観るも八卦のバトルロイヤル

映画・ドラマを独断と偏見(?)で、
斬って斬って斬りまくる。
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「卒業旅行 ニホンから来ました」架空の国をも魅了したYMCA

2006年07月25日 | 映画・ドラマ
 ニッポン映画の最高傑作「卒業旅行 ニホンから来ました」。文句無く面白い。
 チトワン王国というアジアのどこかの国という設定だが、どこからどう見てもタイ。卒業旅行で訪れた冴えない大学生が大スターになってしまうという物語だが、歌う曲はピンクレディーの「ペッパー警部」だったり、西城秀樹の「YMCA」だったりで、芸名が一発太郎。
 ヤンキーみたいなメイクで日本刀を振り回しながら織田裕二が歌う「ペッパー警部」は涙チョチョ切れもんだ。
 一発太郎をプロデュースする怪しい日本人が桃山の鹿賀丈史。これまたインチキ臭い日本人を好演。2人の出会いのシーンで鹿賀丈史がノグソをする織田裕二に腰に付けたトイレットペーパーを差し出しているが、これまたアジアを旅した人なら「うん」とうなずく臨場感。
 変な漢字Tシャツや、見た目だけで作られた、日本料理、お相撲さんのような和服姿の仲居などなど、ディープなアジアをかなり知っている感じで、アジア好きにはたまらない設定。
 父親役の小坂一也の「お父さんもデューしようと思う。一発次郎というのはどうだろうか」と言い、歌い出すシーンものほほんとしたいい味を出している。
 ラストコンサートのシーンで、停電の中、一発太郎が「YMCA」をアカペラで歌い出すが、なぜだかジーンときてしまった。
 あってもおかしくないけど、決してない話、だけど、こんなスター居てもいいジャン的ノリで、朝観たら、元気になれること間違いなしだ。
 しかし、織田裕二。あんたは偉い。
 恋人役の鶴田真由の黄色いワンピースが印象的だった。実は、鶴田真由と和久井映見の区別あまりつかないんだけど。
 因にわが国はニッポン。まあ、架空の国チトワン王国が舞台なのだから、ニホンでもいいのか。
 



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