観るも八卦のバトルロイヤル

映画・ドラマを独断と偏見(?)で、
斬って斬って斬りまくる。
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「風の果て」。質のいい時代劇

2011年02月24日 | 映画・ドラマ
 時代劇が観たい。しかし、このところ、全くない。やはり時代劇は年末年始か?
 何でも、時代劇ってスポンサーがつき難いのだそうだ。なぜなら、視聴者は購買力のない年寄りだからだそう。そもそも、映画、ドラマでも、「お侍さんか兵隊さんが出ていないと好きじゃない」くらいの時打撃ファンとしては嘆かわしい限り。
 で、この旅の「風の果て」。予想を遥かに上回る内容だった。このNHKのシリーズ。「まっつぐ~鎌倉河岸捕物控~」、「咲くやこの花」、「オトコマエ!」。どれも青春時代劇で楽しかったが、「風の果て」は大人の時代劇。回想の若かりし頃の友人関係が大人になるとそれぞれに抱える問題が浮き彫りにされ、人間関係も変わって行く。現代にも繋がる人間関係を浮き彫りにている。
 話は、首席家老の桑山又左衛門(佐藤浩市)が若かりし頃を思い出すところから始まる。下級武士の上村隼太。後の桑山又左衛門(福士誠治)の青春ストーリー。
 やがて隼太は桑山家の一人娘満江(安藤サクラ/石田えり)の婿になり、領民のための開墾を成し遂げる事に審決を注ぎ過労色までに出世をする。
 前半の若かりし頃は、同じ同情に通う五人の若者の、若者らしいエピソードを伝え、この部分は楽しく観る事ができる。やがて、それぞれの道を歩み出してからの話は、決して下級武士のサクセスストーリーだけではなく、人間の内面にも迫っている。
 時代劇が観たい病に良薬となった。大満足。
 仲間には、斎藤工/仲村トオル、高岡蒼甫 /遠藤憲一、蟹江敬三、涼風真世らが出演。



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