I Love Nature

自然の中で見つけたステキなモノ

初めての相撲観戦!

2007年11月21日 | いろんなお話

          福岡国際センター

以前から一度は見てみたいと思っていた大相撲。ついに見に行ってきました!

昨年、ご縁があって尾上部屋の三人の力士さん達とお食事をする機会があり、それ以来相撲の世界が気になっていた私。間近で見るお相撲さんは、私が思っていたよりすごく筋肉質で、肌がきれいで、鬢付け油の香りがほのかに漂い、なんともステキな人たちでした その時の話を、この夏島に遊びに来てくれた友人のaiちゃんにしたところ、なんと彼女も相撲ファンであることが発覚!!しかも現在福岡に住んでいるaiちゃんは、九州場所も何度か見に行ったことがあるとのこと。「私も見に行きたい!」ということで、今年は一緒に観戦させてもらうことになったのです

            

九州場所が行われているのは、博多埠頭の近くにある福岡国際センターというところ。入り口を入ると、東関親方(元高見山)がでーんと座っていて、ニコニコしながらチケットを切ってくれましたよー aiちゃんの話によると、いつもどこかの部屋の親方がチケットを切ってくれるんですって!さらに一般客の入り口のすぐ隣に力士達の入り口があるので、着物を着た大きな力士達が入っていくのを間近に見ることができます。これは九州場所ならではのようですよ。

          

私たちの席は『2人マス席』といって、お値段は9000円。座布団がちょうど4枚敷ける広さのところに、靴を脱いで、2人で座って観戦します。持ち込みは自由なので、ちょっとしたピクニック気分でお弁当とビールを持って、2時頃から入場しました。少し離れた場所でこのお値段なので、土俵の近くはもっと高いんでしょうね~

お相撲さんのことをよく関取といいますが、関取とは大相撲の番付で十両以上の力士のことで、幕内とは横綱・大関・関脇・小結・前頭の力士のことを指します。三役というと大関・関脇・小結のことで、平幕というと前頭のこと。十両より下の幕下の力士達は関取の付き人となり、関取たちの身の回りのお世話をするのだそうです。

                 

こちらは幕内力士達の土俵入りの様子。絹でできた色鮮やかな化粧廻しが土俵を彩ります

          

力士全員が土俵に上がったら、内側を向いて必ずやる決めポーズ!拍手を打ち、右手を挙げ、化粧廻しをつまみ、両手を挙げるという一連の動作は、横綱土俵入りの四股とせりあがりを簡略したものなんですって

          

こちらは横綱白鵬の土俵入り。横綱の土俵入りには雲竜型不知火型があり、白鵬は後者の不知火型。不知火型は、綱の輪が二つで、せり上がりのときに両手を広げるのが特徴なのだそうです。一方雲竜型は、綱の輪が一つで、せり上がりのときに右手を上げ左手を腰の辺りにつけます。ちなみにいろいろと問題のあった朝青龍は雲竜型ですが、今場所はその土俵入りを見ることはできませんでした 

          

勝負を判定するのは行司さん。行司はどちらが勝ったのかを軍配で示さなければいけません。行司にも力士のように階級があり、それによって服装が違います。最高位の立行司(たてぎょうじ)は短刀を差していて、軍配を差し間違えてしまった場合には切腹するいう決意を示しているのだそうです 知らなかったぁ~。でもこれまで切腹した行司はいないとのことですのでご安心を!

          

勝負審判が土俵の中へ集合!行司の判定に対して物言いがついたのです。行司さん、切腹の危機 いやいや、大丈夫。今回は行司さんの軍配通りでした

                 

登場するだけで場内を賑わわせてくれるのは、お茶漬けのCMでお馴染みの高見盛関 勝てば堂々と胸を張って帰りますが、負ければ下を向いてしゅんとしたまま帰っていくその姿がなんとも言えず、勝っても負けてもお客さんはみんなニッコニコ 本人はいたって真面目なんでしょうけどね!

        

この日の高見盛関はバッチリ勝ったので、胸を張っての退場でした その姿を近くで見たかったので、勝敗が決まってすぐ花道に走っていって待ち伏せしちゃいました。こんなに近くで力士を見ることができるは、これまた九州場所ならではのようですよ~

                 

全取組終了後に行われるのは弓取式(ゆみとりしき)。作法を心得た力士が土俵上で弓を受け、勝者の舞を演じるのだそうです。原則としては幕下力士が行うもので、以前は「弓取式を行った力士は関取になれない」というジンクスがあったのだとか。もし弓を落とした場合は、手を土俵につくと負けとなり、縁起が悪いことから、足の甲で拾うのだそうです。ちなみに土俵の外に落ちた場合は呼出(よびだし)が拾って手渡すんですって。こだわりがあるんですね~。

          

ロビーではいろいろなグッズやお菓子、ビール、ちゃんこなどが販売されています。温かいちゃんこ、おいしかったなぁ~

          

弓取式が終わって外に出ると、どこからともなく太鼓の音が聞こえてきました。よくよく見ると、矢倉の上でひたすら太鼓を叩いている人がいます!太鼓を叩くのは呼出さんの仕事で、他にも力士の紹介(呼び上げ)や土俵の整備、拍子木打ちなど様々な仕事があるようです。ちなみに力士の髷を結うのは床山(とこやま)さん。相撲界の中にも様々な職業があるものですね。

興味は持っていても、なかなか観戦するまでには至らなかった大相撲。aiちゃんのお陰で本物の相撲の空気を味わうことができたし、力士たちの取組以外にも見るものがたくさんあることを知りました。本当にありがとう~♪また一緒に見に行こうね!