観るも八卦のバトルロイヤル

映画・ドラマを独断と偏見(?)で、
斬って斬って斬りまくる。
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「東京島」。PV編集能力の独り勝ち。

2011年02月27日 | 映画・ドラマ
 待ちに待った「東京島」。昨年から一番観たい映画だった。期待感が膨らみ過ぎたせいかも知れないが、
「期待はずれ」。
 どこがどう面白くて、何が言いたいのか全く理解出来ないまま終了。それでも前半はまだ良かった。綺麗なロケ地の海と自然に掬われた感もあるが、登場人物が多いので、性格や役割紹介部分があって、興味はあった。
 が、中国人の脱出シーン辺りからいけない。その後は、フィリピン娘登場、出産、暴動、脱出をコンパクトに詰め込み過ぎて、人間の心理は追い切れていない。
 そして大ラスの10年後。これはいらなかったのではないか? 清子( 木村多江)の脱出シーンでTHE ENDで。これがオーソドックスな映画の終わり方だと思う。
 10年後の、東京、しかもご丁寧に東京タワーの前での誕生日。その前の子どもの、「どこか行くの?」の台詞の意味も分からなければ、島に残った人たちの儀式も???
 こののりなら、思いっきりのコメディか、もしくは、最初からエロチック官能物にした方がまとありがあったように思える。
 余談だが、清子の夫・隆役の鶴見辰吾。ほんのワンカットだが、これ編集でそうとうカットされたのでしょう。でなければ鶴見辰吾の訳がない。
 ワタナベ 役の窪塚洋介もトリッキーな役演じさせたらそうとう巧く、今回もウミガメの甲羅背負ったりしていたが、全盛期の「IWGP池袋ウエストゲーロパーク」から進歩無し。
 福士誠治は灰汁の無い俳優さんだから無難に演じていたが、らしさが感じられず。
 PV観る限りでは、「すごく観たかった」のだけれど…。


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