属する単なる「生活習慣病」であり、脳を活性化する「生活習慣」の構築とその実践により、発病自体を予防することができるし、早期の段階で見つけて「脳のリハビリ」に努めれば治すこともできる』ということを世の中に広く知らしめたい、周知させたいと強く願うのです。早く知らしめることが出来、周知が徹底される程、「アルツハイマー型認知症」の早期診断による回復と発病の予防を明確な目的とする住民参加型の「地域予防活動」を全国的な規模で展開する為の土壌が構築されることになるからです。「アルツハイマー型認知症」を発病するお年寄りの数が減り、末期の段階である「大ボケ」の段階の症状が出てきているお年寄りの「家族介護」や、果ては、現在社会的に大きな問題となってきている「老老介護」や「認認介護」や、或いは、累積数が100万人を超えたとされている「介護離職」と言った悲惨な「社会現象」を激減させ、最終的には駆逐することが出来る具体的で有効な処方箋となるからです。

(2) 私たちが独自に開発した「二段階方式」の手技を活用した「アルツハイマー型認知症」の発病の予防と早期診断による回復を明確な目的とした住民参加型の「地域予防活動」の実践の成果について検証することを目的とした「検証PRJ」の実施により、「東日本大震災」の被災地を中心とした市町村(30を超える規模)で検証し、私たちの主張内容が正しいこと並びに「二段階方式」の手技の活用による「アルツハイマー型認知症」の早期診断による回復と発病自体の予防とが可能であり、有効であり、有益であることを実証して見せることにより、私たちの主張の内容に権威信頼とがつくことを期待するのです。提案する「検証PRJ」による実証研究の結果として、私たちの主張内容が検証され、主張内容の正しいことが確認され、そのことが世の中に周知された暁には、「アルツハイマー型認知症」の早期診断による回復と発病自体の予防を明確な目的とした住民参加型の「地域予防活動」を、全国の「市町村」で、且つできるだけ小さな地域単位で、出来るだけ密に実践する政策の制度化国民的な課題とするよう提言し、広報したいのです。早期診断による回復と発病の予防により介護関連総費用劇的に減少させ得るからです。

発病自体を予防及び早期診断により回復させる、言い換えると、「小ボケ」及び「中ボケ」の段階にあるお年寄りの「前頭葉」を含む脳全体の機能を正常な機能レベルに引き戻す(認知症の症状を「治す」)ことにより、現在天文学的な規模に達している上に増大の一途を辿っていて、介護保険制度が財政面から破綻しそうな状況に追い込まれている主たる原因である「介護関連の総費用」(診断、投薬及び介護に関わる総費用)の規模を、今後の増加を単に抑制するというレベルではなくて、劇的な規模の額と劇的なスピードとにより、劇的且つ大幅に削減することが可能となると考えているのです。

(3)東日本大震災の被災地の市町村を対象に加える目的は、他のどの地域と比較しても異次元と言えるほどの割合で『「アルツハイマー型認知症」を発病して居て、「第二の人生」を送っている60歳を超える年齢の極めて多数の「高齢者」の存在実態』について、疫学的に明らかにする(実証する)ことができると考えるからなのです。「東日本大震災」の被災者であり、今猶、被災地に居住して居て①『「第二の人生」を送っている60歳を超える年齢の「高齢者」(発病の第一の要件の充足)』だけを対象とした現地調査の実施により、②『被災を「キッカケ」として、何事に対しても「意欲」を喪失してしまい、その結果として、ナイナイ尽くしの「単調な生活」が始まり、継続していき、「生活習慣化」する中で(発病の第二の要件の充足)、二つの要件が同時に充足されることに直接起因して「アルツハイマー型認知症」を発病し、且つ、症状の重症化が今なお進行している状況に在る』ことを「疫学的に証明」することが出来るのです。

(4)『様々な種類が数ある認知症の内の大多数、90%以上の割合を占めている「アルツハイマー型認知症」については、世界中の認知症の専門家達(学者、研究者、医師)から、発病のメカニズム(原因)が分からないし、症状を治すことが出来ないし、発病を予防することもできない』とされていて、今猶様々な仮説(アセチルコリン説、アミロイドベータ説、タウタンパク説、脳の萎縮説)の類が主張されている訳なのですが、未だに主張の内容と発病及び症状重症化との間の因果関係を立証できないままで居るのです。権威だけはありながらも、それらが仮説であるのに対して、私たちの主張には権威が不足しているとは言うものの、「アルツハイマー型認知症」の発病のメカニズム及び症状が重症化するメカニズムを解明し、且つ、その機序を具体的に解き明かし、更には、早期診断による症状の回復及び発病自体の予防についても、北海道から九州までの広域に亘る、450を超える市町村での住民参加型の「地域予防活動」の指導により実証してきてもいるのです。それ故に、東日本大震災の被災地の「高齢者」たちを対象として、疫学的に実証してみせることを希望しているのです。然も、権威ある機関の参加を認める「検証PRJ」という形を望んでもいるのです。私たちの主張の内容は、認知症の研究者たちに対して世界的な権威があるとされている「DSM-4」の規定の内容とは全く異なり、加えて、上述の「仮説」の類の主張内容とも全く異なる内容なのです。その要点だけを簡潔に説明すると、『「アルツハイマー型認知症」というタイプの認知症は、廃用症候群に属する単なる「生活習慣病」であること。但し、此処に言う生活習慣とは、食生活とは無関係のものであり、脳の使い方としての「生活習慣」に起因した病気である』と主張しているのです。このことを脳の機能面という視点から説明すると、脳全体の司令塔の役割を担っていて、私たち人間の「意識的」な世界を構築し、統括し、支配し、コントロールする役割を担っている「前頭葉」という脳機能を核心とする脳全体の機能が、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」が開始し継続される生活状況の下で、廃用性の加速度的で異常な機能低下を進行させていくことに直接起因して、「アルツハイマー型認知症」の症状が発現してくるものであること、言い換えると、「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルを直接反映したものとしての症状が「三段階」に区分される症状(「前頭葉」を含む脳全体を活性化させる「生活習慣」の改善と工夫とその実践という意味での「脳のリハビリ」により、治すこと比較的に容易である「小ボケ」の段階の症状、治すことが未だ可能である「中ボケ」の段階の症状及び末期の段階であり治すことが最早困難となる「大ボケ」の段階の症状)として発現してくるものなのだということを実証してみせたいと望んでいるのです。加えて、『「前頭葉」を含む脳全体の機能が活性化する為の脳の使い方としての「生活習慣」の確立と実践とにより、発病自体を予防することが出来る』ことも実証してみせたいと望んでいるのです。それが、私たちが「検証PRJ」を希望する目的なのです

(5)「二段階方式」の手技の活用により「アルツハイマー型認知症」の発病及び症状が重症化するメカニズム並びに早期診断により「脳のリハビリ」を施せば症状が改善すること(症状を治すことが出来ること)及び脳の使い方としての「生活習慣」の改善、即ち、「前頭葉」を含む脳全体が活性化する「生活習慣」の構築とその実践とにより、発病自体を予防することが出来ることを実証して見せることにより、『早期診断による「回復」及び発病の「予防」を明確な目的とした、住民参加型の「地域予防活動」の展開の有益性、有効性及び必要性を他の市町村に、他の市町村の保健士さんと地域のボランティアに、我が日本国の全国民に広報することが出来る』のです。

(6)『「アルツハイマー型認知症」が治せないものとされてきた本当の理由は、「末期の段階」でしか見つけることが出来ていなかったことなのであり、予防することが出来ないとされてきた本当の理由は、廃用症候群に属する単なる「生活習慣病」が本態であり、脳の使い方としての「生活習慣」に起因した病気であることに気づいていなかっただけのこと』という真の理由と実態とを明らかにし、広報する必要があると考えるのです。『東日本大震災の被災地の実態を明らかにすることだけでなくて、その具体的な解決策をも示して見せること』が、他の市町村での「二段階方式」の早期導入と住民参加型の「地域予防活動」の展開のスピードを加速させることになると考えるのです。昔からの諺に、『災い転じて、福となす』というのが有ります。検証PRJの実施は、それを体現することにもなるのです。加えて、このことを映像化し、日本国民だけでなくて、この先超高齢化社会を迎えることになる諸外国に対しても映像化という手段を活用して広報していくことが、国際貢献という視点からも極めて有益だと考えるのです。「アルツハイマー型認知症」の発病及び症状が重症化する機序を世界に先駆けて解明し、理論的に体系化しただけでなくて、「二段階方式」という手技の開発と実用化により、早期診断による回復と発病の予防を明確な目的とした住民参加型の「地域予防活動」の実施により、『治すことも予防することも可能である』ことを具体的な実践活動という形で実証してみせ、且つそれを映像化という手段で世界に向けて発信するというテーマは、既に天文学的な規模(2015年度ベースで15 兆円もの規模)に達していて、今後も増大の一途を辿るものとして懸念されている「介護関連の総費用」(診断、投薬及び介護関連の総費用)を劇的に減少させる多大な可能性が期待される手法として、日本の権威を高めることにもなると考えるのです。我が国が世界に先駆けて、この『早期診断による回復と発病の予防を明確な目的とした住民参加型の「地域予防活動」の実施を全国民的な課題とし、且つ、出来るだけ早期に国策として展開し、全国展開を実現してみせる』ことは、世界的な賛同を呼ぶと同時に称賛を得ることにもなると考えるのです。

) 私たちが電話での状況の聞き取りを行った結果によると、被災地の市町村では、道路や港湾などのインフラや建物や住居といった、ハードの復興に人的な資源も取り込まれてしまっている状況に在り、役場の人手自体が不足している状況に在るのです。そのため、被災以前には、「二段階方式」を導入して「アルツハイマー型認知症」の早期診断による回復と発病の予防を明確な目的とした住民参加型の「地域予防活動」を展開していた市町村のほぼ全数が、『使用料は、無償』の時期に在りながらも、活動が休止された状態に在るのです。その中の何人かの保健師さんからの情報によれば、大ボケの段階に在るお年寄りへの対応だけで手いっぱいの状況であり、現実の状況では、予防活動にまでは手が回らない状況に在るとのことなのです。

〇 社会的に権威が有る組織との協働による実施が不可欠

(1)これまで、(有)エイジングライフ研究所の独自の社会活動としてのレベルで実験的な規模と程度により展開してきた住民参加型の「地域予防活動」の実績にとっての最大の弱点は、社会に通用し、社会を動かすだけの『権威が無い』こと、『発信力が余りにも小さすぎる』ということなのです。その「唯一の弱点」を補うために実施するのが、ここに提案する「検証PRJ」なのです。社会的に権威がある組織と共同して行う「検証PRJの実施による主張内容の正しさと実践による有効性及び有益性の検証とにより、エイジングライフ研究所の主張内容の正しさと「二段階方式」の手技の有効性と更には、「地域予防活動」の有効性及び有益生とが実証されることとなり、必要な権威が付与される結果、全ての市町村が「二段階方式」の手技の活用に基づいた「アルツハイマー型認知症」の早期診断による回復及び発病の予防を明確な目的とする住民参加型の「地域予防活動」を展開する重要な契機となること並びに将来の可能性としてエイジングライフ研究所が期待しているコンビニによる「アルツハイマー型認知症」の早期診断による回復(回復させることが可能な本当の意味での早期の段階の判定と脳のリハビリの指導による回復)の事業の展開への道が開かれることになること等、極めて重要で意義のある転機になりうると考えるのです。

(2)「検証PRJ」の構成相手としては、我が国で権威が有り著名な機関(研究所や大学)に所属する研究者を希望します。私たちの主張内容及び実践の結果を検証するだけでなく、「二段階方式」の主張内容とその手技及び根拠となっている「脳機能データ」並びに検証で得られた実践の成果の分析結果等について、国内外の機関に研究論文を「共同論文」として発表していただきたいと考えるのです。権威がなく、発信力に乏しかったエイジングライフ研究所の主張内容(「アルツハイマー型認知症」の発病及び症状の重症化の原因に関わる主張内容)と活動の内容(「アルツハイマー型認知症」の早期診断による回復及び発病の予防を明確な目的とした住民参加型の「地域予防活動」の内容)等について、国内外の著名な医学誌に論文として発表することにより、『「アルツハイマー型認知症」の発病のメカニズムや症状が重症化するメカニズムについての従来の主張が根本的に誤ったものであること、更には、困難とされてきた症状の回復/発病の予防が、脳の使い方としての「生活習慣」の改善/「前頭葉」が活性化する「生活習慣」の構築という方法により可能なものであること』を世界に向けても発信することが出来るのです。

(3) 上記の論文の発表という手段に加えて、『認知症の専門家達から見過ごされている本当の意味での早期の段階(私たちの区分で言う「小ボケ」及び「中ボケ」の段階)が存在すること及び発病の対象と発病のメカニズム(「第二の人生」を送っている60歳を超える年齢の「高齢者」だけが発病の対象となるものであり、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」の継続が発病を惹き起こす唯一の原因であること)並びに早期の段階であれば「脳のリハビリ」により治すことが出来るものであり、加えて、「前頭葉」を含む脳全体が活性化する「生活習慣」の構築と実践により、発病自体を予防することが出来るものであること』を私たちが市町村で指導してきた住民参加型の「地域予防活動」が有効で有益であることを「映像化」という手段を活用することにより、日本国民全体及び全国の市町村に向けて、更には、諸外国に向けて、「東日本大震災」の被災地の復興及び「高齢者」を含む被災住民の復活の姿と併せて広報することを提案したいのです。この映像による広報が、「アルツハイマー型認知症」に対する国民全体の見方(権威ある「仮説」の主張する儘に信じて誤解してきていた『「アルツハイマー型認知症は、発病の原因が分からないし、症状を治すことが出来ないし、発病を予防することも出来ないタイプの認知症である」という誤解』根底から変えさせて、早期診断による回復及び発病自体の予防と言うテーマに対する大きな関心を呼び起こし、惹き起こすことになると考えるのです。加えて、世界中の認知症の専門家達から『発病の原因が分からないし、治すことが出来ないし、発病を予防することも出来ない』とされていて、何等の対策も為されないで放置された儘である「アルツハイマー型認知症」に対する正しい対応と先駆的な対処策である住民参加型の「地域予防活動」と言うテーマを世界中に向けて、超高齢化社会を迎えようとしている国々に対して発信していくことが出来るのです。

〇 実証結果の発表が社会的に極めて大きな反響を呼ぶことになる

(1)実証を目的とする本「検証PRJ」の実施により、関連「マニュアル」に基づいて、「二段階方式」の手技を活用して、エイジングライフ研究所が主張する「アルツハイマー型認知症」発病のメカニズム並びにその正体、発病の予防の可能性と予防の方法及び早期の段階の判定と回復の方法等について、その有効性と有益性が実証されたときは、その成果を学会に共同して発表し(米英の医学雑誌に対する寄稿を含む)、更にはマスコミや政府関係者及び国民に対し、広報及び啓蒙活動を展開することを期待し、そのことを強く望むのです。

(2)その場合、「アルツハイマー型認知症」の早期診断による回復及び発病の予防を明確な目的とした住民参加型の「地域予防活動」を全国的な規模で展開し、活動を拡大していく為の不可欠の布石として、「二段階方式」の手技を高度なレベルで活用することができ及び個別事例の判定と「脳のリハビリ」による「生活習慣」改善の指導並びに「地域予防活動」の開始に先立つ活動として必要不可欠となる実践活動の対象となる地域単位での認知症の予防講演会での「講師」が務められる人材を「女性の専門職集団」として、&9で提案するMdel事業PRJの開始までに最小限度20人程度(本格的な全国展開の開始までには200人程度)は養成し、確保しておく必要があると考えているのです。厚労省が、公募により獲得した人材をエイジングライフ研究所が養成し、「地域予防活動」の指導本部となるエイジングライフ研究所に20人、道州制の基盤となる地域単位ごとに設置される「各管理センター」毎に各20人を配置するものとします。このピラミッド型の指導の構造により、導入市町村が次第に拡大していく中で、相互の情報交換を効果的に活用しつつ、全体を管轄し、密で具体的で、且つ、効果的な指導を行うことが可能となるのです。

「二段階方式」の導入市町村の地域単位毎に実施するボケ予防講演会(「ボケは防げる治せる」の演題で実施します)の講師が務まり、導入先の市町村から折々に問い合わせてくる「個別のケース事例」についての質問に対する回答及び指導(脳の機能レベルの判定、症状の段階区分の判定、脳の使い方としての「生活習慣」の内容に関わる生活歴の聴き取り方、「アルツハイマー型認知症」であるか否かの判定及び脳の使い方としての「生活習慣」の改善の指導の在り方等)並びに、当該保健師さんに対する教育指導が務まり、更には、「脳イキイキ教室」の展開上の問題点の把握と指導及び他市町村での展開面での有益な情報の提供と交換等の役割を担うことが出来る女性の専門職集団が居て、其の専門職集団が市町村の保健士さんを指導する核心となることが、住民参加型の「地域予防活動」の実施品質を高度に維持しつつ拡大のスピードアップ、更には、「二段階方式」を使いこなすことにより達成が可能となる「アルツハイマー型認知症」の早期診断による回復及び発病の予防の具体的で、且つ大きな成果につながるからなのです。極めて重要な「テーマ」なのです。

 エイジングライフ研究所が1995年に活動を開始して以来、これ迄に452の市町村が「二段階方式」を導入して「アルツハイマー型認知症」の早期診断による回復及び発病の予防を明確な目的とした住民参加型の「地域予防活動」を展開してきました。ところが、そもそもエイジングライフ研究所自体が従業員は雇っていなくて、私と副理事長の二人だけでやってきたのです。講演、実務研修会、ケース指導と言った表舞台の業務は副理事長が担当し、書籍の著作、マニュアルの著作、データ管理ソフトの著作と開発、全体の運営システムの構築、GOOブログ上への投稿(認知症の早期診断、介護並びに回復と予防のシステム)は全て、私が担当するという二人三脚でやってきたのです。その一番の問題は、市町村の指導に対して十分な手をかけることが出来なかったということなのです。市町村の指導に対してもう少し手をかけさえすれば、早期診断による回復及び発病の予防についてはるかに大きな成果を挙げることが出来るのです。  

 その意味で、ここに提案している女性の「専門職集団」の養成というテーマが、住民参加型の「地域予防活動」の内容を密なものとさせることに大きく貢献し、その帰結として、「アルツハイマー型認知症」の発病者数を激減させることが期待出来て、発病した人達に対しては早期診断により大多数の人達を正常なレベルに回復させる(認知症の症状を治させる)ことが期待出来て、更には、日常生活面での「介護」が必要となる「大ボケ」の段階にまで症状が進行していく人達の数を激減させることが期待できるのです。このことを言い換えると、2015年度ベースで15兆円にまで規模が拡大してきていて、この先さらにその額が増大する一方であると予測されている介護関連総費用(「アルツハイマー型認知症」の有無の診断、投薬及び介護関連の総費用)の額の規模について、増加を単に抑制するだけでなくて総額の規模自体を劇的な規模の額と劇的なスピードとで、劇的に減少させることが期待できる世界で唯一の方法であり、且つ、実施による当該の成果自体が実証されている方法なのです。「二段階方式」の手技に基づいた「アルツハイマー型認知症」の早期診断による回復及び発病の予防を明確な目的とした住民参加型の「地域予防活動」の全国展開と言う命題であり、その核心的な存在となるのが上述した女性の「専門職集団」ということなのです。

(3)市町村が、「アルツハイマー型認知症」の早期診断による回復及び発病の予防を明確な目的とする住民参加型の「地域予防活動」を展開するに際して、その企画、展開指導及びボランティアの組織化、特に中核となり極めて重要な業務である個別事例の判定と生活改善の指導業務を担当する保健師さんのレベルは、対象地域が拡大していくにつれて、意欲、能力の両面で様々なレベルのものとならざるを得ないのです(私たちが過去に体験した重要な事実なのです)。

「地域予防活動」の核となる業務、「二段階方式」を活用して「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルを精緻に判定し、「脳のリハビリ」の指導により脳の使い方としての「生活習慣」の改善を指導し、「小ボケ」及び「中ボケ」の段階にある本当の意味での「早期の段階」のお年寄りを、正常なレベルに回復させてみせるという重要な役割を担うこと並びに地域のボランティア(組織)を組織化し、予防教室の運営をスムーズに、且つ継続的に展開していく上でも、当該市町村の保健師さん達の役割が極めて重要となるのですが、その保健師さん達を指導する役割を担うのが、女性の専門職集団としての「専任講師達」なのです。厚労省に帰属する専門職集団として選任され養成された「専任講師達」が核心的な存在となり、「二段階方式」に基づいて住民参加型の「地域予防活動」を展開する市町村の保健師さん達の中核となる保健師さんを指導しつつ、当該保健師さんが、当該市町村の他の保健師さん達を指導する中心的な存在となるという、実施品質を維持する上での「ピラミッド型の構造」が不可欠のものとなるというのが、私たちの体験に基づいた考え方なのです。

市町村の出来るだけ小さな地区単位で展開する「アルツハイマー型認知症」の早期診断による回復及び発病の予防を明確な目的とした住民参加型の「地域予防活動」が期待される具体的な成果を確実に挙げる為には、「二段階方式」の手技の実務に精通しているだけではなくて、脳の使い方としての「生活習慣」の在り方について、その基礎にある「前頭葉」が構築し、統括し、支配し、コントロールしている意識的な世界についての機能構造に対する深い理解に則った個別事例での具体的な評価及び改善指導ができる「専門家集団」の存在が不可欠であり、その専門家集団が核心となり、個々の市町村の保健師さんを指導していく能力が要求されることになるのです。私たちが希望し、提案している「検証PRJ」の成功により、「二段階方式」の考え方及び手技に基づいて全国的に、全ての市町村の/小さな地域単位ごとに実践展開される    「アルツハイマー型認知症」の早期診断による回復及び発病の予防を明確な目的とした住民参加型の「地域予防活動」の指導者/推進者としての重責を担う「専門職集団」としての核心的な存在となるのです。

注)本著作物「Bー93」に記載され表現された内容に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所に帰属しています。

 エイジングライフ研究所のHP左の部分をクリックしてください)。



 

 


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