小沢幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡る事件で、東京地検特捜部は、当時の事務担当者で小沢氏の私設秘書だった石川知裕衆院議員について、政治資金規正法違反（不記載）容疑で逮捕した。
石川議員は２００４年に小沢氏から受領し土地購入費に充てた４億円について、陸山会の政治資金収支報告書に記載しなかった疑いが持たれている。
特捜部の任意の事情聴取に会計処理の経緯や４億円の原資についてあいまいな説明に終始しており、全容解明には強制捜査による取り調べが不可避と判断したとみられる。
石川議員は北海道足寄町で、資産家の三男として生まれた。親族によると、早くから政治家を志し、著名な政治サークルのある早稲田大への進学を決めていた。関係者によると、在学中、先輩だった小沢氏の長男に誘われて新進党の党首選を手伝ったのが、事務所入りのきっかけになったという。
平成８～１７年に小沢氏の私設秘書を務め、平成１２～１６年に陸山会の会計事務を担当。平成１７年９月の衆院選に初出馬して落選したが、別の民主党議員の辞職に伴い、平成１９年３月に比例北海道ブロックで繰り上げ当選した。平成２１年８月の衆院選で当選し、現在２期目。
◇政治資金規正法違反（不記載）
政治資金規正法１２条では、寄付や借入金など、すべての収入と支出を政治資金収支報告書に記載し、総務相または各都道府県選管に提出しなければならないと定めている。収入や支出を記載しなかった場合は不記載として同法違反となり、５年以下の禁固または１００万円以下の罰金に処せられる。また、報告書を提出しなかった場合や虚偽の記載をした場合も、同じ罰則がある。
（以上、毎日新聞より転載しました）
小沢幹事長の土地購入資金に関する不透明な会計処理について、遂に、当時の私設秘書だった石川衆議院議員の逮捕へ漕ぎ着けた。
特捜部がこの時期に逮捕したのは、やはり１８日から通常国会が開会されることがあるというのが一般的な見解だ。国会開会中の逮捕には「許諾請求」が必要であることから、特捜部はこれを嫌い関係者への事情聴取や家宅捜索などで容疑を固めたことで逮捕となった。
小沢氏は５日から特捜部から任意で事情聴取を要請されながらも「多忙」を理由に応じる気配がない。その一方で多忙ながら「囲碁」に興じる時間はあるなど、特捜部を嘗めきっている態度で遂に特捜部の堪忍袋の緒が切れたのだろう。
そうした見方も有る中で、小沢氏本人へ捜査が及ばない代わりに石川議員ら「元秘書」らを「生贄」として差し出すことで逃げ切りを図っているとの説もある。
いずれにせよ、このまま小沢氏が特捜部の聴取に応じず石川「容疑者」が起訴されれば、小沢氏自身の立場も微妙になり、そればかりか鳩山首相が小沢氏を庇い続ければ鳩山内閣の支持率にも影響が出てくるのは必至だ。
１８日から開会される国会で、野党側から厳しい追及と如何に対峙するのか？鳩山首相自身の不透明な母子献金と小沢氏の今回の問題と鳩山政権は窮地に立たされた。
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