kintyre's Diary 新館

野球(西武ファン)や映画観賞記等を書き綴っています。野球のオフ期には関心の高いニュース等も取り上げています。

AORの名盤~ポール・アンカの「ウォーク・ア・ファイン・ライン」(1983)

2010-09-21 00:00:00 | 音楽

paul anka walk a fine line.jpg Produce:Denny Diante
<曲目>
1.Second Chance
2.Hold Me Till The Mornin' Comes
3.Darlin', Darlin'
4.No Way Out
5.Walk a Fine Line
6.Take Me In Your Arms
7.This is The First Time
8.Gimme The Words(Duet With Karla DeVito)
9.Golden Boy




Musicians:
Drums
:Jeff Porcaro,Vinnie Calliuta,J.R.Robinson
Percussion:Paulinho Da Costa
Bass:Nathan East,Lee Sklar
Guitar:Steve Lukather,Jay Graydon,Matty Walsh
Keyboards:David Foster,Michael McDonald,Michel Colombier,Bill Cuomo
Sax:Ernie Watts
Background Vocal:Michael McDonald,Peter Cetera,Kenny Loggins,Richard Page,Steve George,Steve Kipner

ここ最近AORアルバムのリイシュー(再発)が各社から形を変えて発売されていますが、数年前まではポツリポツリと言った感じのリイシューが、デヴィッド・フォスターの来日もありますが弾けたように、過去の名盤がCD化されるのは嬉しい限りです。そんな中で、ポール・アンカはこのアルバムと1979年の「ヘッドライン」の2枚が紙ジャケで再発されました。
ポール・アンカと言えば真っ先に「Diana」「You Are My Destiny」「My Way」らの日本での大ヒットが頭に浮かぶ、ホテルのディナー・ショウで歌う姿が似合いそうな1950~60年代のシンガー(エンターテイナー)のイメージがありますよね?

そのポール・アンカがAORブームに乗じて1983年に作ったのが「Walk A Fine Line」。ゴチャゴチャ言わずに、まずは参加Musicianの顔触れを見て欲しい。まさにAOR系のミュージシャンが勢揃いしているだけではなく、その中でもトップクラスのメンツが集結している。その背景には同じカナダ出身の大物プロデューサーとして名高いDavid Fosterの存在も見逃せない。

ポール・アンカはアルバム9曲中8曲で、デヴィッド・フォスター(5曲共作)やDoobie Brothersのマイケル・マクドナルド(3曲共作)、SSWでもあるピーター・マッキャンスティーヴ・キプナーらと共作している。

2曲目の邦題「朝のとばりの中で」はシカゴのピーター・セテラ、3曲目ではケニー・ロギンスをフィーチャーしている。8,9曲目はAORと言うよりディスコ系のサウンドにも挑戦している。
アルバム全体の印象としては、これはズバリ「AORアルバム」である。当時勢いのあったAORサウンドはSSW系以外のこうした大物アーティストもアプローチしていた時期で、ポール・アンカも時代の先端に乗り遅れては行けない?と思ったのかどうかは知らないが、AORファンに取っては欠かせないアイテムであると言えるでしょう。
それでも昔からのポール・アンカのファンからすれば、時代に迎合したサウンドに戸惑いを覚えたのではないでしょうか?アルバムはチャートでは振るわず、折角の力作?もAOR路線はこれで幕を閉じた。


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