認知症の早期診断 介護並びに回復と予防のシステム

アルツハイマー型認知症は、廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病なので、発病を予防でき、早期治療により治せるのです

アルツハイマー型認知症は、防げる治せる   (B-13)

2014-06-20 | アルツハイマー型認知症に対する正しい知識

      

   無批判に 信じることの 愚かさよ

           猫さえまたぐ イワシの頭   (13) By kinukototadao 

 

○  「東日本大震災」の被災地の高齢者の動向に関心を向けてください

たくさんの種類がある認知症(「ボケ」とも言います)、中でもその大多数90%以上を占めているのが、「アルツハイマー型認知症」というタイプの認知症なのです。ところがその「アルツハイマー型認知症」は、世の中の(世界中の)認知症を専門とする学者や医師や製薬会社の研究者達からさえ、「原因も分からないし、治すこともできない病気」と言われ続けてきているのです。

一方では「原因が(発病のメカニズムが)不明」と言われながら、他方では世界中の製薬会社が治療薬の開発に巨額の投資をして日夜しのぎを削ってもいるのです。「治すことも出来ないし、予防することも出来ない」とされながら、製薬会社から何種類もの薬が(治すことはできないが、症状の進行を遅くする効果が期待できるという謳い文句の下で)、発売されてもいるのです。「鰯の頭も信心から」とかいう諺のように、信じて飲めば効くとでもいうのでしょうか(ここを「クリック」してください)。

    

私たちは、「アルツハイマー型認知症」は廃用症候群に属する単なる「生活習慣病」であると主張しています。私たちの主張は、私たちが開発した「二段階方式」の手技を活用して集積してきた極めて多数の「脳機能データ」の解析と20年間にわたる市町村での「地域予防活動」の実践の成果に基づいてもいるのです。

更には、2012年3月1日以来100回を超えるブログ記事の中で「アルツハイマー型認知症」の発病のメカニズム、早期診断による回復及び個人レベルでの脳を活性化する「生活習慣」の構築による発病の予防並びに市町村の保健師さんを中核とした地域ボランティアとの協働により展開する「地域予防活動」の必要性を呼び掛けてきました。

又、このブログを通じて、あの未曽有の大災害であった「東日本大震災」の被災地の高齢者達の内の極めて多くの人達が、認知症の専門家と称する学者や医師たちが驚くほどの高率で、「アルツハイマー型認知症」を発病していて、且つ症状が段階的に進行して来ていることを予告し警鐘を鳴らし続けてきてもいるのです。権威が有るか無いかではなくて、主張内容の正しさ、内容の有無が問題なのです。皆さんも、市町村の保健師さん達も、早くこのことに気づいて、正しい選択をして欲しいと願うのです(ここを「クリック」してください)。

    

私たちの区分による「軽度認知症」(小ボケ)の段階の人達の数が極めて多人数に上っているだけでなくて、次の段階である「中等度認知症」(中ボケ)の段階の人達も相当数出てきているはずと危惧しているのです。それだけでなく、生活環境及び条件から進行が速い人では、末期の段階であって回復させることが困難な「重度認知症」(大ボケ)の段階の人達もかなりな数出てきていると考えているのです(ここを「クリック」してください)。

「アルツハイマー型認知症」の進行のスピードから考えて、あと2~3年もすると、「東日本大震災」の被災地で、末期段階の「重度認知症」のお年寄り達が町中に溢れ返るような重大な状況が現れてくるようになり、認知症の専門家達が大騒ぎする状況が起きてくると考えているのです。が、いかんせん「重度認知症」の段階で見つけていたのでは回復させる可能性という視点からはもう手遅れ、見つけるのが遅すぎるのです。

「重度認知症」の段階になって見つけていたのでは、どんなに手を尽くそうと回復させることは困難、「介護」の途しか残されていないのです。認知症以外の何らかの病気で死を迎えることになるまで、「介護」し続けるしかなくなるのです。その間、脳の機能レベルが徐々に衰えていく結果の反映として「重度認知症」の段階での症状が徐々に更に重くなっていくだけなのです(「重度認知症」の初期の段階の症状から中期の段階の症状を経て、最後は植物人間のような状態の症状が出てくることになる)(ここを「クリック」してください)。

     

○  症状の進行段階があるのが「アルツハイマー型認知症」の特徴

昨日まで普通に生活できていたお年寄りが、一晩寝たら、突然身の回りのこともできなくなり、ズボンを頭から被ったり、住んでいる家が分からなくて徘徊したり、同居している家族の顔も分からなくなったりすると思いますか。

そんなことは、絶対にないのです。その段階にまで進んだ状態は、最重度の段階の症状、言わば「末期段階の症状」(私たちの区分で言う「重度認知症」の症状)ですから、確かに回復は困難です。しかし、同居して一緒に生活している家族の方々から状況や生活ぶりの変化を詳しく聞いてみると、最初に、「ちょっとおかしいな」と気づいたときから3年以上、時には6~8年もかかって、「軽度認知症」(小ボケ)の段階に始まり、「中等度認知症」(中ボケ)の段階を経て、最後は末期段階の「重度認知症」(大ボケ)の段階へと症状が徐々に進行していくことが分かるのです。

末期の段階の症状が出てきて、どうにも手に負えない状態になってから家族が病院に連れていくので、「アルツハイマー型認知症」は「原因もわからないし、治らない」という認知症の専門家であるべき医師達の誤解が世間の常識にされてしまったのです。見つけている段階が遅すぎるのです。「小ボケ」や「中ボケ」までの段階で見つければ、「脳のリハビリ」で正常な状態に回復させることができるのです。「大ボケ」の段階で見つけることに何の意味があるというのでしょうか。見つけることに何の意味もない「CT」やら「MRI」やらの高額な医療費がかかる高級な機器を使うことで、意味もない膨大な医療費がかかるだけのことなのです。

     

 私たちは、「前頭葉」(前頭前野のことを言うものとする。以下、同じ)を含む「脳の働き具合」とその結果である症状との関係がどのようになっているかを調べる方法を開発し、早くから「脳の機能」という物指しを使って、全国規模でデータの収集を実施してきました。その結果、「アルツハイマー型認知症」は、「前頭葉」を含めた脳の使い方という視点での「生活習慣」に起因する病気であることをつきとめました。

 活動を開始してからこれまでのこの20年間に、全国440を超える数の市町村で「地域予防活動」の実践を指導し、大きな成果を挙げてきた経験に基づく「生活習慣の改善による脳の活性化」により、「アルツハイマー型認知症」の発病の予防と早期段階(「軽度認知症」及び「中等度認知症」の段階)の発見による「アルツハイマー型認知症」からの回復が可能であることを、具体的な方法を含めて、指導し啓蒙する活動を行ってきているのです(ここを「クリック」してください)。

 これまでのブログで体系的な説明はほぼ完成されたと考えているので、「アルツハイマー型認知症」の発病のメカニズム(発病の原因)や症状の進行(段階的に発症する症状)等のテーマにも触れつつ、今後は、脳を活性化する「生活習慣」というテーマに或る程度的を絞りながら、今回のような短文で折々のテーマを取り上げて説明していきたいと考えています。

    

「アルツハイマー型認知症」を発病している人達の人数は、認知症の専門家である学者や医師達が問題にする回復が困難な末期の段階(私たちの区分で言う「重度認知症」の段階)の人達だけでも何百万人という単位での大変な人数になるのですが、私たちが脳のリハビリにより正常なレベルに回復させることが可能であるとして問題提起している段階の人達(私たちの区分で言う「中等度認知症」及び「軽度認知症」の段階の人達)の人数まで加えるとその4倍にもなるのです。

北海道から九州まで私たちが「地域予防活動」を実践指導してきた地域で集積してきたデータを基に推計した「年齢別の発症割合」で言うと、60歳代の人達の12%(「小ボケ」、「中ボケ」及び「大ボケ」のすべての段階を含む。以下、同じ。)、70歳代の人達の30%、80歳代の人達の50%、90歳代の人達の75%、100歳代の人達の97%の人達が「アルツハイマー型認知症」を発病することになるのです。

     

その発病するかしないかを区分ける条件は、「生き甲斐があって、趣味や遊びや人付き合いや運動或いは社会活動を自分なりに楽しむ生活の中に、目標となるものがある」生活、そうした「前頭葉」の出番が多い「生活習慣」が確立されていて、且つ日々それを実践出来ているか否かということだけなのです(ここを「クリック」してください)。

何時までも権威に縋り付いていたい人は、アミロイド・ベータ説やタウ・タンパク説や脳の委縮説を信望していただいていて構わないのですが、見かけよりは中身が大事と考える人は、私たちの説に従って日々の「生活習慣」を工夫して、自分なりに「脳を活性化する生き方」を追及していただきたいのです。とはいえ、そのためには「お金」を或る程度使うことも必要になります。「或る程度お金を使って、脳を活性化する生活習慣を自分なりに楽しみ、身体が持つ限り脳も持たせられる」途か、「お金はしまい込んでいて、且つ脳もしまい込んでいて、アルツハイマー型認知症を発病して、家族介護で家族に多大な負担をかけ、最後は施設でただ死を待つだけ」の途のどちらを選択するのか。それは、あなたの「前頭葉」が決めることになるのです。

    

 注)本著作物(このブログB-13に記載され表現された内容)に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所に帰属しています。

エイジングライフ研究所のHPを「クリック」してください)

     脳機能からみた認知症(IEでないとうまく表示されません

     http://blog.goo.ne.jp/quantum_pianist

   http://blog.goo.ne.jp/kuru0214/e/d4801838dd9872301e0d491cd8900f1a

  

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