観るも八卦のバトルロイヤル

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「陽炎の辻 ~居眠り磐音 江戸双紙」。平成版「眠り狂四郎」はスマートな時代劇に!

2011年02月25日 | 映画・ドラマ
 第一シリーズを観て、「これは続編できて当然」の面白さ。観る前は、主演の坂崎磐音( 山本耕史)の黒い着流しに真っ赤な裏地から、「粋だけど、内容は、浪人の世直し物」だろうし、根底には「眠り狂四郎」の田村正和的イメージがあったので、そう期待もせず、これまで観なかったのだが、一度観出したら、立て続けに視聴。
 面白いったらありゃしない。下地にある深川長屋の人との人情触れ合いもいい。なにせ、山本耕史が」いいね。スペシャルまで一気に観ちゃいました。
 坂崎磐音みたいな人がいたら女なら誰だって惚れちゃうよ。
 元許嫁の小林奈緒( 笛木優子)がこれまた綺麗でいい。何度か書いてはいるが、女優さんの中で今一番好きなのは木村多江さん。その木村さんに似て上品だ。現在放送中の「サクラ心中」は笛木優子さんのせいではなく、ストーリー自体がえぐいから仕方ないが、時代劇向きの顔でもある。
 ドラマらしく、それなりに紆余曲折を経て幸せになるのだが、このドラマの山場でもある、坂崎磐音が御家騒動に巻き込まれ出奔。その時、親友を斬ったことから、その妹であり、許嫁であった小林奈緒を別れるのだが、その後、小林奈緒の御家は取り潰しとなり、挙げ句、吉原の身売りし、花魁となってしまう。
 当初は、身請けしようと奔走したが、千二百両もの大金から磐音は諦め、それぞれの道を歩むちうことになっていた。
 江戸の今津屋吉右衛門(渡辺いっけい)の前妻・お艶 (檀れい)が劇中、「坂崎様は身を固める気はないのではないか。そう決心しているのでは(こんな意味の台詞。詳しくは忘れた)」。を聞いて、「それはそうでしょう」と思っていたら、第三シリーズでなんと、江戸で知り合った長屋の娘・おこん (中越典子)と結婚するって。これには正直、。「坂崎にはがっかりだ」。
 第一、自分が脱藩しないで、したとしても奈緒も連れていれば、女郎にならなくてすんだものを…。男として身を固めないで奈緒に操を通す男気魅せて欲しかった。いくら奈緒が身請けされたとしても、女郎よりは幸せでも、だからと言って忘れてはいけないでしょう。
 そればかりでなく、いくら浪々の身とは言え、実家は、藩の筆頭家老。町人の娘は貰わないと思うけど。
 これって、絶対男性目線でのストーリーだろうと調べてみたら原作も脚本も制作統括も全て男性。
 仮に女性作家だったら結婚さえてないだろう。そもそもおこんは坂崎をずっと好きで、坂崎は何とも思っちゃいなかったのが、第二シリーズから怪しげになってきてはいたが、こういう安直な恋愛、女性は嫌う。やはり片思いでいなくちゃ、江戸っ子の粋が通らない。
 この件は実に気に入らないが、大まかには大変面白い作品だった。
 宝塚の人って、みんな魅力的でかっこいいけど、どうして誰を演じても同じ人になっちゃううんだろう。檀れいも隣の綺麗な人に意地悪される人妻の時と同じ人だった。
 近藤正臣、小松政夫、宇梶剛士、佐藤B作らがレギュラー出演。


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