kintyre's Diary 新館

野球(西武ファン)や映画観賞記等を書き綴っています。野球のオフ期には関心の高いニュース等も取り上げています。

映画『ハンガー・ゲーム2』を観て

2013-12-31 18:03:45 | 映画・ドラマ、アクション

13-110.ハンガー・ゲーム2
■原題:The Hunger Games:Catching Fire
■製作年、国:2013年、アメリカ
■上映時間:146分
■料金:0円(1カ月FP6本目)
■観賞日:12月30日、TOHOシネマズみゆき座(日比谷)



□監督:フランシス・ローレンス
◆ジェニファー・ローレンス
◆ドナルド・サザーランド
◆ジョシュ・ハッチャーソン
◆フィリップ・シーモア・ホフマン
◆ジェフリー・ライト
◆リアム・ヘムズワース
◆レニー・クラヴィッツ
◆ウディ・ハレルソン
◆エリザベス・バンクス
◆スタンリー・トゥッチ
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
スーザン・コリンズのヒット小説を原作にした、サバイバルスリラーのシリーズ第2弾。12の地区より12歳から18歳までの男女一組を選出し、最後の1人になるまで戦わせる独裁国家パネムが実施する「ハンガー・ゲーム」。
男女ペアで勝者となったカットニスとピータは、凱旋(がいせん)ツアーで各地区を回る中で、用意されたスピーチ原稿を読むのだが、民衆は二人の「本音」が聞きたかったのだったが、それが許されるようなことは無い。自分たちを反国家の象徴として捉える民衆の思い、静かに広がっている革命への動きを感じる。同様に国民の変化を悟ったスノー大統領は、二人が反国家のシンボルになることを警戒しカットニス抹殺をひそかな目的にした歴代勝者結集の新ゲームを開催させ、プルタークにゲームプランを練るように指示する。

アメリカでは大ヒットした前作に続いての2作目で、3作目も既に決まっていて前後篇に分けての公開で都合4作となる中での2作目がこれだった。1作目からは監督も俳優陣にも顔触れの変更がありアカデミー賞受賞歴のあるフィリップ・シーモア・ホフマンやジェフリー・ライトらが新たに加わった。
今回の2作目は1作目ほどの緊張感は薄かった。それはやはり1作目で必死に家族と自分の身を守ろうと必死だったカットニスの姿に共感を覚えたが、2作目で彼女が果てる訳が無いのでそういう意味で緊張感が1作目には及ばなかった。その分、幼馴染で恋人のゲールとピータとの共闘部分に多くが割かれていた。
ゲーム内容も再び彼女が弓を取って戦うスタイルなので新鮮味には欠けていたが、最後は流れて来る稲妻を逆利用して電線を矢に括りつけて稲光と共に高く矢を放つと大爆発が起こりゲームを行っていたドームは崩壊するシーンが一番印象に残ったかな?

最後のシーンでは失神したカットニスがホバークラフトに引き上げられ目が覚めたらそばには体制側と見られていたプルタークとヘイミッチの姿がそこにはあった。プルタークはヘイミッチと組んでキャピタルに反抗するようでここで2作目は終了。
やはりフィリップ・シーモア・ホフマンが大事な役だった訳で、これで前後篇からなる3作目はプルタークがどのようにしてスノー大統領を追追い詰めるのかと、果たしてカットニスとピータの運命はどうなるかが焦点だろうか?

2作目はこうして観ると確かに物足りなかったが、あくまでも4部から構成されるストーリーの橋渡し的なのが2作目みたいなので、2作目を単独で評価するのは難しいでしょう。
ジェニファー・ローレンスの現時点では代表作がこのシリーズなので、進化する彼女の演技がこれからも楽しみだ。


2013年、映画観賞履歴~1年の観賞を振り返る

2013-12-31 16:44:09 | 映画全般

013年も残すところ今日が最後となりました。そこで、今年観た映画を振り返ります。

まずは1~6月の上半期で54本、7月以降が56本を観賞。ごく平均的な本数(月8~9本)ですが、年間本数としては昨年の107本を僅かに抜いて過去最多の110本を記録しました。

【製作国内訳】
アメリカ(単独)61本 55.5%
ヨーロッパ(ヨーロッパ同士の合作含む)15本 13.6%
日本 23本 20.9%
アメリカ・ヨーロッパ合作 5本 4.5%
その他の合作等 6本 5.5%

ここで観た映画の製作国の内訳を見るとアメリカ単独製作が半数を超えていますね。邦画の割合は今年は多かったようで、その反面、ヨーロッパ映画の割合が減っていたのは残念です。
因みに110本は全て劇場観賞でDVDやTV観賞は皆無です。そして、観賞に要した1本あたりの単価は1,212円から1,327円と上昇しました。
これは現在利用中のTOHO1カ月フリーパス、毎月1日やその他の1,000円の日、TOHOシネマイレージカードの特典(6本観ると1本無料)などを利用しましたが、3D観賞も11本と丁度1割を占めているのと観賞日はどうしても週末に集中するので、この割合が下がれば多少違っていたでしょう。

【年間総合】
1.レ・ミゼラブル(イギリス)
2.愛、アムール(フランス・ドイツ・オーストリア)
3.鑑定士と顔のない依頼人(イタリア)
4.アンナ・カレーニナ(イギリス)
5.ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日 3D(アメリカ)
6.ゼロ・グラビティ 3D(アメリカ)
7.マリーゴールド・ホテルで会いましょう(イギリス・アメリカ・アラブ首長国連邦)
8.アンコール(イギリス)
9.マン・オブ・スティール 3D(アメリカ)
10.そして父になる(日本)
次.リンカーン(アメリカ)
次.ゼロ・ダーク・サーティー(アメリカ)
次.許されざる者(日本)
次.ジャンゴ 繋がれざる者(アメリカ)
次.ウォーム・ボディーズ(アメリカ)

年間ランキングに関しては昨年もそうでしたが「敢えて」順位を付けただけで、作品の善し悪しを判断するものでは無くあくまでも私自身の好みです。1~10位の順番に関しても何度か修正をした上でこの順位となりました。

1位は「レ・ミゼラブル」でこれは観終わった瞬間にすんなりと決まりました。仮に、この作品を公開直後の年末に観たら2012年の1位でした。
自分が過去に観賞した全作品の中でも1位かも、それほど文句の付けどころが無い作品でした。と言う事は、以下の順位の作品は1ランク下がってしまっただけにアンラッキーだった?
2位と3位は迷いました。「愛、アムール」は1位でも文句ない内容でした、理由は上記の通りです。老老介護の難しさは日本だけではありません、ラストで主人公の夫が取った行動を誰が責めることが出来るでしょうか。ハネケ監督作品の質の高さが証明された一作でした。
3位は2位とどうするか迷った挙げ区の3位。1位が2013年1本目の観賞で、本作は110本観賞の109本目でした。名匠トルナトーレ監督が紡ぎ出す映像、ストーリー展開はどれをとっても無駄が無く、素晴らしかったです。公開館が少なく何時行っても混んでいる理由が分かるような気がします。

以上、1~3位は迷いませんでした。3作ともヨーロッパ映画でしたね。


4位以下はかなり迷った末でのランキングで4位は何度もリメイクされているロシアの文豪トルストイの名作で、アカデミー賞では衣装賞を受賞した。舞台劇と実写を交えたミュージカルの要素をふんだんに取りいれた構成でジュード・ロウ、キーラ・ナイトレイの演技も光っていました。
5位で始めてアメリカ映画が登場。これは主人公がトラと漂流した無名の少年が中心で進む話で、3D観賞でしたが映像の美しさは際立っていました。
6位も5位同様に主人公は女性宇宙飛行士を演じたサンドラ・ブロックと男性宇宙飛行士を演じたジョージ・クルーニーの2人だけ、と言うより中盤以降はサンドラ・ブロックの独演と化していた。これも宇宙映像の美しさと工夫をこらしたセットやCGは凄かった。
7位は英国の老人たちが第2の人生を送る為にインドへと旅立ったものの、想像していたのとは別世界の様な場所でのドタバタ劇。でも、ジュディ・デンチなど名優たちの演技は流石でしたね。

以上、4~7位の中では7位の作品を何位にするかで悩みましたが、結局はこの順位に落ち着きました。

8位は現役を退いた年金暮らしの老人たちがコーラス活動を通じて活気を得て行くお話。シンディ・ローパーやビリー・ジョエルの曲が効果的に使用されていました。
9位はスーパーマンの誕生秘話とでも言うべき作品。彼が異星で生まれて地球に来て育った経緯がこれで始めて分かった。
10位はアメリカ映画に次ぐ23本を観た邦画からのエントリー、まあ、邦画代表決定戦とでも言えば良いかな。次点に挙げた「許されざる者」との争いになったが、個人的には「奇跡のリンゴ」も予定調和的な内容だったが面白かった。福山雅治はこれと「真夏の方程式」の2本で主演を務めたが、やはり是枝監督作品のこちらに軍配が無条件で上がった。

以上、8~10位は8位の作品は7位でも良かったかなって迷ったが、9~10位は順当です。

次点では5本記したが順位は関係ありません。中でも「リンカーン」「ジャンゴ 繋がれざる者」はトップ10入りしていても不思議では無かったが、敢えて次点扱いとした。「ウォーム・ボディーズ」はゾンビ映画の中では出色のストーリー構成が良かったです。

来年はどんな作品と巡る会えるのか、今からワクワクしますね。

【ワースト・期待外れ】※順番は観賞日順で順位ではありません
1.クラウド・アトラス (アメリカ)
2.ジャッキー・コーガン(アメリカ)
3.リアル~完全なる首長竜の日~(日本)
4.アフター・アース(アメリカ)
5.ダイアナ(イギリス)
6.The Iceman-氷の処刑人-(アメリカ)
7.ルームメイト(日本)
8.悪の法則(アメリカ)
9.謝罪の王様(日本)
10.ブリングリング(アメリカ)

この部門は余計かも知れませんが、その性格上順位はありませんし、数も偶然10本でした。何故かアメリカ映画と邦画が多いですが、観た本数も多いので外れも当然あります。ワーストというと多少語弊があるので「期待外れとか退屈だった」という意味も込められていますが、2と8はブラピが出演しているのは偶然だと思いますが、8は出演陣の顔触れから期待が高かっただけにその反動もあってのランクインで1も同様です。
邦画の3本は敢えてコメントはしませんが3はこういうタイプの映画が好きな人もいますが私には合わなかった、前半と後半では別々の映画のように感じました。5はヨーロッパ映画ですが、単に生前の映像やエピソードをなぞっただけで折角ナオミ・ワッツ主演なのに彼女のカラーが活かされていなかったし、話題にも上らなかった気がします。


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