kintyre's Diary 新館

野球(西武ファン)や映画観賞記等を書き綴っています。野球のオフ期には関心の高いニュース等も取り上げています。

北朝鮮が張成沢氏を死刑、反逆罪で即日執行「人間のクズ」と張氏を罵倒

2013-12-14 21:22:32 | 時事ニュース・海外

 北朝鮮国営の朝鮮中央放送(ラジオ)は13日早朝、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の叔父で後見人とされた前国防委員会副委員長の張成沢(チャン・ソンテク)氏に対して、12日の国家安全保衛部特別軍事裁判で死刑判決が下され、即時執行されたと報じた。
ラヂオプレス(RP)が伝えた。張氏は解任されるまで国防委員会副委員長を務めていたほか、労働党政治局員だった。故金正日総書記の妹の金慶喜氏の夫で、金第1書記の後見役として金氏の権力基盤構築を支援するとみられてきたが、同時に実力者だった張氏は金氏にとって最大の脅威でもあった。張氏の妻である金慶喜氏とは執行直前に金正恩の指令により離婚していたとの報道もあるが、一部では今年になってから体調不良が伝えられていた金慶喜氏は、実は認知症を患っているとの情報もあるようで、既に、人物の見分けもつかないほど進んでいるとも言われている。

中央放送は、同裁判所が張氏に対し「敵らと思想的に同調し、わが共和国の人民主権を転覆する目的で敢行した国家転覆陰謀行為が共和国刑法第60条に当たる犯罪を構成することを確証した」と指摘。「凶悪な政治的野心家、陰謀家であり、万古の逆賊である張成沢を革命の名の下に人民の名の下に厳しく断罪、糾弾し刑法第60条により、死刑に処すものと判決を下し、即時執行された」と伝えた。

張氏の動向については秋頃から急に側近が粛清されているとの報道が度々なされていて、本人の動向にも注目されていたなかで、アントニオ猪木参議院議員の訪朝時に面会した写真が公開されてから間もなくの失脚だったので、既に、その頃には今回のシナリオが反張派から描かれていて金正恩第1書記に進言されたのだろう。
従来は親族が粛清されることは無かったのだが、張氏の処刑後は、張氏が密かに担ぎ出そうと画策していた長男の金正男(キム・ジョンナム)氏の身辺にも危険が及ぶ可能性があるかも。金正男については中国当局の監視下にあるとされ、日本のTV局が何度か直撃インタビューを試みている人物というより、かつてドミニカ旅券で不法入国を試みて日本当局に身柄を拘束された人物でもあるあの人だ。

張氏は故金正日総書記時代からの側近中の側近というよりは身内であった人物で、日朝間の拉致問題にも深く関わっていた人物とされていたことから、拉致問題の解決に何らかの影響が出るのは間違い無いだろう。


時計