kintyre's Diary 新館

野球(西武ファン)や映画観賞記等を書き綴っています。野球のオフ期には関心の高いニュース等も取り上げています。

映画『県庁おもてなし課』を観て

2013-05-25 17:32:09 | 映画・邦画

13-45.県庁おもてなし課
■配給:東宝
■製作年、国:2013年、日本
■上映時間:123分
■料金:1,800円
■観賞日:5月25日、TOHOシネマズ六本木ヒルズ(六本木)

◇堀北真希
◇錦戸亮
◇船越英一郎
◇高良健吾
◇関めぐみ
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
高知県庁・観光部に観光促進を目的とする“おもてなし課“が発足。だが、事なかれ主義の体質が抜けない職員たちは、斬新な企画を打ち出すこともなく、毎日なんとなく仕事をこなしていた。
そんな“おもてなし課“の中で、やる気はあるが空気の読めない若き職員・掛水史貴は、県出身の小説家・吉門喬介に観光特使就任を要請するが、役所仕事と民間感覚のズレを厳しく指摘されてしまう。毒舌家だが言っていることは当を得ている吉門は、掛水に「県庁外部から女性を雇うこと」、そして「以前『パンダ誘致論』を展開して県庁を追われた伝説の元職員・清遠和政に接触を試みること」をアドバイスする。
掛水は、民間感覚と柔軟な発想力を兼ね備えたアルバイト・明神多紀を雇い、清遠の大胆な発想とアドバイスを求め、彼の経営する民宿を訪ねる。しかし、その民宿で掛水は、実質民宿を切り盛りしている清遠の娘・佐和からいきなりバケツの水を掛けられてしまうのだった。なにか事情があるらしい吉門と佐和の関係が明らかになっていく中、やがて高知県全土を巻き込んだ“おもてなし課“の計画が動き始める……。

高知県庁に実在する「おもてなし課」を舞台にした作品で、堀北真希と関ジャニの錦戸亮の二人が主役とあればヒットが約束されえいるような配役だ。二人共にさわやかなイメージがあることから、この配役は見事ハマっていた。
県内をレジャーランド化するという発想から、元職員の清遠が経営する民宿に行くと、気の強そうな娘にバケツで水をかけられる。その清遠を紹介したのが県出身の人気小説家・吉門で、その吉門と清遠の娘・佐和の意外な関係が明らかになり、この関係と明神と掛水の微妙な関係も絡む展開。
堀北演じる明神の爽やかさと、清遠佐和のしかめっ面との対比が面白かったが、明神がアルバイト職員であるのは如何にも現在の社会情勢を反映しているし、県庁の職員の民間感覚の欠如も描かれていた。
清遠家の三人と県庁の明神と掛水の関係を描きながら、如何にして高知県を魅力のある県として売り込んでいくかに苦心するようす、そんな感じの作品だった。一見すると高知県PR映画に見えるが、この二組の人間関係を多く盛り込んだことで、安っぽい映画にはならなかった。ストーリーそのものは平坦だったが、俳優陣の人選の良さがそうしたマイナス点を上手く補っていたように見えた。ただ、最後のTV出演のシーンは...?必要かなって感じ。


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