Peace Waveの平和な日々~行く雲、流れる水のように~

気が向いたら、ボチボチ更新しようかと・・。(笑)

はじめの一歩

2009年01月09日 | マンガ・アニメ

1989年から連載が開始され、現在も週間少年マガジンに連載中のボクシング漫画、『はじめの一歩』!今年で連載20周年を迎え、単行本も現在86巻まで出ている長寿作品だ。

少年マガジン史上、『釣りキチ三平』(単行本全65巻)を抜いて最長の連載作品であると共に、『あぶさん』に次いで、日本で2番目に長く続いているスポーツマンガなのだそうだ。

思えば自分が高校の時から読んでるもんなあ・・。

 

作者の森川ジョージは実際にボクシングジムのオーナーももつとめ、著名なボクサーとの親交もあるボクシング好き。

いじめられっこだった主人公の幕之内一歩が新人王、日本チャンピオンへと成長していく姿は、そのままボクシングの手引き書になるような豊富なボクシング知識がギッチリつまっている。

現WBC世界フライ級チャンピオンの内藤大助選手も自身がいじめられっこだった経験もあり、一歩と自分の姿が重なるとのコトで大好きな作品だと公言している。他にもボクサーの読者や、これを読んでプロボクサーになろうと志した者はたくさんいるのではないか?

 

一歩が日本チャンピオンになるまでが第1部(単行本30巻まで)だとしたら、第2部の方がはるかに長くなってしまい、ライバルの宮田一郎との試合が流れてしまった今、少々中だるみの感があるのも否めないが、作者の構想からしたら、おそらく世界チャンピオンになった2人が統一王座戦で相見えるのではないかと思われる。

しかし、それは何年先になるのやら・・。

 

現在、マガジンの連載は、父のボクシングスタイルが最強であるコトを証明する為にボクシングをはじめた宮田一郎が一歩との試合を蹴って、父を倒した因縁の相手の息子、ランディー・ボーイ・Jrとの試合にのぞみ、父が倒された因縁のOPBF(東洋太平洋タイトル)の王座を賭けて死闘を演じている。自身の得意技であるカウンターとは最悪の相性である左右スイッチするボクサー、”阿修羅”の異名をもつランディーに、果たして宮田の起死回生のカウンターは炸裂するのか?!

 

宮田は伝家の宝刀、カウンターを武器に戦う典型的なアウトボクサー。電光石火のカウンターの切れ味は雷の一撃を思わせ、”雷神”の異名をもつ。

ちなみに一歩は強打を武器にデンプシー・ロールで戦う純血のインファイター。風を切る豪腕、デンプシー・ロールの連打はまるで竜巻、荒れ狂う暴風雨に巻き込まれるかのごとくで”風神”と呼ばれるコトもある。(異名としてはまだ定着していない。そこが一歩らしいが・・

いつか”風神””雷神”の統一王座戦を見たいものである。

 

第1部(・・て勝手に言ってるが)、一歩が日本チャンピオンになるトコまでがアニメ化され、その後、一歩の初防衛戦と間柴VS木村のタイトルマッチもアニメ化された。

この1月から『はじめの一歩 New Challenger』と題し、宮田がOPBF王者、アーニー・グレゴリーに挑戦するところから、またアニメ放送がはじまっている。

個人的には大阪出身のスマッシュを得意とするボクサー、”浪速の虎”こと千堂武士に思い入れがあり、ベストバウトは間違いなく千堂VS一歩日本フェザー級タイトルマッチだと思う。作者も思い入れたっぷりで最終回と思って描いたという一戦は、立ち読みしながら興奮して「おお~!!」と叫んでしまった思い出があるほど・・。

宮田の必殺カウンター”JOLT”誕生のきっかけになったジミー・シスファー戦もおすすめ!他にも名勝負は数えればキリがないが、A級トーナメントの決勝、一歩VSヴォルグ・ザンギエフ戦はぜひ読んで欲しい!

最大最強の武器は勇気!

・・これぞ信じる戦いである。

 

では、最後に鴨川会長の名言でシメてもらいましょう。

 

             (『はじめの一歩』42巻より) タキさん画