論理的で技術指向性の高い仕事を「ハード・インテリジェンス」というのに対し、受容的で人間指向性の高い仕事を「ソフト・インテリジェンス」というそうだ。
男性は”勝負脳”といわれるが、心理学的にも具体的で理論的、そして相手に勝たなければ気がすまない。
これに対し、相手の気持ちに寄り添うコトが出来る女性は”共感脳”ともいわれ、抽象的であいまいでもOK、なおかつ、自分が折れるコトで相手が満足するのであれば構わない・・という“負ける賢さ”が備わっている。
その特性をまた、ソフト・インテリジェンスとも呼ぶそうだ。
日本人の得意とする”和を以って尊しとなす”精神ともいえよう。
従来ならば、ハード・インテリジェンスが男性向き、ソフト・インテリジェンスが女性向き・・というコトになろうが、近年、だいぶ様変わりし、女性の社会進出にともない、女性の”心理的男性化”が進んでいるそうであるが・・。
ともあれ、ソフト・インテリジェンスが人間関係を円滑にするのに、とても重要な役割を果たすコトは間違いない。
皆がみんな、ガツガツ自己主張をするだけではぶつかるばかりだが、そこにソフト・インテリジェンスを備えた人が入れば場が和み、うまくまとまる・・とゆーワケだ。
たとえば、浮気グセがある男性に対し、女性はどう対処するだろうか?
やはり、「浮気しないでね」と釘を刺すのが普通であろう。
しかし、心理学的には「浮気しないでね」と言われると、ついつい浮気をしてしまうが、「あなたは絶対浮気なんかしないから好き」と絶対的に、無防備に相手を信じきってしまうと、そーゆー相手に対して、人は裏切るコトが出来なくなってしまう・・というのだ。
コンビニのトイレに「いつもキレイに使っていただきありがとうございます」とゆー張り紙が貼ってあるが、それまで使われていた「汚すな!」といった命令調の張り紙より、格段にトイレがきれいに使われるようになった・・とゆー事例も、ソフト・インテリジェンスをうまく使ったもの。
わかりやすく言うと、信頼するコトで相手を雁字搦めにするワケだ。
(言葉は悪いが・・)
つまり、「こちらがまず、絶対的に相手を信じる」・・とゆーのが相手の信頼を得る最も確実な方法といえよう。
現在、核サミットが開かれ、”核なき世界”へ向けて核軍縮が協議されているが、
「まずウチが核兵器全廃しま~す。だから、みんなもやめよーよ!」
・・くらい、ハラの据わった発言が聞きたいもんである。
しかし、大きな問題が1つ・・。
「こちらがまず、絶対的に相手を信じる」
・・とゆー無防備に相手の懐に飛び込む作戦には、こちらが傷付くのも厭わない・・とゆーくらいの覚悟が、やっぱ必要なんだよなあ・・。
それでもまず、信じる勇気を・・プリーズ・・!