Peace Waveの平和な日々~行く雲、流れる水のように~

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朝青龍、5場所ぶり復活優勝!

2009年01月26日 | 格闘技・武道

最近の相撲界はろくなニュースがなかった。

そんなに相撲をしっかり見るほどでもない自分にも、八百長疑惑、大麻所持、新弟子暴行致死事件など、暗いニュースばかり耳に入った。

今場所、復活優勝を果たした横綱・朝青龍もそんなニュースに一役買っていた1人だ。

3場所休場していた横綱は初場所がはじまる前、普段の言動から思いっきりヒールとしてマスコミから叩かれ、ケガと練習不足から限界説、引退説もささやかれた。

まあ、持ち上げといて足を引っ張るのはマスコミの得意技ではあるが・・。

 

確かに場所前の稽古では、もう1人の横綱・白鳳にいいところなく連敗を重ねる映像もニュースで流れ、ホントにヤバいんじゃないの?・・という思いにさせた。

 

しかし、蓋を開けてみると朝青龍は気迫の14連勝!

1敗で追う白鳳と千秋楽で激突する。

本割りはあっけなく土俵を割り、1敗同士で並んだ白鳳との優勝決定戦。

負けたコトで逆に吹っ切れたという朝青龍は白鳳に得意の左上手をとらせないように頭をつけ、まげを乱しての完勝!

優勝回数23回と、貴乃花の記録を抜き、歴代4位という大記録を打ち立てた。

 

「朝青龍はまた帰ってまいりました!

 

・・と満面の笑みで両手をあげてのガッツポーズで観客にこたえる横綱の顔は、とてもヒールとは思えない無邪気でさわやかなものだった。

 

ところで、相撲=格闘技最強説というものがある。

単純に物理法則上はスピ-ド×重さが破壊力なワケだから、100キロを超える巨体が立会いのあのスピードでぶつかる瞬間のその破壊力、衝撃力たるや、1トンをゆうに超える。

1トンを超える破壊力を誇る打撃など、そうそうない。あの”怪物”と言われた元極真世界王者、フランシスコ・フィリオの蹴りがだいたい1トンくらいだったというから、その破壊力のほどは推して知るべしだろう。

つまりボクサー、空手家の打撃では太刀打ちできないのだ。

また、相撲取りのあたりはアメフトのトップ選手のタックルでさえ、赤子のように軽くあしらってしまうほどである。転がして寝技、関節にもっていこうにも、まず倒れない。

スピードで攪乱し、スタミナがきれたところを攻める・・というのが、対力士用のオーソドックスな戦略であろう。

 

・・といってもこれは理論上のコト。

実際、元横綱のなどは、打撃系格闘技のK-1に転向してからは全くいい結果が残せず、その後プロレスに転向している。

しかし、打撃系格闘技というコトで、かなり相撲本来の戦い方とは違っていたため、これをもって横綱は弱い、相撲は弱い・・というコトにはならないだろう。

 

モンゴル相撲や韓国相撲シルムといった組み技系の格闘技は大陸にも広く分布し、武器を持たない1対1の力くらべとしては最もシンプルな格闘技だけに、その歴史は古い。

聖書にもアブラハムの孫ヤコブがヤボク川で天使と夜明けまで組打ち―つまり、相撲をとり、もものつがいをはずされても執念ではなさず、「勝利した」という意味の「イスラエル」の名を賜ったというくだりがあるくらいだ。(創世記32:22~28)

これがイスラエル民族の「イスラエル」の語源である。

 

ちなみに相撲や柔道、レスリング、サンボといった組み技系の格闘家をグラップラーといい、空手やキックボクシング、ムエタイといった打撃系の格闘家をストライカーという。

・・というより、総合格闘技において、それぞれどちらを得手とする選手かの呼び分け方といった方がよいか・・?

ボクシングにおけるアウトボクサー、インファイターのように戦い方の違い、組み技、打撃いずれの技術主体の選手かという感じでとらえていた方がいーかも・・。

 

いきなり何も知らない人に「おすもうさんはグラップラーだよ」・・とか言っても通じないので要注意・・。

 

・・また長くなりそうなので、この辺で・・。