桜。
咲いて1週間もすれば散ってしまうこの花は、日本の花として古くから愛されてきた。
日本では、昔から花といえば桜を指すほど。
当然、「お花見」といえば、桜を見るコトである。
花は桜木 人は武士
―そんな言葉にもあるように、この季節、瞬間に美しく咲き誇り、刹那に散るその潔い姿に、人は己の理想とする生き様を重ね合わせてきた。
「一花咲かす」・・なんて言葉もある。
実は1年間でこの時期だけ注目される、地味に忍耐してきた木でもある。
桜の木を見上げてみると・・
桜の花は、そのひとつひとつが下を向いているのがわかる。
地面から生える小さな花は、天に向かって花を咲かす。
人の背より高い木に咲く桜は、地に向かって花を咲かす。
どちらも、まるで「見てくれ」と言わんばかり。
人の目を楽しませてくれるために、競い合っているかのようだ。
今年もきれいに咲いてくれてありがとう。
また来年もよろしくね。